あいまいまいんの生物学

あいまいまいんの生物学

生物学が好き。勉強したり遊んだり。

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2023年度入試問題 生物 所感まとめ

東大の問題を解いてからはや2ヶ月以上経過してしまっているらしい。

i-my-mine.hatenablog.com

いやはや、時間が経つのは本当に早いものだ。

 

タイトル通り、ぷち全国行脚と称して前期の北海道、東北、名古屋、静岡、京都、大阪、九州、慶応(看・医)を解いたので、所感を本当に軽~~~~く書き留めておこうと思う。

今回はかなり気楽めで!あんまり分析とかもせず、良い問題だ~とかへ~ってなったものだけ書き留める!!!!!!!雑に!!!!!!!!!!!

 

 

北海道大学

北海道らしいやわらかさ&難易度で良いな~と思いつつ解いた。解きやすいので良い。

大問1問5

多能性幹細胞がテーマになっている問題群だが、特に好きだったのは問5。マイクロサテライトが扱われているところが好き。体細胞核移植の場合のバンドパターンをマイクロサテライトで考える問題は良い。簡単だけど理解が問える。

 

大問2

植物の受精についての問題だが、ウルチとモチの花粉がデンプン量で(ヨウ素液で)区別できる、ということを知ってびっくり。Rrがそんなところでわかるの!?花粉が持ってる一遺伝子がそんな簡単に判明するなんてすごい。なんだか感動してしまった。

後半の文章(Ⅱ)問6では、「花粉の正常な発達に必要な遺伝子に異常が生じる」(ただし卵発生は正常に行われる)という特殊条件での遺伝を考えていて、これもいい。注意力を問える問題。問8では遺伝子重複についても考えていてよかった。

 

大問4問4~

大問4は血液型とマラリアの話について。問4では蚊帳を使用することにより蚊に生じる「進化」は何か、と聞きながら、選択肢には「学習」の説明文も混ぜた問題になっている。世代を経て変化していないと進化にならない……という結構当然なことを聞いてはいるのだが、高校生の中には学習を進化と混同している(まさに進歩や変化はすべて進化だと思っている?)人も多いと思うので、良問なのではないかなと思った。大人が解いても引っかかるのでは?

問5、問6についても進化についてしっかり考えられる問題で良き。特に問6-2とか。ちゃんと理解してないとグラフが選べない。

 

東北大学

大問1問(2)

シロナガスクジラの中枢神経系の細胞が、脳から尾部の脊髄までにわたって軸索を伸ばしていて、長さが30 mくらいあるらしいという。ほんと!!?!?!?!?すごいね。初めて知った。で、能動輸送で物質を軸索内が2 μm/秒で動くと、細胞体から末端まで174日かかるんだって。運搬に。凄まじいなぁ。

 

大問1問(3)

まさかの量子仮説が出たんだが???????量子仮説はここらへんを見ればわかる……だろう。たぶん。調べたら沢山出るし。

量子仮説 - 脳科学辞典

http://physiology.jp/wp-content/uploads/2014/01/065030089.pdf

量子仮説を大学入試問題で見て、しかも仮説を答えないといけないとは思わなかった……。本当にそれでいいのか?とも若干思うけど、題材としてはびっくりさせられた。私が知らなかっただけで、今までもよく出題されてたのかなぁ?見覚えないな……。

 

大問3問5

モンシロチョウのオスがメスを探す仕組みについての問題。実験が丁寧にならべてあっていいなと思った。よくある問題ではあるけれど出会うたびに良い題材だなって思っちゃう。単純に好きなだけな気がする。

 

名古屋大学

名古屋大学は毎回「本当にその答えでええんか?」「これ何を聞いてるんだ??」と思う問題がぽつぽつ出る。今年もちょっと出た。なんとなく腑に落ちないけどいい問題も出てるので悩ましい。

大問1

ノーベル賞ネアンデルタール人問題をいきなり持ってくるとは……。ちょっと問題の選択肢が気持ち悪いところがあるとはいえ、コロナの感染と絡めるなど、結構ナウい(死語か?)話題を持ってきているのが面白い。

 

大問2

線虫の化学走性しかも脳神経系!!?!?!?!まじか……。AWA, AWC, AWBをここで見るとは(神経環の図も!)。情報処理能力を求められる問題で、結構たいへんだったが楽しい。最後の問題が実験デザインになっていて好き。

 

大問3設問(3)

スクロース輸送体の正体をつきとめるために野生型酵母の性質を改変しておこうぜ!というやつ。良い問題だと思う。

 

大問3文3

ジャガイモとタバコで接ぎ木すると、ジャガイモの塊茎形成とタバコの花芽形成が色々起こるのが面白い。ふたつは短日・長日という別の刺激でドライブされる現象のはずなのに、おそらく両方とも共通の?またはとてもよく似た植物ホルモンを使ってそれらの事象を制御してるんだろう。だから連動するんだろうな。想像力が刺激されてとてもよかった。

 

大問4

従属栄養生物を独立栄養生物に作り変えれると思う!だからやってみるね!!という問題。中身は代謝がメインなんだけど、その心意気が普通におもしろい。「Nさんの理論はこうだ。」から始まる理論説明も面白くてウケてしまった。なに?最終的に指向性進化(これまたノーベル賞)を持ってきて作り出しちゃうのもすごいし、その種明かし(何が起こったのか)まで考えさせるのも良いと思った。全体を通して結構面白くて、ワクワクする問題だった。

 

静岡大学

大問1

GFP導入株と八重咲き株を交配して個体を得る……みたいな問題なのだが、素直に良い難易度の問題だと思った。適度に頭を使うし、適度な注意力が必要。

 

大問4問5

有利な突然変異と中立な突然変異の世代数に関して、遺伝子頻度推移を表す適切なグラフを選ぶ問題。よく見るものではあるけれど、選ぶとなったら理解が必要な気もする。

 

 

京都大学

全体的に今年も「京都」って感じで、そんなところ聞くんかいとか良い題材ですねぇいい着眼点ですねぇを何度も感じる問題群。でもなんとなく例年より解きやすい?と思ったのは気の所為だろうか。

 

大問1実験4

まず気に入ったのがこれ。調節タンパク質がDNAにくっつくと電気泳動の移動距離が小さくなる……というよくあるやつだが、オートラジオグラフィーを使うのにも関わらず非標識DNA断片を混ぜた場合について考える問題が出題されている。こういう実験原理を理解できているかどうか考えるというか、何が起こっているのか把握できているのか問う問題は結構好き。

 

大問2(A)

マイクロサテライトの問題で、全体的にとても好き。子供のマイクロサテライトの単位配列反復数と両親の反復数から、どういう染色体が子供に受け継がれたのか考えるのはただのパズルだけどいい。後半では家系図を用いつつ、X病の原因遺伝子について、マイクロサテライトの遺伝を見ながら染色体上位置を推定する……という実践的な問題が!処理するのがとても楽しかった。

 

大問2(B)問6

Hox遺伝子のよくあるやつ……と思ったら、一風変わった出題方法で、「なんだこれ!」ってわくわくしちゃった。結局そこまで大きなひねりの問題ではなかったが、遺伝子発現の抑制と促進を図示される、っていうのは結構面白い。し、Hox遺伝子の理解にもつながってこの図示方法はいいな~と思った。

 

大問4問3~

分子系統樹を理解しながら光合成する生物たちの関係性を読み解いていくという問題だが、フィコビリソームというものについて初めて聞いた上に、それが遺伝子重複によってできたことで集光性アンテナ色素タンパク質複合体化していて役に立ってる……という仕組みに痺れた。説明文を理解できていないと系統樹が読み解けないようになっていて、その難易度具合も良いなと思うなど。

(B)では区画法標識再捕法について理解できているかを問われていましたが、最後の問7の連撃が面白かったです。問題が生じた際過大評価になるか過小評価になるかを判定していくものですが、とてもいい問題だと思います。

 

大阪大学

大阪は相変わらず計算がえぐい……という気持ち。計算というか計算的な処理?なんていえばいいんだろう。

大問2

CAR-T cellの問題ももうよく見かけるようになったなぁ。当たり前になってきたんかな。

 

大問3

ミカエリス・メンテン式ィ……こういうの好きだよね大阪大学。どうしてこんなことさせたがるの?そりゃ生物学やるには計算式をうにゃうにゃする力も必要だけども。こういうのを見るとビビってしまう人もいるんだよ?私とか……解けるけどさ。冷静にやればいいんだ、と分かっていても見かけで一瞬怯んでしまう。

 

大問4

特に実験2で、ウシと大腸菌両方のDNAが混じった状態のものにPCRして、出てきた電気泳動のバンドパターンを解釈するやつが良かった。問5の問題もいいところ突いてるなと思った。

 

九州大学

めちゃくちゃ単語を埋めるのが九州大学クオリティ。基礎!!!!って感じでよかった。応用の問題も手堅い問題で良き。良い訓練になる。

特に目をひく題材はなかったが……。

 

慶應義塾大学看護

大問1

敢えて2つの塩基でコドンができている生物を考えよう、という問題。ただのパズルではあるが処理するのはたのしい。

 

大問2

特に後半、陽イオン交換樹脂を用いたカラムクロマトグラフィーで抗体を回収する仕組みやその応用問題が良いと思った。

 

慶應義塾大学

大問1

慶応は「権威ある昔ながらの題材」を更に掘った問題が結構出るなという印象があるが、大問1はバーバラ・マクリントックの名前から始まって「やっぱりな!」という気持ちになった。中身はDNA型トランスポゾンとレトロトランスポゾンの問題で、生徒にとってはそういうものがある!というだけでも楽しいだろうし、問題としてもとても良かった。

 

大問2

植物の全身獲得抵抗性の話なのだが、実験が結構面白い。その上それぞれの実験を考察すると、微妙に矛盾する結果が出ていて(直感的にそう思う)、「なんで?」と思ったことについて最後綺麗に解決していくという構造がまた美しかった。

ぷらんちゅ・シダダンwebオンリーありがとう

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2023年3月19日に、自身が作成したゲームである「ぷらんちゅ」&「シダダン」のオンリーイベント

「ぷらんちゅ・シダダンwebオンリー」を開催させて頂きました!!!

pictsquare.net

サークル参加し素晴らしい作品の数々を準備してくださった皆様、そして一般参加し会場で共に楽しんでくださった皆様、本当にありがとうございました!!!!!!

