あいまいまいんの生物学

あいまいまいんの生物学

生物学が好き。勉強したり遊んだり。

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M5stackで遊び始めた

今年の夏は自分が勉強したプログラミングを応用して

M5stackを活用したものづくりに挑戦してみよう!とのことで

M5stack及びさまざまなセンサーなどが今日届きました。

 

買ったのはこのタイプ。

www.switch-science.com

簡単に言うとマイコンです。

こっちの記事がていねい。

qiita.com

色々できるってこったよ!!

 

 

取り敢えずまずはセットアップ、ということで

届いたものに同封されていた紙面通りに進める…が!!

エラーが出ていきなり苦戦する。(セットアップで…)

 

公式HP見たら、なんか色々必要なものとかリンクとかが変わっていたらしいですね。

結局こっち見ながらやったらうまくいきました。

docs.m5stack.com

 

まずSampleProgramでHelloWorldをやるのが作法なのでやってみる。

f:id:I_my_mine:20190803234414j:image

できた

 

じゃあ自分で色々試してみよう!!とプログラム書いてみる。

関数も全部変わっちゃってるらしく、付属の紙は全く役に立たないのでこちらを見ながらやりました。

docs.m5stack.com

取り敢えずプログラムと出力の対応を見たいので色々実装して遊んでみました。

楽しいね…

 

色々遊んだ所で購入したセンサーを試す!

まずは心拍センサー。

www.switch-science.com

説明書きのところに、

「内蔵されている赤外線LEDと光センサを用いて赤血球中の酸素量を測定します。」

「血中酸素濃度と心拍数が測定可能」

などと書いてあるので、まぁやってみたくなるよね…

授業でも割と話題になるけれど、心拍って自分だと測りにくいんですよ。

だから余計に興味があった。

 

取り敢えずやってみて出てきた値をグラフ化するとこんな風に出力できました。
f:id:I_my_mine:20190803234418j:image
おー出てる!!!!!
でもパソコン上じゃなく画面に出したいぜ…
なんなら心拍の値を可視化したい…血中酸素も…

これは頑張らなきゃできないやつなのでがんばります。

 

ちなみに、なんでLED当てるだけの機械で脈拍とか測れるの?っていう疑問を解くためにちょっと調べてみました。

まず、これは反射型パルスオキシメーターという部類に入るっぽい。血液にLEDの光を当てて、反射される光をセンサーで受け取っています。

当てるのは赤色光と遠赤色光(赤外光)で、この二色は酸素ヘモグロビン含有量によって光の吸収率が変わります。

Hbは赤色光を多く吸収するし、

逆にHbO2は遠赤色光を多く吸収する。

だから二色の光を同時に同箇所に当てて、赤色光と遠赤色光の反射(吸収されずに返ってくる光の量)の相対値から、酸素含有量が測定できる…とのこと。

で、ついでに心拍については、拍出される瞬間は血液量が多く、逆に拍出と拍出の間の血液量は少ない。だから血管内で多い⇒少ない⇒多い⇒少ないが交互に心拍分の間を開けて来るようになっているので、さっきと同じく反射光の量の絶対量を見れば「今血液が多い」「少ない」を検知でき、結果心拍もとれるという仕組みなのだそうです。へー。

↓ここから勉強した 

https://www.digikey.com/Site/Global/Layouts/DownloadPdf.ashx?pdfUrl=BE60CF3D30E74A0C93FBFA7167A0AF07

あと、今回のものとは違いますが、緑色光LEDを血液に当てて反射光を検出することで心拍を測るタイプもあり、これは普段「血液は赤に見える」=「血液は赤色光を反射し緑色光を吸収する」という原理を活用しているそうです。

血液量が多い時には緑色光吸収量が多くなり、逆に血液量が少ない時には吸収量が減る…この間隔を測れば心拍が分かる!という話。

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ROHMの脈波センサの説明から引用。

心拍を測ろう!ってなったときに「よっしゃ光見よう!」っていう発想がまずすごいですよね。

自分が見たいものが変化する時に付随して何が変化するかを知っていなければこういう発想にはならないわけで、ひいては対象物質の物性や特性を知り尽くしてないと変化することは想定できないわけで…

こういう技術に素直に感動してしまう自分がいる…すごい… 

 

 

あと環境センサユニットも買ったのでこれも試す。

www.switch-science.com

サンプル通りに打ち込んだら、画面に温度と湿度と気圧が出るようになった。

すごいですな…

 

他にもセンサーまだあるしなんならモーターとかも頼んでいるので車輪で動くロボちゃんとか作りたい。

まだまだ色々試しなのでこれから何作るか考えていきたいです!

