あいまいまいんの生物学

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生物作問チェックリスト

自分用に、高校生物の作問をする際にチェックしたいことをチェックリストにまとめてみました。

完全に個人的見解なので、それを踏まえて閲覧してもらえたら……と思います。

「こういうのも確認したらいいんじゃない!?」というのも、あったらコメントで教えてもらえると助かります!

 

 

題材探し

□ 作問のベースにしようとしている題材は、教科書、図説などの信憑性の高い媒体か。または信憑性の高い論文等の公文書か。

教科書の場合

□ 指導書の該当ページを参照したか。

□ 他社教科書の同一箇所の記述を参照したか。

論文等の場合

□ 研究の目的、解明されたことは把握できているか。

□ 研究の目的、解明されたことは高校生物の範囲内で説明・解釈可能なことか。

□ 研究手法は把握できているか。

□ 研究手法は高校生に分かるものに落とし込めるものか。

□ 研究目的と研究手法、論理の運びは合理的か。飛躍がないか。

□ 該当する研究に関し続報はないか。

 

作問作業

個々の問題について

□ 高校生物の知識・身につく能力で解けるものになっているか。

□ 問いによって確かめたい技能は明確か。

□ 問いによって確かめたい技能は高校生に求められる妥当なものか。

□ 知識問題の場合、それは暗記して身につけるべき知識であるか否か。

□ リード文・問題文・選択肢・グラフ・表・図に無駄はないか。

□ リード文・問題文・選択肢・グラフ・表・図に誤解を生む余地はないか。別の読み取り方はできないようになっているか。

□ リード文・問題文・選択肢・グラフ・表・図に不足はないか(材料が足りず解けない問題ができあがっていないか)。

□ リード文・問題文・選択肢・グラフ・表・図が必要以上に難解になっていないか。問うべき能力に相応しい構造をしているか。

□ リード文・問題文・選択肢・グラフ・表・図において表現が揺れていないか。統一されているか。

□ 理解の助けになるイラストなどの要不要は判断できているか。必要だった場合用意できているか。

□ 1つの選択肢に多段階の正誤判定能力が必要となっていないか(文章が間違っている上に単語が間違っている、1文に含まれる複数単語のうち2個以上間違っている、等)。

□ 答えは正しく選べるものになっているか。

□ 各選択肢の記述の正誤は確定しているか(教科書でのファクトチェック)。

□ 各選択肢の記述の正誤は確定しているか(教科書以外でのファクトチェック、最新論文などの確認)。

□ 記述式の場合、回答のブレが想定範囲内に収まるようになっているか。

□ 記述式の場合、どこからが正解でどこからが不正解か明確な基準を作問者側で作れているか。不当なものになっていないか。

□ 問題として成立しているか。

□ 問題内容は論文などの題材を不当に捻じ曲げたものになっていないか。

□ 導かれる結論が恣意的になっていないか(題材にはないことを勝手に推測していないか)。

□ 実験問題の場合、実験条件は正しく説明されているか。過度の般化などは行われていないか。

□ 問題の形式は現在採用しているものが最も相応しいか。他の問い方は検討したか。

 

問題全体について

□ ある問のリード文・問題文・選択肢・グラフ・表・図が他の問題の答えを明らかにしていないか(別の問題で答えとなる要素が含まれる等)。

□ 難易度のバランスはとれているか。

□ 各問の点数と正答率を考えた時、自身で設定した目標平均点になっているか。

□ 知識問題、思考問題、計算問題など、問題種は満遍なく取り揃えられているか。偏っていないか。

□ 問いたい箇所や要素に重複はないか。

□ 連動問題になっていないか(前の問題が解けないと後ろの問題も解けない、という風にドミノ式になっていないか)

□ 「流れ」に違和感はないか。

□ 確かめたい能力を確かめられる問題になっているか。

□ 無意味に難しくなっていないか。

□ 本筋と関係のないところで時間がとられる構造になっていないか。

□ 問いた生徒が学びを得られる問題になっているか。

□ 問いた生徒が面白さを感じられる問題になっているか。

 

 

典型問題を用いる場合

□ ファクトを手元で参照できる状態になっているか。問題をベースに二次創作する形になっていないか。

□ ファクトと問題を照らし合わせて正当性を確認してあるか。

□ 問いたい能力は明確か。それを問える問題になっているか。

□ 典型でも出す価値のある問題を選定できているか。

□ 難易度は適切か。

□ 過去の類似問題の丸暗記で切り抜けられるものになっていないか。

□ 典型問題に含まれる問いたい部分が問えるような工夫がなされているか。