マウスの実習に加え、組織片の観察も行いました。
これは事前にこの大学でアトラスと一緒に使われている資料であり、今回むやみに殺して作成したようなものでは決してないので悪しからず。
とても美しい切片封入がしてあったので、長く使えるものだなぁと感心したほどです。
小腸上皮
柔毛の様子が見えます。柔毛上皮は単層だということがばっちり写っています。
分泌腺も見えないこともない。
肝臓
肝小葉がここまではっきり見えるとは・・・という感じです。
中心静脈も見えますね。
小脳
三層構造の小脳です。
プルキンエ細胞がはっきり見えています(火の玉みたいな形のやつです)。
すい臓
中心に映る色が若干薄い細胞の集まりがランゲルハンス島なのだそうです。
腎臓
皮質と髄質の間にしっかりと腎単位を確認することができました。
糸球体が見事に皮質側に固まっていますね・・・
知ってはいるけれどこうして確認すると感動します。
この大きい玉はチロキシンを作る材料などを内包したコロイドです。
周りのふちどりのようなものがよく見ると細胞の集まりです。
甲状腺はこのコロイドが特徴的な構造らしいです。
実際他のどの細胞を見てもこの景色はありませんでした。
頭皮
的のように見えるのが毛根の垂直断面です。
輪切りにしたような状態ですね。
アトラスが欲しくなってしまうような体験でした。
ここまで教材が揃っていて何でも見ることができたら、そりゃ生徒も喜びますよね。
ただ、基礎知識や前提知識があるからこそ「どこを見ればいいのか」がわかって面白いのかもしれません。
実際私も胎盤や子宮などはどこを見ていいのか何がすごいのかさっぱりでした。
細胞なんて特に何がなんだか見えるヒトじゃないと分からないかもしれません。
闇雲に見せるだけなのもいけないなぁと思った講習会でした。