自分の首のレントゲン

夏休みに入って教員も少し負担が減り、

よしよし沢山やりたかったことがやれるぞ~!

大学入試問題過去問解いて、

プリント作り直しして、

次の授業内容の準備をスライドとか勉強とかして、

生物広報誌も沢山書いて、

本も読みたかったやつ読んで、

大学講義の準備もして、

試験問題も改良して、

ラズパイの勉強もするぞ~!!

 

と意気込んでいたのも束の間。

 

二日前、急にがくんと体調が悪化しました。

Oh...

 

もう朝起きた瞬間に「あ、やばいやつだこれ」って分かるくらい酷く、

それでも身体を引き摺って学校に一度行って栄養ドリンクをキメたものの回復せず。

死にそうになりながら帰宅しました。

もう肩ががちがちに痛くて首も痛くて頭も痛くて目の周りの鈍痛がすっごいの。

それで吐きそうなくらい締め付けられる感じ。

これはなんだろう…と訳も分からずとりあえず寝てみたものの、寝てもあんまり良くなっていかない。

体操してみたりストレッチしてみたり寝てみたり変な体勢になってみたりお風呂入ってみたり、

はたまたマッサージしてもらったりと色々試してみるけどどうにも効果が薄い。

2日経った今朝も、前よりは良くはなったけれど右首と頭と目の周りがどうにも拭えないままで、

これはいよいよおかしくなってしまったんじゃないか、

二度と普通に仕事もできないような状態になってしまうんじゃないか…と涙目になりながらつらいつらいと言っていると

午前休みとるから整形外科行こう、と旦那さんが整形外科に連れてってくれました。

 

私は病院というものが得意ではないです。

行っても何もなかった時に、大袈裟だなぁとか、大したことないのに弱い子ぶって、とか

ただの怠け病だったんじゃん、と思われたり、自身で思ったりするのが嫌で。

本当にこれはまずい、と思わない限り行きたくないんですよ…

 

でも、休みまでとってもらったら行くしか無いし、

何より今回のはいつもに増しておかしい。

普段から時々こうなることはあるけど、せいぜい一日休めばどうにかなったので

今回のは異質だなぁと、

どうせなら今後同じことが起きてほしくないから助言を得るつもりで行こうと、そう決心して連れて行かれました。

 

行った整形外科はすごくスピーディーに対応してくれて、ほぼ待ち時間もなし。

しかも問診で先生が非常に優しく話を聞いてくれるし受け答えてくれる、

簡潔に最適な答えを出してくれるようなそんな先生でした。

受付から優しかった、本当に心が救われた…

旦那さんもずっとついててくれたので余計に救われました。

 

で、まず問診の時に自分の実情を話すと、

多分肩や首や頭や眼の痛みは大体がストレスだろうと。

色んな細かいことが気になる神経質な人はそこに力が入ってしまって筋緊張して凝りやすい、と伝えられました。

加えてクーラーの寒さも原因。血流が悪くなるらしい。

あと姿勢。普段パソコンをやったり携帯をいじったりして、同じ姿勢のままずっと維持されているのが筋緊張と血流悪化につながっているよとのことでした。

だから適度に運動やストレッチやほぐしをすること、と。

右の方が凝ってる感じはあるね~とお医者さんに言われて、ただの思いこみではなかったのねとちょっとホッとしたり…

 

で、レントゲン撮っとこうかと言われてレントゲンを撮る。

 

出てきた写真を見てびっくり。

 

ん…首のカーブがない!?!?!?!?!?!?

 

普通の人体解剖学とかで見る図だと、頚椎はカーブを描きます。

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のに、私のレントゲンで見た頚椎はまっすぐ…

「典型的なストレートネックだね~」

と言われました…

まさかの…

 

頭はとっても重たいので、

それを支えるためにはカーブが必要で(カーブだと均等に骨に圧がかかるんだって)

カーブがないストレートネックだと、一部の骨に過度に圧がかかるので

色んな症状を引き起こすのだそうな。

なるほどなぁ~

 

いや噂には聞いていたけどまさか自分が立派なストレートネックの持ち主だとは思っていませんでした。驚き。

ちなみに正面からの画像でも本当に頚椎頼りなかったよ、なんか曲がってる感じあるし、鎖骨も高さ違うし、大丈夫なのこれ…って感じだった…骨…頑張って…

 

で、結論。

色んなものが重なって悪化したんでしょうと!!!