 

自身はwebオンリーの主催経験がないどころか、web即売会に出たこともない……サークルも出したことがないし、リアル即売会すら知らない……という経験皆無の人間だったので、参加者の皆様には色々とご不便をお掛けしたところもあるかと思います。

が、webオンリーが終わった今、個人的には「やってよかった……楽しかった……」という気持ちでいっぱいです。ひとえに皆様のおかげです。めちゃくちゃに感謝しています。この気持ち伝わってくれ。

 

素敵な思い出なので、思い出を書き留めてみたり、情報をまとめてみたりしようかと思います!!!

 

 

webオンリー当日までの思い出

webオンリーをやるぞ!と決めたのは、去年の9月末か10月頭だったようです。

今考えるとすごいですよね。だって個人制作のゲームですよ?個人制作のゲーム、かつ植物同定というニッチな要素が絡んだゲーム。そのゲームでオンリーイベントをやろうなんて、中々すごいことを決断したなぁと今は思います。

 

「やるぞ!」ってなった時は、こんな流れがなければ二度とやることもないだろうな、と思って……経験は大事だから、やっちゃえ~!って気持ちでイベントを立てた気がします。とはいえサークル参加してくれる人が集まるかどうか不安で、スペースを10個にするか24個にするか物凄く悩んだ記憶があります。

だって……何度も言うけど個人制作ゲーですからね。しかもメインは同定の方(なのか?)のゲームなんですよ!?なのにキャラのグッズやネップリを作ってもらえるなんて、漫画を描いてもらえるなんて、思わないじゃないですか、普通。めちゃくちゃ不安でした。というか、あり得るのか?という気持ちしかありませんでした。

 

大変ありがたいことに、最終的に13ものサークルが参加してくださることになりました!サークル登録をしてもらうたび、PCの画面前で拝んでいました(まじで)。お金かかるのに出展してくれて、しかも物を用意してくれるなんて聖人か……?って感じですよね。いや、それぞれの人はそれぞれの欲求を満たすために二次創作をする、というのはわかっているんですが、やはり作者側からすると「作って頂いてる」という感じなので……。自分の作品を一緒に楽しんでもらえるだけで十分嬉しいのに、こんなにしてもらっていいのかな?本当にありがたいな……という気持ちでした。

 

10月にサークル登録が始まって、そこから3月まで……ってことは結構時間があったはずなのに、物凄い速度で時間が進んだような気がします。主催として何をやればいいのか、サークルとして何をやればいいのか、というのがあまりよくわかっていなかったので、とにかく情報を調べたり、自分なりに物を準備してみたり、サークル参加してくださる人々と一緒に尻をたたき合って物を作ったり、ということをしてきました。

 

自分の場合はシダ写真集を出す予定だったので、今まで撮りだめたシダ写真をひたすら同定して配置する、という作業が待っていました。結構大変でしたが、そのおかげで何種出会ってきた(らしい)かとか、どのシダがまだ見られていないのかとか、かなりいろんな情報を手に入れることができ、自分のシダライフにとってはプラス、超超超プラスでした!!やってよかった。

癖ショットは248枚も溜まっていたらしく、エグいなと思いました。逐一気が向いたらTwitterで流していただけのはずなのに、すごい数になっていたんですね。塵も積もれば山となるわよ……。

 

他サークルの方と尻を叩きあいながら、ノリでアクキー作りを始めたことも良い思い出です。自分は最初アクキーを作る予定はなかったんですが(自分の画力に自信もないし)、一緒に作ってみても楽しそうだな!って作り始めて、まんまと楽しくなってしまいました。結局5つの柄を作成し、シンガポールでアクキーを作るという謎アチーブメントを達成してしまいました。最高ですね。アクキーって素敵。物になるんだもん。

加えてガシラ先輩Tシャツも具現化しました。そして自分で着ました。先日、あの写真の元になったナンヨウリュウビンタイと写真を撮ってきました。全てはここから始まった感があるよな……とよくわからない感傷に浸るなどしました。

TシャツとアクキーはSUZURIに置いてあります。興味あったら覗いてみてね。買ってもらっても一銭もこっちには入りませんのでご安心を!(?)

suzuri.jp

アバターも他サークルの方とノリで作ったものです。やっぱり人に引っ張られるって大事だぁ。アバター作っておいて本当によかったです。めっちゃ楽しい気持ちになれました!

https://suzuri.jp/ArmnieBIO

 

主催としてやることは結局よくわからなくって、調べても把握しきれずで……自分の感覚だけで運営することになりました。イベントアナウンスを月1回やって、会場の楽しみ方や登録の必要性などをアナウンスして、集合写真撮ることを決めて……くらい。あ、あとは会場を植物だらけにしました。それだけ。なにかもっと皆が楽しめるような企画ができたらよかったんですが。

加えて、当日イラスト寄せ書き場を作成してアナウンスするという適当さよ!!!!!思いつきで動いて申し訳なかったです……。

 

当日

開場するときはドキドキソワソワで、朝からBOOTHで物を公開状態にしたり、広場をチェックしたり……。みたにさんが開いてくれたソワソワスペースに入りつつ、ふたりで時間外入場の広場を歩き回ってました。

いざオープンすると、人が……ちらほら来てくれて!!!!!!かつ、サークルの頒布物が見られるようになって!!!!!!!!ひとつずつサークルを回りながら、何を頒布してるのかなと見させて頂き、作者あてのボードに書き込みをしてお礼して回るなどしました。

各サークルを回って思ったのは……

すごい!!!!

ということ!!!!もう本当にそれ。

自分が作ったゲームのキャラのかっこよく深い漫画……

自分が作ったゲームのキャラの素敵なアクキー、アクスタ……

自分が作ったゲームのキャラの美麗イラストの数々……

自分が作ったゲームのキャラのお着替え、シール、便箋……

すごくないですか!?!?!?

自分が作ったゲームのキャラが、各々製作者の個性が絡まり神の手が加わることで、素晴らしい作品と化している……!!!!!!!

こんなことあるか?????

なんかもう本当に感無量で。

やっぱり……自分が作っているとはいえ、自分では絶対に出せないキャラの魅力とか、ストーリーとか、色々あるんですよ。自分の能力には限界があるので。

でもそれが、色んな創作をする人々のおかげで、めちゃくちゃ広がって!キャラに惚れ直すというか、そうそうこれだよ!!って思わされたりもしたし……自分の創作意欲も刺激されたりして。解釈が広がってさ……。

そもそもさ!全キャラ私にとっては愛する子みたいなもんなんだから、愛する子が愛されてたら最高じゃない???最高でしょ!!!!!

はい、最高でした。

 

 

色んな人からイベント寄せ書きが残してもらえてたのも嬉しかったですね……!!!「来てくれたんだ!!!」ってなるし、それぞれの思いが詰まってて。作者あてのボードにも書いてくださった方々、ありがとうございました!心じんわりよ。

 

道行く人達と会話できるのも良かった……!!!し、アバターで遊べるのも良かった!!!!!特にシダダンで出てくる劉さんのアバターをみたにさんが配布してくださってたおかげで、動く劉さんが見られて眼福でした。その上さとおめさんの飯田くんもいて、まるでコスプレ会場みたいな気持ちにもなって。コスプレ嬉しすぎ……。

 

20:00には中央の広場で集合写真も撮りました!!!!!!めっちゃ集まってくれて嬉しかった~~~!!!!!!!!!!!!

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エフェクト出してもらったらなんか超偏っちゃった。写真撮るの下手!!!!

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何回も会場にちょくちょく入っては、ぶらぶらして、遊んでました!!!!!

 

 

イラスト寄せ書きもしてもらえてハッピーだったんだなぁ……!!!!見て!!!この美麗なイラストたちを!!!!!!!家宝でしょ!!!!!!!

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ということで、本当に楽しい一日で……しかもこの日にシダダン3が500プレイも超えて。嬉しいことばっかりの一日でした。幸せ。

 

終わってしまうと、こう、幸福な浮遊感と、終わってしまったという寂しさと、色んな感情が入り混じってなにも手につかなくなっちゃいまして。その状態を絵に留められないかなぁと思って、下の絵を描くなどしました。寂しいけど、前を向かないとね。関わってくれた全員に感謝しつつ、次を見ていこう。

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ということで、本当にありがとうございました!!!!!!!!!!

