そんなに複雑なゲーム体系ではないんですが、一応攻略記事をしたためておきます!
ネタバレしかないので、「何も知らずにドキドキしながら自力で探し当てたい……!」という方は見ずにプレイしてください。
が、一通り楽しんで、「他にどういう機能があるのかな」とか「どういう分岐があったのかな」「やり残しはないかな」等気になる方は、是非参考にして頂けたらと思います。
選択肢について
まず、今回のゲームの選択肢には、性質が違う二種類のものが存在します。
1つは「身近な現象を生物学に絡めた応答ができるか否か」を測る選択肢。
そしてもう1つは「正しい生物学的知識や思考が身についているか否か」を測る選択肢です。
前者で正解すると得られるポイントを「発話ポイント」、
後者で正解すると得られるポイントを「正確性ポイント」と今後表記します!
各ポイントは一選択肢ごとに10点加算されます。
分岐について
最初の大きな分岐は、朝の教室での会話(withナギ、ミズキ)が終わるところで発生します。その時点までで「発話ポイント」が満点か否か、で分岐が変わります。
ですので上のルートに行きたければ発話ポイントは満点に、下のルートに行きたければ1個でも外しておく必要があります。
ちなみにお迎えと朝の教室の会話では、返事によって様々な方向の生物学的話題が展開されるようになっています。
分岐① 教室終了時点で発話ポイントが満点じゃない場合
体育の授業、部活動、という風にワンルートのお話が展開されます。
で、ナツメ先輩に薬を差し出されるところで分岐が発生します。
飲めばEエンド、飲まなければDエンドです。
分岐② 教室終了時点で発話ポイントが満点だった場合
実験授業、弁当、部活動、という風にワンルートのお話が展開されます。
ミズキに「一緒に受けたいんだ!」と言うところまでで、
- 発話ポイントが満点かつ正確性ポイントが100点以上→Aエンド
- 発話ポイントが満点かつ正確性ポイントが100点未満→Bエンド
- 発話ポイントが満点ではない→Cエンド
に分岐します。
ということで各エンドへの行き方を図にすると、以下のイメージです。
小ネタ
タイトル画面
- 2周目以降エンドリストが出る
- 2周目以降学生証へのリンクが表示される
の2つが変更されます。エンドリストは受験でおなじみの某両手を上げて喜ぶシステムが元ネタです。発話ポイント、正確性ポイントが共に満点だと、満点おめでとうのマークが出ます。
学生証のリンクは右上にある学生カバンです。学生証をクリックするとキャラの立ち絵を見ることができます。さらに、Aエンドを終えるとTシャツ姿を見ることのできるボタンも表示されます!じっくりTシャツ見てください。
エンドロール後の画像
2種類あり、ランダムで表示されます。
ルーズリーフにシャーペンで落書きしたような絵に敢えてしました。
あと高校生は筆記体使いがちだと思ったので筆記体にしました(そんなことはない
AエンドのTシャツ
Tシャツは全部元ネタがあります!
ミズキのTシャツはMAPK経路が元ネタです。
MAPKはmitogen-activated protein kinaseを指す言葉で、kinaseというのはリン酸を付け加える酵素のことです。
で、MAPK経路では、MAPKK、MAPKKKという酵素が働きます。MAPKKはMAPKのキナーゼ、MAPKKKはMAPKKのキナーゼです。
ですのでMAPK経路では、MAPKKKがMAPKKをリン酸化し、
それによって活性化したMAPKKがMAPKをリン酸化するという現象が起こります。楽しい。このTシャツはその流れをイメージしてデザインしました。
ナギのTシャツはCAM植物が元ネタです。
サボテンなどの多肉植物の多くは、CAM型光合成をするということが知られています。「カム」という言葉をCOMEとかけて遊んだTシャツです。
カエデのTシャツはMyosin V(ミオシンV、ミオシン5)が元ネタです。
ミオシンVはアクチンフィラメントの上を「歩く」ように移動することが知られています。-端から+端に向かって、小胞やRNAを運ぶんですね。
移動の様子を金沢大学のグループが撮影したものがYoutubeにあがっています
ナツメのTシャツはセンチュウです。
センチュウは生物学には欠かせないモデル生物です。雌雄同体が基本ですが、時々オスが出現します。オスは形状や大きさといった見た目で簡単に判別できます。
今回の文字はすべてセンチュウで書いてありますが、真ん中の「i」の部分がオスになっています。
現実には存在しない雑Tシャツを量産するの楽しい!!!!!!!!!!!!
用語とか
せいぶつがくオリンピック……現実世界で実在するものとは全く無関係ですが!!!でもちょっと連想しちゃいますよね。
高校名は別の漢字で表記すると「生物学推奨高校」です。
ひとりごと
これは完全に独り言なのですが、DエンドEエンドのときのナツメ先輩について……
Dエンドでナツメ先輩は、錠剤をラムネだと言って飲んでしまいますよね。で、「新品」のラムネを主人公にくれるじゃないですか。だから素直に考えたらナツメ先輩はラムネを最初から差し出していたと思うんですけど、でも、Eエンドで見たようにまんま薬である可能性も消せなくはないんですよね……。
薬を飲んで証拠隠滅して、主人公には新品の普通のラムネをあげただけ、かもしれない。だとしたらナツメ先輩の発話って……。若干ホラーみがある。なんならナツメ先輩の周囲も怪しい。カエデ先輩とか大丈夫か?
ちなみにナツメ先輩のナツメという植物は生薬にも使われるもの。お薬をいじれるのは名前から自明ですね(???
あとナギについて。ミズキ、カエデ、ナツメが被子植物のところナギだけ裸子植物です。だからナギは主人公とミズキの輪から結局どのエンドに行っても外れちゃってる。悲しいね。でもナギは被子植物っぽい裸子植物だから、なんとか会話にも混じってる。えらい。がんばってるよ。
もし情報が足りなかったら……
これで全部書いたはずですが、何か情報が足りなかったり、
「ここはどうなってるの?」「具体的な値を教えて!」等のリクエストがあれば書き加えますので、是非Twitterやコメントで問い合わせていただければと思います!
みなさんが楽しんでくれますように!