でしょうね!!!!!

ストレートネック、姿勢の悪さ、冷え、ストレス…心当たりしかない。

対処法として、温めること、クーラーに直接当たらないこと、ほぐし運動をすること、と的確な指示を頂きました。よいお医者さんだった・・・

(レントゲン写真ほしかったな…毎回撮るたびに思うのだけど貰えないのだろうか、あれ)

 

 

帰りがてら、今後の対応のために、と

首を温めるものをドラッグストアで探しました。


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あずきのチカラだよ~!!!

もう買っちゃいました。自分の健康のためだもの…

250回も繰り返し使えるんだね。

 

中身はこんな感じ。あずきがわさわさ言っている。
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裏返すとふわふわ触り心地がよい。
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これ、レンジで1分半温めれば完成で、すっごく手軽。

簡単さには何物も代えられないね…

実際使ってみると、あずきの匂いがめちゃくちゃして凄くいい匂い。あずき…おぜんざい食べてる気分…

そういう意味でもリラックス効果があるかも…???

 

最初は凄く熱いな!?と思ったけども、慣れると案外そうでもなく。

心地よい重み、心地よい暖かさ、心地よい香りで最高でした。

 

あとは姿勢とかほぐし運動とか、できることを気をつけていきたい…

 

旦那さんにも言われたのですが、

自分の身体のアラートに気づけるようにならないといけないですね…

自分の身体とか精神とか、そういうのの限界値に疎い気がする。

本当に駄目になってからしか気づけない。

対して旦那さんはこれやったら駄目になるとか、そういうことするとこうなるぞとか、危機管理がしっかりしている。

私もそういう感覚を持たなければいけないな、と。

 

無理して得られるものも沢山あるのだろうけど、多分失っているものも沢山あって、

一番良いのはそりゃやっぱり健全な精神と健全な肉体で何かを得ていくのが一番良い。

自分の身体は一生、死ぬまで使うものなのだから(精神も)

痛めつけるのが善だという感覚は捨てていきたいね…と思った今日このごろでした。

アンケートを自己陶酔に使わない(戒め)

授業アンケートの時期が来たので、生徒からの意見を集約しようと
授業内での紙媒体アンケートを2クラス分(学校指定なので)、

加えてそれ以外のクラスに対してGoogle Formsでのアンケートを募りました。

 

結果が集まってきて、見たところ、とても良い意見が多く嬉しく感じました。

  • 全部分かりやすい
  • 声が聞き取りやすい
  • 実際にある現象や病気と合わせて説明してくれて面白い
  • 免疫の話がわかりやすい
  • ホルモンの話が分かりやすい
  • 淡水魚と海水魚の体内塩分濃度の説明がわかりやすい
  • 窒素固定の説明はわかりやすい
  • 生産量や同化量などの計算の所の説明がわかりやすい
  • DNAの動画が良かった&DNA関係の話がわかりやすい
  • 生徒に問いかけ、生徒同士で話し合わせる対話的な授業が中心でとてもわかりやすい
  • ペアで考える時間をくれ、ただの暗記で終わらず深い理解をすることができる
  • おもしろい話などを興味が湧くようにしてくれてとても授業が楽しい
  • 火曜と金曜は生物と体育のために学校に来ているといっても過言ではないほど授業が面白くて好き
  • 自分にとっては今のままで十分
  • 生物刊行物を続けて欲しい
  • すべてばっちり
  • 図があると分かりやすい
  • 仕組みの説明を簡単にまとめて教えてくれるので理解しやすい
  • 生物史でどのように習ったものが解明されたのかを知れてとても良い
  • 普段生物の知識を増やせる時間がなかなか沢山はとれないのでたまに挟んでくれるとありがたい
  • 授業がすごく興味深くて面白いので、1年生のときより生物という科目が好き(得意)になったように思う
  • 例がわかりやすい
  • たのしい!!
  • 生物に興味が持てるようになった
  • 大切なところを強調してくれたりするので、生物の授業により意欲を湧かすことができる
  • 先生が生物の授業を本当に好きでやっていてこっちも楽しくなってくる授業
  • 先生のおかげで生物が好きになった
  • タメになる授業
  • 先生は今まで出会った大人の中で1番尊敬している
  • 復習を授業中に取り入れてくれるのがよい
  • 今までの先生の中で一番分かりやすくて、楽しい授業
  • 色んな話が聞けて、生物の面白さをとても実感できて楽しい

