あいまいまいんの生物学

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生物学好きの高校生の日常を描くノベルゲーム、できました

こんにちは。

ぷらんちゅシリーズを作っていたせいで、ゲームクリエイターに転職したんか?とよく聞かれるまいんです。そんなわけがない。

 

さて、ぷらんちゅシリーズ、要するに植物同定系のノベルゲームばかり作ってきた私ですが、

今回なんと、

植物同定ではないノベルゲームを作成いたしました!!!!!!!!!!!!!

 

その名も「高校生の日常」です!!!!!!!

開発期間、5日間です!!!!!!!思いついた勢いのままにサクッと作ったお遊びゲームです……!(ので、あまり凝ってません!!!)

novelgame.jp

せっかくなのでリリースに際し、このゲームを作る時になにを考えたとか、どういう小ネタがあるとかを書き留めておこうと思います!

 

 

着想を得たのは入試問題から

突然ですが私は入試問題が好きです。

普段からツイートやブログを覗いてくださっている方にはモロバレだと思いますが、かなり問題というものが好きでして。

それで毎年共通テストや東大の入試問題の所感なんかを書き散らしたり、スペースを開いて語り合ったりしています。

今年は更に、あのResearchatに出させて頂きまして、tadasuさんとふたりで楽しく共通テスト本試の生物基礎・生物について語らせて頂きました!!!なんと4時間にも及ぶ超長い音源になりました。編集も大変だったろうに出していただいて本当にありがてぇ……っていうか私が出てよかったのか……?超畏れ多いね……。

researchat.fm

researchat.fm

 

で、ありがたいことに聴いて下さった方々が感想とかをツイートしてくれるわけですよ。もう本当に感無量です。出るまでは「私なんかで良かったのかな」とか「内容で変なこと言ってないかな」とか「苦情来たらどうしよう」とか色々不安だったんですが、皆様の声で救われました。本当にありがとうございます。

で、そんな感想の声と、それに対するresearchat垢の会話を見つつ、突然思いついたんですよね。

 

「あっ、会話文問題みたいなノベルゲーム、作れるのでは??」

 

これです。なんのこっちゃと思われたかもしれませんが、まずは会話文問題について説明させてください。

会話文問題とは、名前の通り人物が出てきて会話することがリード文になっているタイプの問題になります。会話の中に下線が引かれて、それが問に繋がるなどします。つまり会話の中に出てくる単語や現象が生物学的に意味のあることになっているんですね。分野横断的な出題がしやすいのが特徴です。

会話自体がどんどん展開していって、実験を導いたり、仮説を導いたりもします。結果の解釈のために議論する姿を見せられることもありますね。

とにかく会話文問題というものは、何かを見て生物学に絡めた会話をし続ける会話文がリードになる問題なのです。

 

で、共通テストでは、そんな会話文問題が結構出ます。勿論普通の入試問題でも出ます。特に共通テストの場合は、「高校生が自発的にこういう会話をしてほしいな」という願いが込められて出題されている、と言われています。それくらいの意識や視点を持って学問をやってほしいってことですね。

 

だったら……、

そういう高校生活、ノベルゲームで送ってみようや!!!!

ということで、

「生物学に絡めた会話や正確性の高い発言を繰り返すことができると、トゥルーエンドにたどり着く」、そんなノベルゲームを作ることにしました!!!!!

 

ちなみに今回もぷらんちゅの時同様、思いついた瞬間にツイートをしています。

雑に一場面だけ作ってみて、それをツイートしてみたんですね。

反響がなくても作ってみたいなと思っていましたが、思った以上に反響があり、これはなにがなんでも作りたいぞ!!という気持ちになりまして。

で、早速着手したわけです。

ぷらんちゅシリーズでは一応教育的な効果を考えていたり、こういうことをやってほしい!みたいな目標がありましたが……

今回はなにもありません!!!!!!!!!楽しそうだから作りました!!!!!!以上!!!!!!!!!!!

何も目標がない上に前例もないので、かなり気楽に、自由に作業することができました。よって難易度は酷いことになっている部分もあるかもしれません。すみません……。

 

ゲーム性について

キャラクター

ぷらんちゅシリーズとは全く異なるので、完全に新キャラクターのみで構成されています!

新キャラを作る際に最も重視したのは、「一般的な高校生としていそうな風貌」でした。あまりにも突飛な髪色だったり、不思議な髪型だったりすると、ちょっと現実世界には居そうにありません。高校生の日常という名前のゲームであるからには、現実世界でいそうな存在にしたい、と思いました。

そのため、髪色や瞳の色については茶色~黒色で統一しました。全然カラーバリエーションがありませんね。でも日本で住んでるとそういう人がやっぱり身の回りに多くなりませんか?今後国際化が進んだら、もっと違う「当たり前」になるかもしれないけれど。

 

キャラの名前についてもこだわりがあります。それは、「中性的な名前」にすることです!共通テストや入試問題では、勿論常にそうというわけではないのですが、基本的に中性的な名前が目立ちます。男性とも女性ともとれる名前で会話文を構成する、このスタイル結構好きなんですよね(時々「あ、あのアニメのキャラクターだな」みたいな名前の組み合わせも出てきます。アスカとレイとか。それはそれで好きだが……。)。

なのでこのゲームのキャラクターは全て中性的な名前で、かつカタカナ表記にしようと考えていました。どんな名前がいいかなと思い、色々考えた結果植物の名前からとることにしました。

ということで、出てくるキャラクターはこの4人です!

ミズキ

ナギ

ナツメ

カエデ

 

学生証、結構頑張って作ったんですよ……どうですか?かわいくないですか!?