ゲーム次回作はゆっくりと作っていくつもりです。応援しつつ、気長に待ってもらえると嬉しいです。

 

 

おまけ:各サークルさんのお品書きツイート

可能な限り集めました!!!!もし興味ある作品があったら作者さんのTwitterに飛ぶなどして探してみてください(ネップリもぜひぜひやってみてください!)

なるべくサークル順に並んでいる……ようにしたはず!あとツイートが探せなかった方のものはないです……すみません……!!!麺屋 日向さんのツイート見つかんねぇな……!?

 

 

2023年度東京大学入試問題 生物所感

前期終わりましたね……!2月ってあっという間だ。受験生の皆さんはお疲れさまでした。

今年もね、東大の問題が出ましたので、解きますよ!!!!

下のリンク先で東大の問題一覧を見ることができます。興味あればぜひ。

https://sokuho.yozemi.ac.jp/sokuho/k_mondaitokaitou/1/1355921_5340.html

 

 

概要

大問数は例年通り3問。

論述はあんまり量が変わってない気がする。論述で要求されている記述内容はむしろ簡単になったくらい……?

今年の問題はなんというか、「えっこんなこと聞く??」っていうものが悪目立ちする印象でした。いつもだと教科書範囲内に知識がちゃんと収まり、問われることにも納得感があるのですが、なんか今年は逸脱しているものがあるような気が……。自分の気の所為かもしれません。自分が不勉強なせいかもしれない。

例年どおり基本は美しい問題だと思います。崩壊しまくっているものはありません。題材も面白い。でも、とにかく上のことが気になってなんだか素直に賛美できない……。もやりがあります。他の人達はどういう印象だったのかなぁ。

 

各大問ごとの所感

第1問

必要な知識はDNA、ゲノム、減数分裂体細胞分裂、組換え、細胞周期、制限酵素……などかな?

Ⅰ 体細胞での組換え

高校だと基本的には減数分裂時の組換えについて勉強しますが、体細胞分裂でも組換えが生じますよ!というお話。組換えと細胞周期、そしてタンパク質を絡めた問題になっています。組換えの発生頻度を測定する実験系が出てくるなど、展開が面白い!

まず、リード文で体細胞での組換え現象についての軽い説明があります。鋳型となる染色体が両者で異なっていることや、乗換えが生じないこと、鋳型においてはDNA配列の置き換えが発生しないなど……。そもそもDNA修復に関与して生じるという点でも異なっていることが記載されています。

実験1では遺伝性乳がん卵巣がんの原因遺伝子産物のひとつとして知られるタンパク質Xに注目します。タンパク質Xは細胞周期の進行に関わるタンパク質と複合体を形成するらしく、タンパク質Xが異常だと細胞周期に変動が起きそう……という予感があるわけですね。で、タンパク質Xが正常な細胞と異常な細胞の集団を用意して、放射線を照射する前のものと、照射した後24時間経過したものの細胞あたりDNA量を測定する……と。G1, S, G2, M期の細胞数の比が見える例のグラフが提示されて、タンパク質Xの変化が放射線照射後の比の変化に繋がるということがわかるわけです。すごいや。

で、実験2。タンパク質Xの正常、異常細胞でDNA合成量が放射線照射前・後でどう変わるかを見る。これはかなりあっさりした実験で、結果も見やすいです。

実験3では新たな原因遺伝子産物のひとつ、タンパク質Yが出てきます。この子は組換えの中心的酵素と直接結合するらしい。で、ここで「組換え頻度測定実験系」なるものが出てきます。なんだそれは!!!!

 

この実験系では、以下の2つの遺伝子が用意されます。

  • 配列置換されたせいで制限酵素Mの認識配列を失い、代わりに制限酵素Nの認識配列を得たGFP遺伝子(しかもそのNの認識配列中に終止コドンが入ってる)
  • 5'末端と3'末端が失われているGFP遺伝子

制限酵素MもNも普通ヒトの細胞にはありません。

で、そんな2つの遺伝子をつないだレポーター遺伝子を作成!これを染色体に1コピー導入!これで下準備は完了!!

あとは「ある一箇所」に二本鎖切断を誘発すれば、組換えが発生した場合正常なGFP遺伝子ができあがるので、GFP発現遺伝子細胞の割合を見れば組換え頻度が分かるという代物……!!!!!実際は制限酵素Nを突っ込んで、欠失型遺伝子を鋳型に配列置換型を正常GFP遺伝子に直す、っていうシステムなわけですが……。

すごいこと考えますね。はえーって言っちゃった。こんなのよく考えるなぁ。

 

小問を見ていきましょう!

Aはただの適語補充。Bは減数分裂の組換えの意義の論述(基本的すぎない?)。

Cは細胞周期進行過程の論述(これも基本中の基本……)。

Dは体細胞分裂の組換えがどの細胞周期段階で生じるかを答えるものです!体細胞分裂の組換えでは鋳型として「DNA損傷の入っていない姉妹染色分体」が必要なので、これが存在するG2期、M期が該当することになりますね。簡単だけど、ここまでの道のりが超長い上に把握することが結構多いので、焦ると難しくなりそう。

Eは実験1の読み取り!例のグラフの読み方がわかっていれば難しくないでしょう。

Fは実験1の結果からタンパク質Xの機能を考えて論じるというもの。読み取り自体は結構単純だと思う。

Gは実験2の結果からタンパク質Xの機能を考えて論述!これも実験2のグラフが結構シンプルなので、いけるでしょう!

Hは組換え頻度測定実験系で用いるふたつの遺伝子からなぜ正常GFPができてこないかの記述。結構基本的。

Iは組換え頻度測定実験系でどういう操作をするか、という論述。上で既に述べてしまいましたが、制限酵素Nを入れるわけですね。実験系がちゃんと理解できていて、なにがしたいかわかっていれば即答だと思う。複雑な記述も要らないしね。

Jは組換え修復成功時のレポーター遺伝子の状態を選ぶもの。これも上同様、組換え頻度測定実験系がわかっていれば楽勝。わかっていればな。

Kは遺伝子Yのミスセンス変異について、組換え修復に与える影響を調べる実験を考えてくださいというもの。えっ……こんなのでいいの?と若干不安になりながら答えた。あまりにもシンプルな答えしか出ないので……。普通に戸惑いそう。

Lは突然何を聞いてきたんだ?って感じだった……。「細胞内のDNAに二本鎖切断が生じ、修復に失敗して二本鎖切断が残存したらその細胞はどうなる?」ってさ……。今まで完全に実験の話だったじゃない!なのになぜ突然普通の細胞の話を……?必要かこれ……?しかも結構ざっくりしてて複数回答出そうだけど大丈夫……?私はアポトーシスを推したいところ(絶対起こるんですか?とか言われたら泣いちゃう……)。

Mは中心体数が増えるとどうして異数体が引き起こされるの?という論述。基礎的な話でしかないし、楽勝だね!

 
Ⅱ がん抑制遺伝子の遺伝

遺伝子Yががん抑制遺伝子で、生殖細胞ヘテロ接合型だとがん発症リスクが高いですよ~という説明がなされます。2つの遺伝子がダメージを食うと、タンパク質Yの機能が欠損してがん発症につながるんだって。

で、家系図

Nは上の説明文がちゃんと意味分かってるのか?って問題ですね。

Oはただの遺伝の問題。

 

ということで、Ⅱは結構あっさりしてたんですが、Ⅰはかなりワクワクがあって良かったです!馴染みもあんまりない上に、設定をちゃんとわかってないとピースがはまっていかないというか。個人的には実験系出されるやつ結構好きなので、テンション上がりました(綺麗で素敵な実験系だと興奮しちゃう)。

 

 

第2問

必要知識は光合成、窒素同化、植物の身体の作り、植物界の分類、細胞間輸送、植物のホルモンや物質……とかですかね。

Ⅰ 光合成とソース、シンク

光合成産物はソースから体内を移動してシンクにいきますよ~というお話が最初になされます。

実験1では果実を色んな割合で切除し、どの器官に光合成産物がよく貯蔵されるのかをチェックします。結構変わるもんなんですね。すごいや。

実験2では果実をすべて残した果樹で毎年10月に根のデンプン濃度を測り続けます。綺麗に振動してて面白い。

Aでは師部と木部に関する選択問題……なんですが!!!これ、(2)って常識なの……?教科書に書いてある内容??覚えなきゃいけないやつ??なんかめちゃくちゃもやります。(1)も教わるか微妙じゃない……?