などなど・・・

本当にありがたいことです。

自分が「こうしたらいいんじゃないか?」と考えてやっていること・作っていることが、こうして生徒にちゃんと届いているということが知れるのは嬉しい。

やっていることが成功してるか否かは聞くまで分からないので・・・ 

特に面白いと感じてもらえているのが嬉しいです。

 

 

一方で、駄目出しの意見もありました。

  • 性周期の話が難しい
  • 減数分裂の仕組みや細胞内外の物質の出入りの説明が分かりにくい
  • プリントを改良して欲しい(空白、書き込む場所、図の大きさ、紙の質)
  • 書き写しに時間がかかるのでページめくりを遅くして欲しい
  • 演習問題をもう少し授業内で解く時間があるとよい
  • 言葉がきついときがあるので、そういうのに慣れていない人もいることを認識して欲しい

など・・・

凄く率直に書いてくれたなぁと感じます。

 

 

アンケートって、どうしても、嬉しい意見が一つでもあると

それに目が行ってしまって

逆に否定的な意見が目に入りにくくなってしまう部分があります。

「こんなに良いって意見貰ってるんだからいいじゃん」なんて気持ちが一瞬浮かびそうになるのは

自分が駄目な部分がまだあるということから目を反らそうとしているからですよね・・・

 

生徒にとってより良い授業にする、というのが一番の目的であるからには

それになっていない、まだこういう部分が改善できる、という意見は

大変糧になるものだと思います。

特に今回は非常に具体的に指摘を貰えたので直しやすい。

生徒も具体的に「ここが悪い」と指摘できるということは、

その分授業でなにもかもに困っている訳ではないのだろうとも感じられます。

逆に言えばその指摘した部分を直しさえすれば、その生徒にとってはもっともっと嬉しい授業になるのだということ。

 

自分の至らなさから目を背けて自己陶酔に走るのではなく

肯定的意見に関しては「ありがとう」

否定的意見に関しては「良くしていこう」という気持ちで

受け止めたいと思います・・・!

頑張ろう・・・

便利を使いこなしてなんぼ

教育業界というのは不思議なもので(私は一般企業の状況を知らないのであくまで自分が見えている教育業界だけで話をしたいのですが)
黒板、紙媒体などなど、なんでもアナログというか、昔ながらのものに頼る人が多く、
逆に新しい技術などを導入するとあからさまに眉をひそめられてしまう傾向にあります。

馴れた方法、自分がかつて受けたのと同じ方法は、自分がやるにも怖さがないので楽だし、
その方式に合わせて今まで自分の色々な手法を磨き上げてきた人にとっては、そこまでの蓄積をいきなり無にするのも嫌だ、というつらさもあるでしょう。
なので別に他の先生がどのような方法で何をやってもいいと私は思うのですが、
逆に新しいものを取り入れた人に対して白い目を向けるのはどうなのかなと思います。

時代が変わると共に技術は進展し、
それに伴い色々なものの形が変わりました。
教育だけが例外である必要性はなく、むしろ教育という現場だからこそ「現代ではこういう技術をこう活用してこんなことができる」という体験を彼らに見せてあげるのもまた大事なのではないかと思ったりするわけです。
ただし安易に導入すれば、個人情報の観点や生徒の家環境に起因するデジタルデバイドなどの問題もありますので、よく考えて、できる範囲でやるのも勿論大事だと思います。
できる範囲のものは積極的に取り入れてみたっていいじゃない?
だって教師だって便利なものは使いたいし、
生徒だって便利なものを使いたい。
洗濯機があるのに手で洗濯を敢えてして自分の時間を無駄に奪われたり色んな機会を逸したりするより
洗濯機を使って自由な時間を他の有意義なこと(休憩も含めて)に使えたらいいと私は思うんですよね。


