シンガポールでシダを見るならSingapore Botanic Gardensがいいぞ!!!というのを以前別の記事でご紹介させていただきました。
が、
Singapore Botanic Gardensはとにかく広い!!!
どこで何が見られるのか?どこに向かえばいいのか?というのがあまりにもわかりにくすぎる!
ので、自分が見落としているところはかなりあるとは思いますが、自分がわかる範囲内でシダについて紹介したく……!!!!
シダを見るならここだ!マップ(簡略図
Singapore Botanic Gardensの敷地内では、いろんな場所でシダを見ることができます。極端なことを言えば入り口(Botanic Gardens MRT)の真横でもウラボシ科が見られるし、そこから入ってすぐ右を見ればイワヒバ科、そこから進めば道端にイノモトソウ科、メシダ科、オシダ科、ヒメシダ科……などなどいくらでもシダを見ることができます。要するにどこにでもシダが潜んでいるわけです。
が、そんなこと言われてもね。こんな広大な敷地で一歩一歩神経張り詰めた状態でシダを片っ端から探しまくるなんて無理じゃないですか。
ということで自分なりにシダホットスポットをいくつかピックアップしました!
以下で①から順番に、
- どういう場所なのか?
- どういうシダが見られるところがアツいのか?
ということを詳しく紹介させて頂きたいと思います!!!!!
①Ethnobotany Garden
Ethnobotany Gardenは民族植物学をテーマとした庭園で、マレー諸島、インドシナ、南アジアの伝統や文化に深く根付いている植物を展示している植物園です!
展示されているシダも地域に根づいたような子が多くて、入り口からシダまみれです。
植物園内でここでしか見られない子(おそらく)は、
- Blechnum orientale(ヒリュウシダ)
かな?という感じなんですが、それ以外にも
- Pleocnemia irregularis
- Diplazium esculentum(クワレシダ)
- Stenochlaena palustris
- Acrostichum aureum(ミミモチシダ)
- Angiopteris evecta(ナンヨウリュウビンタイ)
といった子は、ここで見るのがおすすめです!!!!
個人的にはクワレシダ(Diplazium esculentum)の胞子嚢群を見るならここだな、と思っています。なぜかいつもつけてるので。他の場所だと胞子嚢群をつけるのは結構レアです(時期にもよると思いますが)。
ちなみにここにいる子たちはネームプレートがある子もいればそうでない子もいて、いる場所も様々です。でも基本は歩き回っていれば見つけられると思います。
②Foliage Garden
観葉植物や特徴的な葉を持つ植物を展示して、「葉」を魅せるぜ!みたいなテーマの庭園です……たぶん!(間違っているかもしれません……自信はない……
ここにも面白いシダがたくさん、様々な場所に展示されています。
植物園側の入口では、
- Plenasium javanicum?(シロヤマゼンマイの鋸歯ないverみたいな子)
- オニヒノキシダ
などがいますし、その他にも
- Oceaniopteris gibba
- コンテリクラマゴケ
- ミミモチシダ
などなど素敵な子がたくさんいます!特に池にいるミミモチシダは現在鳥(Rhipidura javanicaかな?)が営巣中です。見られたらラッキー!
で、この場所で特に私が推したいのがこの子。
ネームプレートがないので種名を断言することはできないんですが、めくるとこう。
チャセンシダ科!!!!!!!!!
ぱっと見種子植物にしか見えないのに、めくったらこんなにきれいなんだからビビりますよね。しかも通路の脇に沢山植わっているんです。
実物見るとめっちゃかわいいですよ。この子はここでしか見られません!!!!ぜひ見に行ってあげてください!!!!!!
③Healing Garden
ここは薬や毒になりうる、またはそういう形で用いられてきた植物を集めて説明つきで展示しているゾーンです。
大変魅力的なゾーンで、かつかなり広い敷地を誇るガーデンですが、ここにもシダがいます。
ピックアップされているのはタカワラビですね!!!!!タカワラビは看板つきで紹介がされています。
あとはガーデン内をくまなく探すと、Aglaomorpha rigidulaもいます。
とはいえHealing Gardenで見られるシダは、他の場所でも見られるシダばかりで、「ここでしか見られない!!!」みたいなものはないかな?