なんか……こんなもやもやする知識系の問題、単純に「知ってるかどうか」の問題を出されるとは思わず。もやもやもや……。

Bはまぁただの適語補充かな……。

Cは原形質連絡の内径と糖の変換の工夫がなぜ大量の糖の輸送を可能にするのか論述するというもの。これは面白い!と思いました。植物の仕組み自体が面白いし、考えられる問題になっているのも面白い。びしっと綺麗に答えが決まるのでいいと思いましたね。

Dは実験1の分析。そのまま読み取ればいい上に、「正しいものを1つ選べ」なので比較的易しくしてもらっているなという印象です。

Eは実験2を参考に根のデンプン濃度と果実の総乾燥重量の年変動についてグラフを考えるもの。とはいえこれは実験2がわかっていれば超簡単。瞬殺。

で、F!これが面白い。ちゃんと考えなければならない問題ですが、考えるとしっかり答えが導出できるので素敵な問題だなと思います。こんな単純な選択肢の出題で結構考える。面白い構造の問題だなぁ。

 

Ⅱ 窒素環境への応答

窒素環境への応答って案外顕著なんだな~とグラフを見て思うなど。

Gはただの化学式作り。難易度はとても低い。

Hは窒素同化がなぜ光環境に依存するのかを論述。とはいえリード文でちょっとヒントも与えられているので、比較的易しくなっている印象です。

Iは植物が持ついろいろな物質について、タンパク質はどーれだ?というもの。ちゃんと勉強していれば分かるかな。

Jは硝酸濃度に応答して植物の地上部・地下部の乾燥重量の比が変化することの適応的な意義を論述するというもの。硝酸濃度が高いと地上部への投資が増えるの、面白いですね。「葉面積」という語句を用いて、という指定があるおかげでちょっと誘導されている気がします。

Kは実験結果を読み取って適語補充!簡単です。

 

東大の植物の問題、面倒なときはかなり面倒で厄介だなぁという気持ちになることが多いのですが、今年度のものは比較的さっぱりしていたかな?という印象です。題材も結構面白いし、導出できるものも面白いので好き。でも、Aがどうしても受け付けられない。もやる。これ聞いて何か意味あるんですか??

東大なんだから、教科書外の知識の有無を問うんじゃなくて、思考力とか、教科書をちゃんと把握しているかどうかとか、そういうことを試験ではなるべく聞いてほしいなという気持ちです。教科書外を当然のように出題するのは良くないよ。本当に。

 

 

第3問

文1 ABO式血液型

ヒトの血液型に関する問題。最初にA型、B型、O型がどのように決まるか、糖転移酵素遺伝子の観点から説明がなされます。

Aは新生児の血液型に対する抗原について適語補充。簡単。

BはA型酵素をコードする遺伝子とB型酵素をコードする遺伝子についてキメラ遺伝子を作成し、酵素活性を見るというものです。面白い。キメラ遺伝子を作るという設定がそもそも面白い。

CはB型遺伝子のあるアミノ酸残基を20種類全て試して酵素活性を見、その場所のアミノ酸残基の性質として求められているものを考えるというもの。アミノ酸の残基構造について知らないと解けない系の問題ではありますが、結構簡単な方な気はしました。

Dは表の読み取り。かなり簡単。

Eは、そもそもH型糖鎖を作れなきゃ血液型ってできないよね、ということで、H型糖鎖を産生する活性を持つ酵素の遺伝子と糖転移酵素遺伝子を両方考えつつ遺伝と血液型を考察するというもの。いいですね!糖転移酵素遺伝子を持ってても、H型糖鎖産生遺伝子の活性が消えてたら血液型ってO型にしかならないんだなぁと改めて思いました。いや、考えれば当然なんだけど。世間ではよく、A型とO型の両親からB型の子が産まれると、「自分の子じゃない!?」みたいな話が出るじゃないですか。でも実際はH型糖鎖産生遺伝子が絡んでるだけで、普通に産まれる可能性もあるんだよな。

 

文2 COVID-19と遺伝子発現

ここでコロナ来たか!!!!!!!!!!!!!とちょっと興奮してしまいました。共通テストでは出なかったけど、東大で出るとはね……。

Fはただの適語補充。

Gはウイルスに感染された宿主細胞で、タンパク質産生量やリボソーム結合mRNA比などを見、考察するというもの。なんですが、すごいですねこれ。ウイルスに感染されると、タンパク質合成がぐっと減っちゃうんだ。その上リボソームが結合するmRNAの種類の比が変動していくんですね。面白いな~。

 

文3 HLA

樹状細胞のHLA-Ⅰでは、SARS-CoV-2由来ペプチドが検出されるわけだけど、どれくらい親和性があるのか調べるために一定濃度の対照ペプチドとの競合結合試験をやるよ!というお話。

Hではグラフを読み取るだけ。

Iはグラフと表を対応させるだけ。

Jはペプチド1に対応するペプチドを探せ!というものですが……開始コドンが入ってるからMから始まるやつ、って探したら一瞬だった。こんなやり方で良かったのかな(勿論ちゃんと配列が合ってるかの検証とかは必要だけど……)。

Kは読み枠について考える問題。思考と知識?

 

ということで、まず題材としてコロナが出たのは面白いですね!しかも遺伝子発現にからめている。タンパク質産生に大きく影響が出るんだなぁ。

ABO式血液型についても、ちょっと踏み込んでるのがいい。題材としてはよくあるけれど、アプローチが良いなと思います。

 

 

 

総評

全体を通して、めちゃくちゃな出題や「何が聞きたいの?」という問題はなく、答えがバシッと決まるものばかりで美しいなと思いました。

題材も良い物を持ってくるなぁ、よくあるやつでも広げ方がいいなぁという印象です。自分が分子寄りだから余計にそう思うのかも。めっちゃ分子分子してるもんね。今年。

とはいえ、やはり引っかかるのが第二問A。あれはどうにかしてほしかったな……。

 

ということで、もやを抱えたせいで素直に賛美しきれないのですが、他の部分はとてもよかったと思います。

「シダダン3」攻略記事

シダ同定異世界RPG風ノベルゲームの3作目「シダダン3」が無事リリースされました。

掲載却下されたときは焦ったが……!!!!!!!!!

 

i-my-mine.hatenablog.com

 

 

今回も攻略記事、書いておきます!

前回同様ネタバレしかないので、「何も知らずにドキドキしながら自力で探し当てたい……!」という方は見ずにプレイしてください。

が、一通り楽しんで、「他にどういう機能があるのかな」とか「どういう分岐があったのかな」「やり残しはないかな」等気になる方は、是非参考にして頂けたらと思います。

 

 

各クイズの点数

今回は全て1問10点です。

そして、今回はかなり早い段階で分岐が発生します!

ざっくりした流れは、

  • 森でのモンスター戦:40点(この時点で分岐)

~20点の場合

  • 自由探索:40点
  • (選択肢に依存して)40点 or 問題無し
  • 守衛との戦い:50点

30点~の場合

  • 見回り:40点
  • 子供の救出:40点
  • 町の騒動:40点
  • 偽の神戦:50点

となっております。全問正解で210点です!

 

今回用意されているステージの種類

始まり~森に飛ばされるまでは1ルートです。

 

分岐①森でのモンスター戦

この時点で好成績を残せると、賢者たちに嫌疑をかけられた結果ちょっとハイレベルな物語に向かいます。そうでない場合は単純に保護され、クイズ難易度がそこまで激しくない(?)、異なる物語に向かっていきます。

 

分岐②20点以下の場合

自由探索

次の日、見回りについてくるよう言われ、誰か一人を選んで一緒に行くという流れになります。

選べるのは3人のみです。

  • 姫沼沢
  • 紺照鞍馬
  • 押田棕

すべて問題内容が異なり、テーマに沿って出題形式も変えてあります。難易度はバラバラなので、色々試してみてください。

ちなみに押田くんのコースは実は2つあります。左を選ぶか、右を選ぶかで話が変わります。左が飯田・三晶という2人に会えるコースで、右がモンスター戦のコースです。

飯田・三晶に会うとその後の話も少し変わります。また、前葉体エンドは飯田・三晶に会うコースじゃないとたどり着けないエンドです。新芽エンドの場合も、ちょっとだけ終わり方が変化します。

 

行動選択

自由選択の翌日、お叱りイベントが発生し、その際どの行動をとるかによって体験できるコースが変わります。具体的には

  • 姫沼を追いかける
    • 見回りについていく→姫コース
    • 居残りする→紺コース
  • 紺照を追いかける→紺コース
  • 影に隠れる→押コース

になり、押コースではクイズがありません。

 

守衛戦

守衛との戦いは1ルートですが、ここはHP制が導入されます。その上タイマー制が導入されているので、時間切れになると自動的にミス判定になります。

クイズウィンドウ左下にHPが表示され、ミスするたびにHPが減るようになります。3回目のミスをした時点で戦線離脱し、特定のエンドに向かって話が勝手に進んでしまいます。

また、最終問題(5問目)はHPの残量にかかわらず間違えると一発アウトになります。

タイマー作動中はセーブもできず、宝箱も見ることができません。ご注意を。

 

分岐③30点以上の場合

基本的に1ルートです。

偽の神戦

HP制が導入されます。その上タイマー制が導入されているので、時間切れになると自動的にミス判定になります。

クイズウィンドウ左下にHPが表示され、ミスするたびにHPが減るようになります。3回目のミスをした時点で戦線離脱し、特定のエンドに向かって話が勝手に進んでしまいます。

また、最終問題(5問目)はHPの残量にかかわらず間違えると一発アウトになります。ご注意ください。

タイマー作動中はセーブもできず、宝箱も見ることができません。ご注意を。

 

 

クイズの難易度についてですが、今回はどちらに進んでも少々発展的です。前回のように「復習!」という感じではないので、少しずつ成長できるかと思います。

 

宝箱制度

今回も「宝箱制度」があります。

初回プレイ時、自由探索の段階に入ると右上に小さな宝箱のマークが表示されるようになります(この画面はシダダン1のもの)。

これを押すと、「戦利品一覧」を見ることが可能になります。

戦利品は4つありますが、自由探索の4つの各コースにおいて1つずつ存在し、そのコースで満点をとるとプレゼントしてもらえるものとなっています。獲得した時点で宝箱を開くと、獲得した戦利品のアイコンを見ることができます。

