今日、腎臓に関する計算問題について解かせようとし、
1年前のリベンジになれば・・・と思ったのですが、全く歯が立ちませんでした。
どうしても分かりやすく教えることができません。
何が駄目なのでしょうか?
昨日のセミナーで言われた
「ICTを使うことで本来ないはずの授業力を補うことができる」という言葉を
身に染みて感じました。
自分にはまだ授業力がほとんどないのです。
だからこういうことに陥ります。
普段はかなりICTに助けられて、むしろ、ICT環境があるからこそまだマシな授業ができていると言っても過言ではありません。
ICTを使って分かりやすくすることは生徒にとっては良いことですので、やめようなどとは全く思っていませんが
自分の実力をしっかり捉えて、まだまだなんだ、説明力が足りていないんだということを心に刻んでおきたいものです。
改善案:
事前に、「全く再吸収されないイヌリンが、原尿と尿において濃度が異なっているのはなぜか」という問いかけを行い、その解説時に以下のスライドのように説明しました。
ここで、原尿から尿が作られる時には、水が再吸収されることで濃度が濃くなるという概念を植え付けます。
その後、濃縮率の求め方を教えてから、尿量から原尿量を求める問題例を提示します。
求め方として、先ほど出したスライドと同じ条件で一度考えてみることを提案します。
①このイラストからまず濃縮率を聞いて、5倍という言葉が返ってくる。
②解けている物質の量が変わらない場合、5倍濃くなるという現象は液体量が何分の一になっているか聞くと、1/5であると返ってくる。
③今回の絵でいくと、1/5の量が2Lなのだから、元の量を求めると?と聞くと2×5=10が出てくる。
④実際確認してみると原尿の量はちゃんと10Lである。
⑤2×5という計算式は、尿量に濃縮率の数を掛けている事に等しいことを確認させる。
⑥原尿量=尿量×再吸収されない物質の濃縮率 という公式を提示する。
これでいけました。
抵抗感なく入るようです。
一応この後、「濃縮率が物質によって異なるのは再吸収の度合いによるもの」であることも問いかけから学ばせます。
まだ不十分な気もしますが…前よりはマシかなと。