それでも楽しいガーデンなので、おすすめです!!!!
④Evolution Garden
シダを見たければマストで行くべきなのがEvolution Gardenです!!!!!!!絶対行って!!!!!!頼む!!!!!!!!!!!!
Evolutionという言葉通り、ここは地球上で生じた進化の歴史を体感できるようなガーデンです。地球の誕生から始まり、シアノバクテリアが生じて、コケ植物が出現し、シダ植物が出現し、裸子植物が出現し……という歴史をなぞるように、コケ植物メインのゾーン、シダ植物メインのゾーン、裸子植物(ソテツ類)メインのゾーンという風に大変素晴らしいガーデン作りがなされています。興奮しっぱなしです。
ですが、Evolution Gardenは実はその近辺の時点でやばいです。Evolution Gardenに向かう道中、Cluny Park WayからEvolution Garden Walkに向かう分岐点のところに、実は小さなシダパラダイスがあります。
更に、道中にはコバノイシカグマ科のMicrolepia speluncaeがいます。見落とさないよう注意です。他の場所ではあまり見られません。
その横はシマオオタニワタリ祭り。
圧巻ですね。
で、入り口にはシダの門が。
ここでしか見られない子もいるので要注意!!!隅々まで要チェックです。
中はもちろんシダだらけ!!!!!シダゾーンだけじゃなく、地球誕生の手前から延々とシダです。シダパラダイス。最高。ありがとう。感謝。
ここでしか見られない子は挙げればキリがないんですが、特におすすめな子を挙げるとしたら
Asiantum ciliatum
おそらくヘツカシダ系の誰か(胞子嚢群が良すぎる)
Nephrolepis acutifolia(許せないタマシダ科)
などですかね……。
他にも
- Pteris semipinnata
- Adiantum hispidulum
- ギンシダ
- Asplenium tenerum?(だと思うんだけどなぁ……
- Asplenium affine
- Tectaria impressa
- コシダ
- ムカデカズラ
- Phlegmariurus nummulariifolia
- マツバラン
- Lygodium circinnatum
- トクサ
- キンモウワラビ
- Davallia pectinata
などなど……いや、めちゃくちゃいるんですよ本当に。植物園内だとここにしかいない子が。
なので沢山見てください。
でかいナンヨウリュウビンタイ、ヘゴ科、タカワラビももちろん最高なんですが、その下に実は結構大事なシダがいます。要注意です。
そして岩肌が出ているような展示スペースでは岩の上の方にも何故か他にはいないシダが展示されています。ロッククライミングしないといけない。なぜ。しっかり見てください。
あと、Bolbitis heteroclitaについてはここがよく胞子嚢群を観察できるスポットでもあります。とってもかわいいのでぜひ観察してください。
おまけ
さて、これで上で示した地図の右半分は終了です!!!!
やっぱり長くなったので残りの分は改めて別記事で紹介していこうと思います。
が、その前に右半分の領域で、上では触れてないけれど良いシダスポットがあるのでご紹介させてください。
1箇所目。MRTからEco Lakeに向かっていく道中!
はいかわいい。
この子のでかい株がいるので、探してみてください。
植物園内で実はちょいちょい散らばっている子なんですが、小さい子が多いのであまり目につかないんですよね。でかい子見るならここです。
2箇所目。Eco Lake周り!一周してください。
ミミモチシダやホウビカンジュ等はもちろんいるんですが、自分のイチオシはテツホシダです。
こんな感じで湖の横で群生しているスポットがあります。
3箇所目!橋!!(どこだ……)
でっかいナンヨウリュウビンタイがひしめくスポットがEvolution Garden近くにあります。
頑張って探してみてください。テンション爆上げなので。
言わずもがな、街中にいる子や森でよく見かける子は植物園内でも沢山います。
常にシダセンサーを張り巡らして、全部見つけてくださいませ……!!!!!
では!また後編で!!!!!!!!