アイコンをクリックすると、詳細を読むことができます。実はこのアイテムたちは図鑑代わりになっていて、それぞれ一つの科についてちょっとした説明と写真を見ることができるようになっています(下に並んでいるボタンを押すことで画面を切り替えることができます)。

宝箱は、タイマーが動いていたり場面遷移していたりしなければ、基本的にいつでも開くことが可能です。クイズの最中でも開くことができますので、わからなくなったり確かめたくなったりしたら是非開いてみて下さい。

また、この宝箱の中身はプレイごとにリセットされることはなく、2周目以降はその前の宝箱の中身を保持したまま進むことができます。よって全ての戦利品を回収・揃えることができます。コース・ゲームに取り組むたびに戦利品が増えて知識も増える、そんな設計になっております。

……が、今回は消える要素があります。

飯田ルートを体験した後、タイトル画面に戻ると、三晶占いが出現します。

こちらをクリックして頂くと、三晶による今日の運勢占いを体験することができます。

占いでは運勢とラッキーアイテムが提示されるのですが、ラッキーアイテムを見せて貰うには、戦利品を一つ犠牲にする必要があります。

渡す戦利品を選ぶと、その戦利品は宝箱から消えてしまいます。

渡さないを選択した場合、シダが見せてもらえません。

 

運勢は大吉・中吉・小吉の三種類です。運勢によって見られるシダの種類が変わります。

また、周回要素として、3回分飯田の格好が変わるようになっています。

1回目:ポニーテール

2回目:結んでいない状態

3回目:三つ編み

4回目は三晶のオフverと会えるようになっています。

5回目は飯田のオフver(編み込み)と会えます。

6回目以降は繰り返しです。

ここで見られるシダはどれもレア中のレア、素晴らしいシダばかりです。ぜひ、何度もトライして、全てのレアなシダをご覧ください。

 

更にもう一つ、戦利品が消える原因があります!

それは前葉体エンドに進んだ場合です。

前葉体エンドに進むには、クリスタルを獲得した上で最終問題でアウトになる必要があるのですが、その際クリスタルは破壊されてしまいます。よって消えます……。

 

小ネタ

タイトル画面

  • 2周目以降エンドリストが出る
  • 2周目以降タイトル画面が変わる(ランダム3種)
  • 胞子散布エンドになると後日談に行くための鍵アイコンが出る

の3つが変更されます。鍵アイコンを押すと即後日談に入ります。後日談の中での主人公の名前は、胞子散布エンドをクリアしたときの名前が勝手に設定されます。

 

後日談

後日談でもクイズを解くことになりますが、間違えたり正解したりしたからといって何かあるわけではありません。純粋にストーリーとして楽しんで頂けたら……。

途中で分岐が一箇所あります。押田に「賢者全員に直接会いに行くか、押田に任せるか」を問われる場面です。

賢者全員に会いに行くと、獅子頭先輩との観察会が楽しめます。

押田に任せると、蚌兄弟と玉城さんが作った戦闘型ミニゲームで遊べます。キャラクターごとにボイスとモーションが異なります。また、ゲームタイトル画面はランダムで2種あります。

全て読み終わると、エンドスチルを得ることができます。こちらはエンドリストの右下枠に出現します。

 

エンドロール後の画像

エンドロール後の画像は、エンドの種類によって変わります。

そしてそのスチルはエンドリストに掲示されるようになります。

エンドリストの画像をクリックすると大きい画像を見ることが可能です!

 

各エンドへの行き方

各エンドの差

胞子散布(所謂ベストエンド?):問題がすべて解決する、平和が取り戻される

胞子体:蚌兄弟に逃げられる

受精卵:この世界の危機に気づく

前葉体:クリスタルに守られる

新芽:紺照さんが自身をかばって傷つく、が、ともに頑張ろうと決意する

胞子:工場破壊ができず去る

 

気になる人向け:世界設定の一部

ゲームをプレイして、これどうなってるの?と思うところもかなりあったと思います。

いやはや、世界を作るって大変なんですね……設定が追いつかない。

ってことで矛盾してるところもかなりあると思うんですが、自分なりに意志があってちゃんと作ってるところもあります。

一部だけですが書き並べておきます。

  • 町の名前は敢えて無い。前回の攻略記事に書いたのと同様の理由で。ただ、町のイメージとしては今回は「黒」。1作目が「虹」、2作目が「白」。
  • 紺照さんがワーカホリック気味になっているのは、自分のせいで玉城じんが傷ついたと思っているせい。自責の念で無理を押してたけど、上のルートでは主人公に感化されて考えを改める。
  • 押田さんと姫沼さんは幼なじみで、相手のことをよくわかっている。オシダ科とヒメシダ科は一緒だった時期があるので……。
  • 胞子ルートの最後はなんだったのか?の答えは独自解釈があっていいと思っているのでぜひ考えてみてほしい。そもそもあのふたりは年齢不詳であの見た目、異能の持ち主(すべてが分かる、ダンジョンが作れる等)だということも踏まえて……。勿論聞いてもらえれば自分の中での設定は教えてもかまわないと思っているが、ああいうのは妄想するのが楽しいのでね。
  • 三晶は一体何者で、あのクリスタルはなんだったのか?なんだったんだろうね……。

 

もし情報が足りなかったら……

これで全部書いたはずですが、何か情報が足りなかったり、

「ここはどうなってるの?」「具体的な値を教えて!」等のリクエストがあれば書き加えますので、是非Twitterやコメントで問い合わせていただければと思います!

 

みなさんが楽しんでくれますように!

シダ同定異世界RPG風ノベルゲーム第三弾、できました

以前、植物同定恋愛ゲーム「ぷらんちゅ」を作成しまして……

novelgame.jp

その後第二弾のシンガポール編をリリースしまして……

novelgame.jp

なぜかシダ同定異世界RPG風ノベルゲーム「シダダン」をリリースし……

novelgame.jp

 

そして今回、シダダンの3作目をリリースしました。

ノベルゲームコレクションから「教育色が強い」という理由で掲載却下されてしまったため、これだけ別サイトで公開しています!すみません。

plicy.net

PCアプリverはboothで配布しています!下のリンク先からzipファイルをDLしてもらえると嬉しいです。

シダダン3(ぷらんちゅ5) windows64bit版 - mimimine - BOOTH

シダダン3(ぷらんちゅ5) windows32bit版 - mimimine - BOOTH

 

 

 

今回のゲーム「も」シダオンリー!

ぷらんちゅ初作は、「身近な植物を見るきっかけ、見比べるきっかけを与えたい」というのが主目標で、

二作目は、「シンガポールにいる植物とシンガポールそのものを知ってもらおう」というのが主目的でした。どちらも植物全般(と言いながらコケはないが……)から出題するようなゲーム構成になっていました。

三作目のシダダンで『シダ』特化型にシフトしておりまして、今回の五作目も同様にシダ特化型になっております。

 

シダダン1が「入門編」、シダダン2が「中級編」だとすると、今回は「中級編その2」という感じです。特に、今まであまり出せてなかった科を勉強してもらえたらなという気持ちがありました。ということで

  • シダに一層親近感を持ってもらう
  • 今までシダダンであまり出てこなかった科について知ってもらう

の2つを目標に作りました。

 

今回もめちゃ写真助けられました

前回同様、シダの胞子嚢群や細かい所が限られた解像度とサイズでなるべく見られるようなゲームにしたくて、多くの方の写真提供をもとにゲームを作りました……。

本当にありがたい。

感謝の気持ちでいっぱいです。

 

1作目は「出会い」、2作目は「成長」、3作目は「仲間」

シダ異世界RPG風……というところは前作と変わらないのですが、自分なりのテーマが少し違います。

1作目はシダとの出会い。2作目は成長。そして3作目は「仲間」です。

 

シダの勉強や同定ってめちゃくちゃむずいんですよ。

一人じゃ限界があって、色んな人に教えてもらいながらやる面が必ずありますよね。というか、シダダンをプレイしてくださってる皆さんは、そもそもシダダンで出てくる人達に教えてもらって、関わり合って……みたいな歴史がきっとあるはずです。

で、そうやって人と交流して、知識を人からもらったり人との間で育てたりして蓄えて、最終的にシダと一人で向き合うじゃないですか。

その時、色んな知識をフル動員してシダを同定するわけですが、その知識って人々と共に歩んだ証でもあるよね、って私は思うんです。

だから、シダと向き合う時、一人なんだけど、どこかひとりじゃないというか。

知らない間に、皆の知識が、皆の存在が自分の中に在るというか。

そういうことを感じるんです。私は。

自分一人じゃここまで来られなかったけど、逆に今は自分ひとりでも向き合えるようになるくらい、皆の力が自分の「糧」に、「物」に、「武器」になってるな、って……。

 

今回の主人公は、初めて孤独を強く感じる環境に置かれます。

でも、そうだとしても、必ず主人公の中には全ての出会った「人」の欠片が在るのです。主人公の力は、出会ってきた人々の力でもある。

それを主人公がこの孤独の中で気づいて、一層強くなって、困難を乗り越えていく……そんな姿を皆さんに重ねてほしくて、今回のストーリーを作りました。

 

ゲーム性について

キャラクター

今回のゲームでは従来のキャラクターに加えて、新キャラクターが数人出てきます。

物語の主軸となる新キャラクターは賢者の3人でしょうか。

他の登場人物もご紹介したいのですが、紹介しすぎるとネタバレにもなるので……!プレイしてからのお楽しみということで。

 

分岐

今回は6エンドです!