学校名は「せいぶつがくすいしょう」高等学校、校章はベンゼンの中にDNAとも染色体ともとれる構造が入っているものです。校章デザイン大変だった……。

校長は安栗梅男。アグリ(agriculture)、バイオ(biology)、です!小ネタでいっぱいだぁ……。

ちなみにミズキとナギが2年生、ナツメとカエデが3年生なんですが、

カエデだけ属の総称にしたのは特に深い意味はないです。カエデって名前が好きなのでつけました。

でも、ナギとナツメには結構意味があります!ナギは唯一裸子植物です。裸子植物だけど、被子植物みたいな見た目なんですよねぇ。一人だけ、違うんだなぁ。

で、ナツメは生薬とかで使われる存在じゃないですか。ね……。

これらの意味についてはプレイしてから考えてみて下さい。

 

ちなみに、プレイして頂けると分かると思いますが、キャラクターの個性はあんまり強くない(?)です!これも敢えての演出です。平凡な高校の日常だったら、めちゃくちゃ濃い人そうそういないよね。普通にいそうで、かつ、問題文の会話っぽい話し方をする人、というのを心がけています。

 

ゲームの進め方

今回のゲームでは性質が違うふたつの会話選択があります!

1つは「身近な現象を生物学に絡めた応答ができるか否か」を測る選択肢。

そしてもう1つは「正しい生物学的知識や思考が身についているか否か」を測る選択肢です。

それぞれの選択肢について、どの反応をどれくらいしたかを計測し、それを組み合わせた結果によって違うエンドにたどり着くようになっています。

とはいえこれは最初にも言ったように、「会話文形式の問題のような会話をする高校生活」が理想とされるゲームなわけです。さぁ、あなたはどれくらい理想的な会話ができるのでしょうか?

 

分岐

エンドは5種類用意してあります!

エンドリストの元ネタ、わかる人いるかなぁ……。

あと、「正しい生物学的知識や思考が身についているか否か」を測る選択肢について全問正解するとエンドリストにご褒美マークがつきます。

 

中身

さて、このゲームは何度も繰り返し言ってきているように、「会話文問題みたいな会話ができるゲーム」を目指したわけですが……、

やはりそう簡単なものではなく、かなり苦戦しながら作ることになりました。

というのも、そもそも会話文問題は本来めちゃくちゃ作問力のある人たちが産み出す芸術作品みたいなものです。私みたいなただの趣味人間が、すぐにひねり出せるものではありません。

その上、「どこから何を発想してつなげるか?」が大事になるわけですが、これだって匠の技ですもんね……。本当に大変でした。

さらにさらに、これはノベルゲームなわけですよ。ノベルゲームってことは、一応会話文問題っぽくても、会話としてちゃんとやりとりしなきゃいけないし、その上『期待されてない平凡な応答』をした場合にも、ちゃんとストーリーが進んでいかないといけないんですよね!!!!これが結構難しかった。どうやって会話をつないだら、違和感なく会話し続けられるだろうか?というのをめちゃくちゃ悩みました。

結局、まず手元のドキュメントに会話文問題っぽいものを作問するところから始めました。で、そのベースを基にいじっていってノベルゲームを作る感じ。会話文問題の会話部分は、基本的に単語や現象が出てくるだけで、具体的な問いは後で展開されるものです。ですから、文章を書きながら、「ここでこういう単語を出しておけばこういう問題に繋げられるだろうな……」とか思いつつ(でも実際にはその問題は出てこないんだけど)書き上げました。謎のバランス感覚が必要で、大変でした。あとファクトチェックもね。

どういう条件で分岐させるかについてもかなり悩みました。結局「会話力」と「知識」でポイントを分ける、という形に落ち着いたのですが、その後もどういう比率でどうなったらどう分岐して……というのを考えるのは結構難問でしたね。できあがったものを見ればそうは思わないとは思うんですが……。

あとなによりもラスト!!!!というかストーリーか。これも苦しかったです。最初に思いついたのはAエンドでした。超ストレートに良い会話をして、知識も持っている人がたどるストーリーは目に見えていたんです。でもそうじゃない場合はどうなるのか?そこはさっぱりでした。D,Eエンドについては寝てる間に思いつき、起床とともに書き上げました。だいたいゲーム作ってる時って、いいアイデアが寝てる時に出がち。そして寝てるときまで考えがち。

 

その他小ネタ

エンドカードは、高校生にありがちな「ルーズリーフにシャーペンで落書きするやつ」風にしました。あと筆記体書きたがらない?そんなことないか。

 

結局これは面白いんだろうか……?

ということで、勢いのまま5日間で作り上げてしまったゲームなので、そこまで凝った作りではありません!後日談とかもないしね。

でも、そのせいで「これ面白い……のか!?!?!?!!!?」という気持ちがめっちゃ強いです!!!!!!!正直出オチでは??という気持ちも強い。まぁでもいっか。駄作だったとしてもな、出すのがな、大事なんじゃ……たぶん。

一応、ないとは思いつつ、実況用素材も作りました。もし万が一実況して頂ける場合はぜひご活用くださいませ……!!!!!!↓

mimimine.booth.pm

 

ということで……

いつも私が作るゲームに

感想くださる人、協力してくださる人、実況してくださる人、ファンアート描いてくださる人、本当に本当にありがとうございます!!!!!!!!!そして素材を配ってくれている人、本当にありがとうございます!!!!!!!!

この場を借りて改めて感謝申し上げます。皆様のおかげでいつもゲームが作れてます!!!!!!!!!!!!まじで!!!!!!!!!!!!!

今回は楽しめるかどうか本当に謎ですが、楽しんでもらえたら……いいな……!!!!!!!ネタゲーとして……でもいいし……!!!!!!!!!!!!

 

では!!!!!!!!