ということで、
教師として最近私が使っているものでおすすめの便利なものを紹介していきたいと思います。

PowerPoint
授業用です。
授業では黒板にチョークで書く、というのは補助程度に行い、メインは全てPowerPointに任せています。
PowerPointを投影しながら生徒に説明を行います。
何が良いかというと、
PowerPointを作成している時に同時に授業展開案を作れるし、自分の疑問点も挙がるので教材研究に深みが出る
・クラスごとに質の異なる授業にならない(内容が同一なので均質化される、あのクラスで教えてこのクラスで教えてない・・・みたいな格差が出ない)
・教えたい内容を必ず押さえていける(その場で思い出しながらだと書き忘れたり教え忘れたりすることもある)
・イラストや動画といった視覚的教材を欲しい場所で出せる
・イラストについては黒板で自分で描くよりも正しいものを提示できる
・質問対応用の隠しスライドを用意することでより深い内容を知りたい子が質問に来た際にも深く対応可能になる
・何よりも授業ごとに黒板を書く労力が無くなる!生徒の消す労力も然り。
などなど・・・いいことが沢山あります。
難点として、
・一度見たページをそのまま残しておけない(黒板は消さない限り前にやった内容が残る)
・文字の大きさ等の工夫は必須(これは黒板も然りですが)
・見せ方出し方を工夫しないと単調になる
・自分の話の展開的に話す順序をその場で変えたいときに困る
なんていうのがあります。
でも、毎回授業で何話さなきゃいけないんだっけ、どう描こう・・・なんて悩むより、PowerPointは見るだけで確認できちゃうわけで、とっても楽です。
一度作ればずっと使えますし(勿論改良していきますが・・・)、休んだ生徒が授業受けたい!と言ったらそれを印刷してあげれば見せられちゃう。
私の教材研究などの時間を有意義に増やしてくれているので、本当にありがたいですね・・・
本当はこれをKeyNoteで作り直したいです。なぜならオンラインで管理できるから・・・

Google Classroom
教材共有用。
PowerPointのデータを復習用に使いたい、とか
小テストのデータを復習用に使いたい、とか、色んな意見があります。
それに対応するためにClassroomを作り、ここのDriveを使って情報を共有しています。
もしクラスの生徒全員が入れば、色んな通知や連絡もできるようになりますし、
課題もアナウンス&回収が可能になる優れものです。
私はまだそういう使い方はできていませんが、いつかやってみたい。

Google Forms
授業アンケートや意見集約用です。小テストにも使えます。
授業アンケートは紙媒体で、しかも授業内に書かせねばならず、
本当に心に何か意見を持っている子でも、書き切れずに回収されちゃうなどの問題があります。
というかそもそも、周りに見られてしまうとか、字体でばれてしまうとかいう不安を抱えながら、本音が書けない場合もあります。
更に、紙媒体は私たちの意見集約の手間も作ります。パーセントを出せ、とか、大変ですよね・・・
紙の保管も大変です。
そこでGoogle Formsでアンケートを作り、そのリンクをQRコードなどで配布すると、
生徒は自分の自由な時間に、思い切り意見を書けるようになります。
また教員側も、今まで集まった意見のパーセントを見られる他、
個別の回答も見ることができるので、
各生徒がどういうセットで質問に回答をしていったのかが確認できます。
めちゃ便利・・・
エクセルに出力することもできちゃいます。
欠点は、「全員確実に集める」というのが現段階で難しいこと。
何人出したかしか分からないので、これは難しいですね・・・。
でも教員にとって本当にためになる意見が出てくるようになるので、ありがたいです。

Google lensesとCam Scanner
試験作成用です。
大学入試問題集などの本から題材をとってきて問題を作成したい場合、今までは打ち込んだり、文字読み取りができるPDFにしたり・・・という手間がありました。
Google lensesはかざすだけでテキストがコピー&ペーストできるのでとっても楽になりました(勿論チェックは必要です)。
加えてCam Scannerで画像を取り込むと本当に綺麗にとれます。
これで簡単に試験に必要な情報を収集できるので、楽ちんです・・・。

・ほか
アプリで解剖図や、実験の動画記録・測定などができます。
時と場合によって使っています。


最近は逆に、ICTを活用!といって、
ちょっと過剰な使い方(ここでこう使うと教育効果そんなにあるのかな?というむやみやたらな使い方)もある気がしますが
私は自分の身の丈にあった、というか
自分にとって便利な方法で使っていけば良いんじゃないかなと思っています。
だって元々道具というのは、自分が何かしたいときにそれを補助するためにあり、
道具が自分にとって便利だ、使えるな、と思ったときに使われるものだと思うからです。
だから無理に使うこと、絶対取り入れるべきということはないんです。

でも、その使わない理由が、役に立たないから、ではなくて
自分が1から学ぶのが嫌だから、とか
馴れてないものを使うのは躊躇いがあるから、とか
なんとなく嫌だから、とかなら、勿体ないなぁと思います。
教師として生徒に「色々挑戦してみなよ!」と言うからには
教師も色々挑戦してみて、失敗してもいいし、成功してもいいんです。
よいものが見つかれば儲けものだし、駄目なら使わなきゃいいんですよ。

とにかく、便利なものが真横にあって、それを使うともっと色んなできることが広がったり自分がしたいことが実現できたりするのにやらないのは損なので
是非活用姿勢をとっていくべきなのではないかなぁと思います。
自分も然り。そういう姿勢を忘れずにやっていきたいです!