また、今回は特定ルートに進むと人選択があります。好きな人と一緒に行動できる、というシステムです。

 

対戦

異世界RPG『風』なので対戦する場面が出ますが、結局はシダのクイズを解くだけなので特別なテクニック等は必要ありません。

シダがわかるかわからないかだけ。シダがわかれば、それが武器になるのです!

 

宝箱制度

今回も「宝箱制度」あります!

前回同様、自由探索のときに出現します。

これを押すと、「戦利品一覧」を見ることが可能になります。

戦利品4つとも、自由探索の4つの各コースにおいて1つずつ存在し、そのコースで満点をとるとプレゼントしてもらえるもの(またはドロップするもの)となっております。獲得した時点で宝箱を開くと、獲得した戦利品のアイコンを見ることができます(下の画面はシダダン1のもので、3では違う形式になっています!)

アイコンをクリックすると、詳細を読むことができます。実はこのアイテムたちは図鑑代わりになっていて、それぞれ一つの科についてちょっとした説明と写真を見ることができるようになっています(下に並んでいるボタンを押すことで画面を切り替えることができます)。

 

宝箱は、タイマーが動いていたり場面遷移していたりしなければ、基本的にいつでも開くことが可能です。クイズの最中でも開くことができますので、わからなくなったり確かめたくなったりしたら是非開いてみて下さい。

 

また、この宝箱の中身はプレイごとにリセットされることはなく、2周目以降はその前の宝箱の中身を保持したまま進むことができます。よって4つ全ての戦利品を回収・揃えることができます(が、実は消える要素もあります……!気になる人は攻略を見てください。)。

コースおよびゲームに取り組むたびに戦利品が増えて知識も増える、そんな設計です!



新キャラの細かい話

今回のメイン新キャラ、賢者三人についてちょっとだけ話をします。

まずは紺照さん。イワヒバ科の人です。

紺照さんはイワヒバ科のコンテリクラマゴケが元になったキャラクターです。

美しいシダですよね。これは構造色なんです……。見る角度で色が変わる、本当にきれいなシダです。物凄く幻想的。

なので、この美しさをどうにか表現できないか……と思い、紺照さんを生み出しました。

紺照さんの髪の毛の輝きや、美形具合にうまく反映できてるといいのですが……。あと、髪型はイワヒバ科の葉のイメージで作りました。

イワヒバ科は暗い所でも明るい所でも見かけますが、地面の下の方でじっ……としてることが多い印象です。でも物凄い成長力があって、辺り一面を埋め尽くしてたりする。なんなら立ち上がる。生命力を感じます。

そんな、パッと見は控えめそうなのに、内には物凄い強さがある感じを性格で表現しました。

 

次に押田さん。オシダ科の人です。

元々はイノデなどのとげとげつんつんしたオシダ科のシダを想像しています。葉の鋸歯の感じ、鱗片の立派な感じを反映するような髪型にし、瞳のハイライトも炎みたいな形にしました。

が、オシダ科ってまるっとした胞子嚢群や包膜が、割とかわいかったりするんですよね……個人的にはオシダ科って、かっこいいのにかわいい……というイメージが強いです。なのでキャラクターの性格としては、荒々しい口調の割には優しくて可愛らしい人にしました。

加えて、オシダ科はかなり多様です。色んな顔が見られたらいいなぁとも思い、押田くんの表情は多様に変化するようにしています。

 

最後が姫沼さん。ヒメシダ科の人です。

ヒメシダ科は、元々オシダ科と同じだったりした過去があるので、押田さんと幼なじみという設定にしています(作中では触れられてはいませんが……)。

ヒメシダ科、名前だけだとかわいらしいシダを想像する人も多いと思うんですが、実際は大きいもの、かっこいいもの、めちゃくちゃたくさんあるんですよね……。

あと、ヒメシダ科のシダ全てがそうなわけではないんですが、自分が知ってる子達は物凄くしなやかなんです。中軸が強くて、でも葉は柔らかくて……みたいな。素敵な雰囲気なんですよね。なのでその素敵さをキャラクターに反映できないかなと思いながら生み出しました。

 

今回のクイズ作り

今回のクイズは全部PPG1というシダの分類体系を参照しています。

PPG1については下のサイトで見ることができてたんですが……。

pteris.la.coocan.jp

最近閉じられてしまったようです。wikiにもPPG1のページがありますが、中身はまだ精査していません。

ja.wikipedia.org

 

前回同様、自分で撮ったシダの同定にはシンガポールのサイトを用いたり……、

www.nparks.gov.sg

特徴については本やらサイトやら大量に引っ張り出して見比べ、ウンウン唸りながらなんとかまとめました。

www.nibb.ac.jp

www.gbif.org

chigaku.ed.gifu-u.ac.jp

 

クイズ元案を独力で作りきったものの、不安でいっぱい……自分ひとりの力では無理だ!となりまして、またまたゆるふわ生物学のロッキーさん(毎回チェックして下さってる)に監修をお願いしました。

twitter.com

めちゃくちゃ忙しい中で時間をとってしっかり見てくださいました……。感謝してもしきれません。ロッキーさんなしでは全てのゲームがリリースされていないので、真面目に頭が上がらないです。

 

今回もまたクイズ難易度や構成はめちゃくちゃ悩みました。どの程度なら嫌にならないだろう?とか、どの情報が写ってたらいいだろう?とか……。

それで作る中で色々調べたり考えたりして、自分もめちゃくちゃ勉強になりました!

だからこのクイズたちは私がぜんぶ知ってることを上から目線で出してるわけじゃなくて、私の等身大の学びが詰まってる……私も勉強中だよ、という捉え方をしてもらえると嬉しいです(上から目線で『こんなのも分かんないの?』みたいな出し方をしてるわけじゃないよ、と伝えたい。)。

ということで、ミスもあるかもしれません。勉強中だから許してください……。そして可能ならば育ててください。優しく育ててもらえると嬉しいです。

 

色んな人に助けられた

今回も色んな人に助けられました。

まず諸々の素材。毎回言ってる。異世界RPG風の音楽とか背景とかアイコンとか、そういうの全部自分で作るとなったらもう無理でしたね……。本当にありがとうございます。

他にも周りの人達には、写真の提供、シナリオの相談、テストプレイ、ファンアート……等など、快いご協力をして頂き、そのおかげでなんとか完成までこぎつけることができました。

 

エンドカードは三人の方に提供して頂きました!!!!

みたにさんと

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さとおめさん、

twitter.com

そしてぷみらさんです。

それぞれ本当に素晴らしいイラストを描いていただきまして……感謝しかありません!!!!!!めちゃくちゃ愛が詰まってて、感動しちゃう……。

エンドカードはランダムで出ますので、ぜひ3種類とも見て頂けると嬉しいです!!!!

 

感想を送ってくださった人々にも大大大感謝です!!!!!!!!!プレイしてくれる人がいるから作ることができました。本当にありがとうございます。

 

というか、ファンアートよ!!!!!!!!!!!!!!!

シダダン、なんかめちゃくちゃ好きになってくださって、超素敵なファンアートというか二次創作が大量に生み出されていまして……。

今までは普通に紹介しきれる程度の数しかなかったのですが、今やもう……。本当に感謝感激雨霰です。シダダン、めちゃくちゃ不安な気持ちでリリースしたのに、こんなに愛してもらえて大感謝ですよ本当に……。

その勢いでイベントもやることになりました……webオンリーです……わぁ……。

この世の何人の人が自分のリリースしたノベルゲーム発オンリーイベントを経験しているんだろうか。まじで貴重な体験をしています。皆様のおかげで。3/19にやります。現在参加サークル募集中で、詳細はリンク先に超書いてあるので、ご興味ある方はぜひ……!!!!!!!!

pictsquare.net

 

ゲーム実況とかやったよ

シダダンの制作秘話やシダ話やヘキ話をしたくて、何回か実況をやらせて頂きました!ただのお喋りなんですが……笑

話し手として付き合ってくれた方々には感謝しかありません。コメントくれる方や観て下さる方にも大感謝!!!!


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ゲーム実況もしてくれてありがとう!

またもや沢山の方に実況をして頂きまして……感謝しかありません!!!!!!ありがとうございます!!!!!!!!!!

 

まずは天月さんとさあちさんの、ぷらんちゅ In Singapore実況シリーズ!めっちゃやり込んでもらいました……!!!!!嬉しい!!!!!!


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お二人が真剣に、真摯に植物同定やキャラクターと向き合いながら、丁寧にプレイしてくださるので、本当に嬉しいシリーズでした!頂けるコメントももう感謝感激って感じのものばかりで……ありがてぇね……。

おふたりはボイスにも力を入れていらっしゃるので、ボイスが良いのもGOOD!!!!

 

たんぽぽ隼丸さんも実況してくれました~~!!!!


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毎回楽しそうにやってくださる上に、植物の知識が豊富で勉強になる……!!!嬉しい!!!!!

 

三島彩子さんにはめっちゃ語ってもらいました!!!!!


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彩子さんは植物に関する教育系のこともやっていらっしゃる分、悩むところとか考えることが似ていて……見てるポイントがすごく近い分、他の配信ではなかなか拾ってもらえない作成時の苦悩なども拾って頂けるので、嬉しいです!!!!!

