あいまいまいんの生物学

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休校中のオンライン学習に必要なものを整理する

知り合いの教員の方から「今回のような休校時にオンライン学習環境を整えるとして、何が必要か考えてみて下さい」と言われたので、個人的な考えをまとめたものを転載しておこうと思います。

ただし、ここに書いた構想はあくまで「独学できるようなレベルの生徒たち」と対峙する場合の話です。生徒のレベルや、学校の種類など、様々な条件で変わってくると思います。そこはご了承下さい。

誰かが考えを整理するきっかけになれば、または補助になれば…と思って書き留めます。

 

 

休校条件下で実施するオンライン学習の構想:
1. オンラインで生徒が独学可能な学習体系を作る時に必要なのは、以下の環境だと考える。

①教師が生徒に情報を発信できる

②生徒が教材にアクセスできる

③生徒が質問等を教師に発することができる

この上で、学校としてオンライン学習の場を囲い込む(外部から見えないようにする)と考えるならば、①~③は学校独自の掲示板やclassroom, classiなどのサービスで実現可能だと思う。

③については個人的にgoogle formをおすすめする。というのは、生徒が匿名で質問を投げられるためである。匿名ですることで普段しにくい質問もしやすく、活発な質問が出、細かいフォローを入れられると考える。回答は掲示板などに載せれば生徒に届く上、全生徒と共有できるため効果的だと思う。

②についてはオンラインストレージを活用すれば可能。(google drive, one drive, cloudなど…)

 

2. 教師の行う学習支援について。

大前提として、生徒は教科書や参考書、問題集があれば独学が可能であると思われる。

ただし音声や視覚刺激の方が入力方法として良いと思われる場合が多い。そこで

PowerPointで作成したスライドに、録画機能で声を当てて、ビデオとしてエクスポートしそれを授業動画として共有または配信する(顔出しの必要もなく、スライドも見やすいので理想的。著作権に注意)

②教師が黒板などを用いて行う授業を動画で撮影し、そのファイルを共有または配信する(顔出しなのと、黒板の字がどれほど見やすいかがポイントとなる。解像度の問題)

③デジタル教科書やPDF、書画カメラなどで資料を表示しつつ音声を入れながら画面キャプチャで録画し、ビデオとしてエクスポートしてそのファイルを共有または配信する(著作権的に怪しいが国語や英語は需要がありそう)

などの解決法を考える。

※共有の場合、非常にファイルサイズが大きくなることが予想されるためyoutubeなどを通した配信の方が良いと個人的には思う。

また、わざわざオンライン講義の形にしなくても、生徒にして欲しい行動を指示として与えて、その課題を受け取って返すとか、他者の作った良いオンライン講義や資料を提示するとか、色んな方法があるだろう。

今挙げたものの具体例として、NHK高校講座の活用などが挙げられる。NHK高校講座のある番組を視聴指定し、その番組を通しでできる学習範囲を教科書と紐付けておいたり、小テストを用意したりする。そうすると学習可能である。

スライドだけを提示するならslidoshareなどのサービスもある。

勿論元からオンライン講義や課題がサービスになっているスタディサプリなどを活用してもよい(が、お金はどうするのか?の問題がある)。

小テストなどで進捗状況を確認したい場合、google classroomなどのサービスには課題提出と自動採点の機能がついているので、それらを活用するのも手。

一番大事なのは、これら方法はすべて「リアルタイム」でなくてもできるということである。教員が配信するタイミングも自由、生徒が見るタイミングも見る回数、量も自由である。そのため生徒は何度も自分が苦手なところを再生したり、立ち返って復習したりと、必要な学習をすることができるだろう。加えて視覚や聴覚に苦労がある生徒でも(画面を長時間見られない等)音声だけ聞くとか一回に見る範囲を限定するとか、柔軟な対応が可能になる。

また、オンライン学習を享受できない環境にいる生徒のことも考えなければならないが、県や国がオンライン学習を正式に推進するならそれら生徒のバックアップは必須だと思われる。それがない内は、オンライン学習で配信する諸教材は「補助教材」でなければならない。主の授業を代替することは不可能である。そのためそういう生徒も学習範囲ややり方を提示するなど、フォローを入れる必要がある。

 

3. その他

・基本的には、リアルタイムのやりとりが必要なのは、生徒のケアや状態確認以外にはないと考える(教科指導においては)。

・生徒の一日を管理するには今までのように授業を決まった時間に行う必要があり、生徒もその時間に参加する必要があるが…。基本オンライン学習を目標とするならばこの制約は不要。

・生徒と教師のやりとりで授業が構成される場合もあるだろうが、上で述べた①と③の仕組みがあればリアルタイムじゃなくても作ることは可能だろう(教師が生徒に投げておく→しばらく待って生徒から投稿を得る→また教師が講義を配信する…)

・グループ学習などを考える場合はリアルタイムの授業配信を行うか生徒同士で繋がって共に編集が可能なオンラインサービスを用いると良いだろう(google docs, slide…色々ある)。

・リアルタイムのやりとりを行う場合はzoom, skype, appearinなどが適切か?

・オンライン学習支援策を打つとして、教員が学校からアクセスしたり教材を作ったり配信したりできる環境が必須である。なぜならそれがないと(在宅勤務でない限り)時間外勤務になってしまうため。

・slackなどのビジネスチャットツールを使う手もあるが、どうしても情報がチャットとともに流れていってしまうので使い方は考える必要がある。

 

 

 

自分が知っているサービスがどうしても限界があるので、これ以上良いサービスの例があったりやりようがあったりすれば是非その情報を教えて欲しいです。

教員がこういう事に取り組もうとしたときに、世にどんなオンラインサービスがあるかを知らないとか、オンラインで何ができるか分かっていないというのも問題な気がします。

あと個人的に今も悩んでいるのが結局zoomの使い道ですね。リアルタイムに画面を共有したり配信したり会話したりできるものを、オンライン学習で何に使えるだろう…。