あいまいまいんの生物学

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便利を使いこなしてなんぼ

教育業界というのは不思議なもので(私は一般企業の状況を知らないのであくまで自分が見えている教育業界だけで話をしたいのですが)
黒板、紙媒体などなど、なんでもアナログというか、昔ながらのものに頼る人が多く、
逆に新しい技術などを導入するとあからさまに眉をひそめられてしまう傾向にあります。

馴れた方法、自分がかつて受けたのと同じ方法は、自分がやるにも怖さがないので楽だし、
その方式に合わせて今まで自分の色々な手法を磨き上げてきた人にとっては、そこまでの蓄積をいきなり無にするのも嫌だ、というつらさもあるでしょう。
なので別に他の先生がどのような方法で何をやってもいいと私は思うのですが、
逆に新しいものを取り入れた人に対して白い目を向けるのはどうなのかなと思います。

時代が変わると共に技術は進展し、
それに伴い色々なものの形が変わりました。
教育だけが例外である必要性はなく、むしろ教育という現場だからこそ「現代ではこういう技術をこう活用してこんなことができる」という体験を彼らに見せてあげるのもまた大事なのではないかと思ったりするわけです。
ただし安易に導入すれば、個人情報の観点や生徒の家環境に起因するデジタルデバイドなどの問題もありますので、よく考えて、できる範囲でやるのも勿論大事だと思います。
できる範囲のものは積極的に取り入れてみたっていいじゃない?
だって教師だって便利なものは使いたいし、
生徒だって便利なものを使いたい。
洗濯機があるのに手で洗濯を敢えてして自分の時間を無駄に奪われたり色んな機会を逸したりするより
洗濯機を使って自由な時間を他の有意義なこと(休憩も含めて)に使えたらいいと私は思うんですよね。


ということで、
教師として最近私が使っているものでおすすめの便利なものを紹介していきたいと思います。

PowerPoint
授業用です。
授業では黒板にチョークで書く、というのは補助程度に行い、メインは全てPowerPointに任せています。
PowerPointを投影しながら生徒に説明を行います。
何が良いかというと、
PowerPointを作成している時に同時に授業展開案を作れるし、自分の疑問点も挙がるので教材研究に深みが出る
・クラスごとに質の異なる授業にならない(内容が同一なので均質化される、あのクラスで教えてこのクラスで教えてない・・・みたいな格差が出ない)
・教えたい内容を必ず押さえていける(その場で思い出しながらだと書き忘れたり教え忘れたりすることもある)
・イラストや動画といった視覚的教材を欲しい場所で出せる
・イラストについては黒板で自分で描くよりも正しいものを提示できる
・質問対応用の隠しスライドを用意することでより深い内容を知りたい子が質問に来た際にも深く対応可能になる
・何よりも授業ごとに黒板を書く労力が無くなる!生徒の消す労力も然り。
などなど・・・いいことが沢山あります。
難点として、
・一度見たページをそのまま残しておけない(黒板は消さない限り前にやった内容が残る)
・文字の大きさ等の工夫は必須(これは黒板も然りですが)
・見せ方出し方を工夫しないと単調になる
・自分の話の展開的に話す順序をその場で変えたいときに困る
なんていうのがあります。
でも、毎回授業で何話さなきゃいけないんだっけ、どう描こう・・・なんて悩むより、PowerPointは見るだけで確認できちゃうわけで、とっても楽です。
一度作ればずっと使えますし(勿論改良していきますが・・・)、休んだ生徒が授業受けたい!と言ったらそれを印刷してあげれば見せられちゃう。
私の教材研究などの時間を有意義に増やしてくれているので、本当にありがたいですね・・・
本当はこれをKeyNoteで作り直したいです。なぜならオンラインで管理できるから・・・

Google Classroom
教材共有用。
PowerPointのデータを復習用に使いたい、とか
小テストのデータを復習用に使いたい、とか、色んな意見があります。
それに対応するためにClassroomを作り、ここのDriveを使って情報を共有しています。
もしクラスの生徒全員が入れば、色んな通知や連絡もできるようになりますし、
課題もアナウンス&回収が可能になる優れものです。
私はまだそういう使い方はできていませんが、いつかやってみたい。

Google Forms
授業アンケートや意見集約用です。小テストにも使えます。
授業アンケートは紙媒体で、しかも授業内に書かせねばならず、
本当に心に何か意見を持っている子でも、書き切れずに回収されちゃうなどの問題があります。
というかそもそも、周りに見られてしまうとか、字体でばれてしまうとかいう不安を抱えながら、本音が書けない場合もあります。
更に、紙媒体は私たちの意見集約の手間も作ります。パーセントを出せ、とか、大変ですよね・・・
紙の保管も大変です。
そこでGoogle Formsでアンケートを作り、そのリンクをQRコードなどで配布すると、
生徒は自分の自由な時間に、思い切り意見を書けるようになります。
また教員側も、今まで集まった意見のパーセントを見られる他、
個別の回答も見ることができるので、
各生徒がどういうセットで質問に回答をしていったのかが確認できます。
めちゃ便利・・・
エクセルに出力することもできちゃいます。
欠点は、「全員確実に集める」というのが現段階で難しいこと。
何人出したかしか分からないので、これは難しいですね・・・。
でも教員にとって本当にためになる意見が出てくるようになるので、ありがたいです。

Google lensesとCam Scanner
試験作成用です。
大学入試問題集などの本から題材をとってきて問題を作成したい場合、今までは打ち込んだり、文字読み取りができるPDFにしたり・・・という手間がありました。
Google lensesはかざすだけでテキストがコピー&ペーストできるのでとっても楽になりました(勿論チェックは必要です)。
加えてCam Scannerで画像を取り込むと本当に綺麗にとれます。
これで簡単に試験に必要な情報を収集できるので、楽ちんです・・・。

・ほか
アプリで解剖図や、実験の動画記録・測定などができます。
時と場合によって使っています。


最近は逆に、ICTを活用!といって、
ちょっと過剰な使い方(ここでこう使うと教育効果そんなにあるのかな?というむやみやたらな使い方)もある気がしますが
私は自分の身の丈にあった、というか
自分にとって便利な方法で使っていけば良いんじゃないかなと思っています。
だって元々道具というのは、自分が何かしたいときにそれを補助するためにあり、
道具が自分にとって便利だ、使えるな、と思ったときに使われるものだと思うからです。
だから無理に使うこと、絶対取り入れるべきということはないんです。

でも、その使わない理由が、役に立たないから、ではなくて
自分が1から学ぶのが嫌だから、とか
馴れてないものを使うのは躊躇いがあるから、とか
なんとなく嫌だから、とかなら、勿体ないなぁと思います。
教師として生徒に「色々挑戦してみなよ!」と言うからには
教師も色々挑戦してみて、失敗してもいいし、成功してもいいんです。
よいものが見つかれば儲けものだし、駄目なら使わなきゃいいんですよ。

とにかく、便利なものが真横にあって、それを使うともっと色んなできることが広がったり自分がしたいことが実現できたりするのにやらないのは損なので
是非活用姿勢をとっていくべきなのではないかなぁと思います。
自分も然り。そういう姿勢を忘れずにやっていきたいです!