で、そんな彩子さんにシダマスターになってもらうべく、ふたりでシダ異世界に入り浸りもしました!!!笑


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彩子さん能力高すぎてあっという間にシダマスターになっていくんだが……!?

 

みたにさんにも実況してもらいました~!!!!エンドカードも描いてくれて、もうね……どう感謝したらいいか……。癒やし……!!!!!!


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みたにさんもどんどん強くなってるので、観てニコニコしています!!!!

 

十織さんにも実況して頂きました!!!!!!何回もやってもらえるの本当に嬉しいなぁ……。


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ないとは思うけどシダダン3実況サムネ用素材も配布しています。ぜひご活用ください!

mimimine.booth.pm

 

ということで……

感想くださる人、協力してくださる人、実況してくださる人、ファンアート描いてくださる人、本当に本当にありがとうございます!!!!!!!!!そして素材を配ってくれている人、本当にありがとうございます!!!!!!!!

この場を借りて改めて感謝申し上げます。皆様のおかげでゲームが作れました!!!!!

今回のゲーム「も」あまりにもニッチすぎるので楽しんでもらえるか心配なのですが……少しでも楽しいと思ってもらえたら幸いです!!!!!!!

では!!!!!!!

「高校生の日常」攻略記事


そんなに複雑なゲーム体系ではないんですが、一応攻略記事をしたためておきます!

ネタバレしかないので、「何も知らずにドキドキしながら自力で探し当てたい……!」という方は見ずにプレイしてください。

が、一通り楽しんで、「他にどういう機能があるのかな」とか「どういう分岐があったのかな」「やり残しはないかな」等気になる方は、是非参考にして頂けたらと思います。

 

 

選択肢について

まず、今回のゲームの選択肢には、性質が違う二種類のものが存在します。

1つは「身近な現象を生物学に絡めた応答ができるか否か」を測る選択肢。

そしてもう1つは「正しい生物学的知識や思考が身についているか否か」を測る選択肢です。

前者で正解すると得られるポイントを「発話ポイント」、

後者で正解すると得られるポイントを「正確性ポイント」と今後表記します!

各ポイントは一選択肢ごとに10点加算されます。

 

分岐について

最初の大きな分岐は、朝の教室での会話(withナギ、ミズキ)が終わるところで発生します。その時点までで「発話ポイント」が満点か否か、で分岐が変わります。

ですので上のルートに行きたければ発話ポイントは満点に、下のルートに行きたければ1個でも外しておく必要があります。

ちなみにお迎えと朝の教室の会話では、返事によって様々な方向の生物学的話題が展開されるようになっています。

分岐① 教室終了時点で発話ポイントが満点じゃない場合

体育の授業、部活動、という風にワンルートのお話が展開されます。

で、ナツメ先輩に薬を差し出されるところで分岐が発生します。

飲めばEエンド、飲まなければDエンドです。

分岐② 教室終了時点で発話ポイントが満点だった場合

実験授業、弁当、部活動、という風にワンルートのお話が展開されます。

ミズキに「一緒に受けたいんだ!」と言うところまでで、

  • 発話ポイントが満点かつ正確性ポイントが100点以上→Aエンド
  • 発話ポイントが満点かつ正確性ポイントが100点未満→Bエンド
  • 発話ポイントが満点ではない→Cエンド

に分岐します。

ということで各エンドへの行き方を図にすると、以下のイメージです。

 

小ネタ

タイトル画面

  • 2周目以降エンドリストが出る
  • 2周目以降学生証へのリンクが表示される

の2つが変更されます。エンドリストは受験でおなじみの某両手を上げて喜ぶシステムが元ネタです。発話ポイント、正確性ポイントが共に満点だと、満点おめでとうのマークが出ます。

学生証のリンクは右上にある学生カバンです。学生証をクリックするとキャラの立ち絵を見ることができます。さらに、Aエンドを終えるとTシャツ姿を見ることのできるボタンも表示されます!じっくりTシャツ見てください。

 

エンドロール後の画像

2種類あり、ランダムで表示されます。

ルーズリーフにシャーペンで落書きしたような絵に敢えてしました。

あと高校生は筆記体使いがちだと思ったので筆記体にしました(そんなことはない

 

AエンドのTシャツ

Tシャツは全部元ネタがあります!

ミズキのTシャツはMAPK経路が元ネタです。

MAPKはmitogen-activated protein kinaseを指す言葉で、kinaseというのはリン酸を付け加える酵素のことです。

で、MAPK経路では、MAPKK、MAPKKKという酵素が働きます。MAPKKはMAPKのキナーゼ、MAPKKKはMAPKKのキナーゼです。

ですのでMAPK経路では、MAPKKKがMAPKKをリン酸化し、

それによって活性化したMAPKKがMAPKをリン酸化するという現象が起こります。楽しい。このTシャツはその流れをイメージしてデザインしました。

 

 

ナギのTシャツはCAM植物が元ネタです。

サボテンなどの多肉植物の多くは、CAM型光合成をするということが知られています。「カム」という言葉をCOMEとかけて遊んだTシャツです。

 

カエデのTシャツはMyosin V(ミオシンV、ミオシン5)が元ネタです。

ミオシンVはアクチンフィラメントの上を「歩く」ように移動することが知られています。-端から+端に向かって、小胞やRNAを運ぶんですね。

移動の様子を金沢大学のグループが撮影したものがYoutubeにあがっています


www.youtube.com

 

ナツメのTシャツはセンチュウです。

センチュウは生物学には欠かせないモデル生物です。雌雄同体が基本ですが、時々オスが出現します。オスは形状や大きさといった見た目で簡単に判別できます。

今回の文字はすべてセンチュウで書いてありますが、真ん中の「i」の部分がオスになっています。

現実には存在しない雑Tシャツを量産するの楽しい!!!!!!!!!!!!

 

用語とか

せいぶつがくオリンピック……現実世界で実在するものとは全く無関係ですが!!!でもちょっと連想しちゃいますよね。

高校名は別の漢字で表記すると「生物学推奨高校」です。

 

 

ひとりごと

これは完全に独り言なのですが、DエンドEエンドのときのナツメ先輩について……

Dエンドでナツメ先輩は、錠剤をラムネだと言って飲んでしまいますよね。で、「新品」のラムネを主人公にくれるじゃないですか。だから素直に考えたらナツメ先輩はラムネを最初から差し出していたと思うんですけど、でも、Eエンドで見たようにまんま薬である可能性も消せなくはないんですよね……。

薬を飲んで証拠隠滅して、主人公には新品の普通のラムネをあげただけ、かもしれない。だとしたらナツメ先輩の発話って……。若干ホラーみがある。なんならナツメ先輩の周囲も怪しい。カエデ先輩とか大丈夫か?

ちなみにナツメ先輩のナツメという植物は生薬にも使われるもの。お薬をいじれるのは名前から自明ですね(???

 

あとナギについて。ミズキ、カエデ、ナツメが被子植物のところナギだけ裸子植物です。だからナギは主人公とミズキの輪から結局どのエンドに行っても外れちゃってる。悲しいね。でもナギは被子植物っぽい裸子植物だから、なんとか会話にも混じってる。えらい。がんばってるよ。

 

 

もし情報が足りなかったら……

これで全部書いたはずですが、何か情報が足りなかったり、

「ここはどうなってるの?」「具体的な値を教えて!」等のリクエストがあれば書き加えますので、是非Twitterやコメントで問い合わせていただければと思います!

 

みなさんが楽しんでくれますように!

生物学好きの高校生の日常を描くノベルゲーム、できました

こんにちは。

ぷらんちゅシリーズを作っていたせいで、ゲームクリエイターに転職したんか?とよく聞かれるまいんです。そんなわけがない。

 

さて、ぷらんちゅシリーズ、要するに植物同定系のノベルゲームばかり作ってきた私ですが、

今回なんと、

植物同定ではないノベルゲームを作成いたしました!!!!!!!!!!!!!

 

その名も「高校生の日常」です!!!!!!!

開発期間、5日間です!!!!!!!思いついた勢いのままにサクッと作ったお遊びゲームです……!(ので、あまり凝ってません!!!)

novelgame.jp

せっかくなのでリリースに際し、このゲームを作る時になにを考えたとか、どういう小ネタがあるとかを書き留めておこうと思います!

 

 

着想を得たのは入試問題から

突然ですが私は入試問題が好きです。

普段からツイートやブログを覗いてくださっている方にはモロバレだと思いますが、かなり問題というものが好きでして。

それで毎年共通テストや東大の入試問題の所感なんかを書き散らしたり、スペースを開いて語り合ったりしています。

今年は更に、あのResearchatに出させて頂きまして、tadasuさんとふたりで楽しく共通テスト本試の生物基礎・生物について語らせて頂きました!!!なんと4時間にも及ぶ超長い音源になりました。編集も大変だったろうに出していただいて本当にありがてぇ……っていうか私が出てよかったのか……?超畏れ多いね……。

researchat.fm

researchat.fm

 

で、ありがたいことに聴いて下さった方々が感想とかをツイートしてくれるわけですよ。もう本当に感無量です。出るまでは「私なんかで良かったのかな」とか「内容で変なこと言ってないかな」とか「苦情来たらどうしよう」とか色々不安だったんですが、皆様の声で救われました。本当にありがとうございます。

で、そんな感想の声と、それに対するresearchat垢の会話を見つつ、突然思いついたんですよね。

 

「あっ、会話文問題みたいなノベルゲーム、作れるのでは??」

 

これです。なんのこっちゃと思われたかもしれませんが、まずは会話文問題について説明させてください。

会話文問題とは、名前の通り人物が出てきて会話することがリード文になっているタイプの問題になります。会話の中に下線が引かれて、それが問に繋がるなどします。つまり会話の中に出てくる単語や現象が生物学的に意味のあることになっているんですね。分野横断的な出題がしやすいのが特徴です。

会話自体がどんどん展開していって、実験を導いたり、仮説を導いたりもします。結果の解釈のために議論する姿を見せられることもありますね。

とにかく会話文問題というものは、何かを見て生物学に絡めた会話をし続ける会話文がリードになる問題なのです。

 

で、共通テストでは、そんな会話文問題が結構出ます。勿論普通の入試問題でも出ます。特に共通テストの場合は、「高校生が自発的にこういう会話をしてほしいな」という願いが込められて出題されている、と言われています。それくらいの意識や視点を持って学問をやってほしいってことですね。

 

だったら……、

そういう高校生活、ノベルゲームで送ってみようや!!!!

ということで、

「生物学に絡めた会話や正確性の高い発言を繰り返すことができると、トゥルーエンドにたどり着く」、そんなノベルゲームを作ることにしました!!!!!

 

ちなみに今回もぷらんちゅの時同様、思いついた瞬間にツイートをしています。

雑に一場面だけ作ってみて、それをツイートしてみたんですね。

反響がなくても作ってみたいなと思っていましたが、思った以上に反響があり、これはなにがなんでも作りたいぞ!!という気持ちになりまして。

で、早速着手したわけです。

ぷらんちゅシリーズでは一応教育的な効果を考えていたり、こういうことをやってほしい!みたいな目標がありましたが……

今回はなにもありません!!!!!!!!!楽しそうだから作りました!!!!!!以上!!!!!!!!!!!

何も目標がない上に前例もないので、かなり気楽に、自由に作業することができました。よって難易度は酷いことになっている部分もあるかもしれません。すみません……。

 

ゲーム性について

キャラクター

ぷらんちゅシリーズとは全く異なるので、完全に新キャラクターのみで構成されています!

新キャラを作る際に最も重視したのは、「一般的な高校生としていそうな風貌」でした。あまりにも突飛な髪色だったり、不思議な髪型だったりすると、ちょっと現実世界には居そうにありません。高校生の日常という名前のゲームであるからには、現実世界でいそうな存在にしたい、と思いました。

そのため、髪色や瞳の色については茶色~黒色で統一しました。全然カラーバリエーションがありませんね。でも日本で住んでるとそういう人がやっぱり身の回りに多くなりませんか?今後国際化が進んだら、もっと違う「当たり前」になるかもしれないけれど。

 

キャラの名前についてもこだわりがあります。それは、「中性的な名前」にすることです!共通テストや入試問題では、勿論常にそうというわけではないのですが、基本的に中性的な名前が目立ちます。男性とも女性ともとれる名前で会話文を構成する、このスタイル結構好きなんですよね(時々「あ、あのアニメのキャラクターだな」みたいな名前の組み合わせも出てきます。アスカとレイとか。それはそれで好きだが……。)。

なのでこのゲームのキャラクターは全て中性的な名前で、かつカタカナ表記にしようと考えていました。どんな名前がいいかなと思い、色々考えた結果植物の名前からとることにしました。

ということで、出てくるキャラクターはこの4人です!

ミズキ

ナギ

ナツメ

カエデ

 

学生証、結構頑張って作ったんですよ……どうですか?かわいくないですか!?

学校名は「せいぶつがくすいしょう」高等学校、校章はベンゼンの中にDNAとも染色体ともとれる構造が入っているものです。校章デザイン大変だった……。

校長は安栗梅男。アグリ(agriculture)、バイオ(biology)、です!小ネタでいっぱいだぁ……。

ちなみにミズキとナギが2年生、ナツメとカエデが3年生なんですが、

カエデだけ属の総称にしたのは特に深い意味はないです。カエデって名前が好きなのでつけました。

でも、ナギとナツメには結構意味があります!ナギは唯一裸子植物です。裸子植物だけど、被子植物みたいな見た目なんですよねぇ。一人だけ、違うんだなぁ。

で、ナツメは生薬とかで使われる存在じゃないですか。ね……。

これらの意味についてはプレイしてから考えてみて下さい。

 

ちなみに、プレイして頂けると分かると思いますが、キャラクターの個性はあんまり強くない(?)です!これも敢えての演出です。平凡な高校の日常だったら、めちゃくちゃ濃い人そうそういないよね。普通にいそうで、かつ、問題文の会話っぽい話し方をする人、というのを心がけています。

 

ゲームの進め方

今回のゲームでは性質が違うふたつの会話選択があります!

1つは「身近な現象を生物学に絡めた応答ができるか否か」を測る選択肢。

そしてもう1つは「正しい生物学的知識や思考が身についているか否か」を測る選択肢です。

それぞれの選択肢について、どの反応をどれくらいしたかを計測し、それを組み合わせた結果によって違うエンドにたどり着くようになっています。

とはいえこれは最初にも言ったように、「会話文形式の問題のような会話をする高校生活」が理想とされるゲームなわけです。さぁ、あなたはどれくらい理想的な会話ができるのでしょうか?

 

分岐

エンドは5種類用意してあります!

エンドリストの元ネタ、わかる人いるかなぁ……。

あと、「正しい生物学的知識や思考が身についているか否か」を測る選択肢について全問正解するとエンドリストにご褒美マークがつきます。

 

中身

さて、このゲームは何度も繰り返し言ってきているように、「会話文問題みたいな会話ができるゲーム」を目指したわけですが……、

やはりそう簡単なものではなく、かなり苦戦しながら作ることになりました。

というのも、そもそも会話文問題は本来めちゃくちゃ作問力のある人たちが産み出す芸術作品みたいなものです。私みたいなただの趣味人間が、すぐにひねり出せるものではありません。

その上、「どこから何を発想してつなげるか?」が大事になるわけですが、これだって匠の技ですもんね……。本当に大変でした。

さらにさらに、これはノベルゲームなわけですよ。ノベルゲームってことは、一応会話文問題っぽくても、会話としてちゃんとやりとりしなきゃいけないし、その上『期待されてない平凡な応答』をした場合にも、ちゃんとストーリーが進んでいかないといけないんですよね!!!!これが結構難しかった。どうやって会話をつないだら、違和感なく会話し続けられるだろうか?というのをめちゃくちゃ悩みました。

結局、まず手元のドキュメントに会話文問題っぽいものを作問するところから始めました。で、そのベースを基にいじっていってノベルゲームを作る感じ。会話文問題の会話部分は、基本的に単語や現象が出てくるだけで、具体的な問いは後で展開されるものです。ですから、文章を書きながら、「ここでこういう単語を出しておけばこういう問題に繋げられるだろうな……」とか思いつつ(でも実際にはその問題は出てこないんだけど)書き上げました。謎のバランス感覚が必要で、大変でした。あとファクトチェックもね。

どういう条件で分岐させるかについてもかなり悩みました。結局「会話力」と「知識」でポイントを分ける、という形に落ち着いたのですが、その後もどういう比率でどうなったらどう分岐して……というのを考えるのは結構難問でしたね。できあがったものを見ればそうは思わないとは思うんですが……。

あとなによりもラスト!!!!というかストーリーか。これも苦しかったです。最初に思いついたのはAエンドでした。超ストレートに良い会話をして、知識も持っている人がたどるストーリーは目に見えていたんです。でもそうじゃない場合はどうなるのか?そこはさっぱりでした。D,Eエンドについては寝てる間に思いつき、起床とともに書き上げました。だいたいゲーム作ってる時って、いいアイデアが寝てる時に出がち。そして寝てるときまで考えがち。

 

その他小ネタ

エンドカードは、高校生にありがちな「ルーズリーフにシャーペンで落書きするやつ」風にしました。あと筆記体書きたがらない?そんなことないか。

 

結局これは面白いんだろうか……?

ということで、勢いのまま5日間で作り上げてしまったゲームなので、そこまで凝った作りではありません!後日談とかもないしね。

でも、そのせいで「これ面白い……のか!?!?!?!!!?」という気持ちがめっちゃ強いです!!!!!!!正直出オチでは??という気持ちも強い。まぁでもいっか。駄作だったとしてもな、出すのがな、大事なんじゃ……たぶん。

一応、ないとは思いつつ、実況用素材も作りました。もし万が一実況して頂ける場合はぜひご活用くださいませ……!!!!!!↓

mimimine.booth.pm

 

ということで……

いつも私が作るゲームに

感想くださる人、協力してくださる人、実況してくださる人、ファンアート描いてくださる人、本当に本当にありがとうございます!!!!!!!!!そして素材を配ってくれている人、本当にありがとうございます!!!!!!!!

この場を借りて改めて感謝申し上げます。皆様のおかげでいつもゲームが作れてます!!!!!!!!!!!!まじで!!!!!!!!!!!!!

今回は楽しめるかどうか本当に謎ですが、楽しんでもらえたら……いいな……!!!!!!!ネタゲーとして……でもいいし……!!!!!!!!!!!!

 

では!!!!!!!!