日本生物学オリンピックの予選でした

www.jbo-info.jp

 

今日は日本生物学オリンピック予選!

 

自分が高校生の時に受けていたのを懐かしく思い出しながら生徒を見守りました。

 

生徒たちが集まってきて、説明開始までの間の過ごし方を眺めながら

自分のことを思い出していたのですが、

まぁ不真面目だったなと…

開始まで図説すら広げずずっと友達とジャンケンしたりして遊んでいましたね…

 

なんとも馬鹿なことをしていたものです。

ここの生徒たちは友達と会話しながら、とか

本とにらめっこしながら一生懸命生物の知識を蓄えており、

なんだか微笑ましい気持ちになりました。

 

試験が終わって冊子が手に入ったので

早速解いてみました。

30分くらいで解けました。

で、解答を見て、全問正解!よかった…

生物教員なのにこれで満点とれなかったら中々恥ずかしいものなので、

これで生徒にちゃんと胸を張って先生をやれます!!(笑)

(とはいえ内心不安な問題もちらほらありました、まぐれだな…まだまだ精進しなければ)

 

 

毎回生オリの問題を見ていて思うのですが

良問が非常に多いなぁと思います。

探究心を刺激するし、読みやすいし。

凝ってるし…

問題設定一つひとつが丁寧で、「なるほど、こう仕掛けておくからこういう問題や問い方をできるんだなぁ」と非常に問題作成の面でも勉強になります。

素敵な問題を毎年毎年、自分が高校生の時から変わらぬクオリティで作り続ける生物オリンピックは、凄いなぁと尊敬しています。

 

 

さて、今年は本選参加者が出るんだろうか?

一人くらい出て欲しいなぁ…

まいばいお9 焼肉食べたら…

更新が最近不定期になりがちで困ったものです。

生活が一気に変わって中々やれてない…

色々話したい話題もあるんですが、取り上げきれず断念中。

更に今日新しく大きな仕事が舞い込んできたので、ここから一層忙しくなりそうです。

今年度は色々な意味で一層飛躍の一年になりそうだなぁ…

 

 

✿焼肉食べたい

皆さんは、焼肉を食べるとき、肉だけ食べる派ですか?

それとも白米をつけたくなる派ですか?

焼肉を食べる時にはだいたいその二つの流派が存在しますよね。

でも、どちらの方が身体にとって本当は良いのでしょうか。気になりませんか?
 
私達の脳内では、神経伝達物質と呼ばれる物質が情報伝達の要を担っています。

どの種類の神経伝達物質が脳内でやりとりされるかによって、私達の気分や状態が変化することが知られています。

そんな神経伝達物質のひとつに、セロトニンと呼ばれる物質があります。

セロトニンはヒトでは主に生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などに関与する神経伝達物質であることが知られていて、

うつ病などの患者はセロトニン合成量が少ないことが知られています。

 

このとても大事なセロトニントリプトファンというアミノ酸を元手に脳において作られます。

アミノ酸はタンパク質の構成要素であることは皆さんもう学びましたね。

20種類あるアミノ酸のうちの一つがトリプトファンです。

このアミノ酸、実はヒトの身体では十分量合成できない必須アミノ酸の1つなのです。

ということは、タンパク質から得られるトリプトファンを摂取しないとセロトニンが十分量作られない、ということですね。

作られないと大変です・・・!

 

トリプトファンは食事から摂取すると、最初小腸において血液中に溶け込み、

その後「血液脳関門」と呼ばれる脳に入る手前の血液の関所のような場所を通って脳に至ります。

脳に至ったトリプトファンを材料にセロトニンは作られます。

 

さて、なるべく多くのセロトニンを脳内で作ってもらうには、トリプトファンをなるべく多く脳内に送り込めるようにしなければなりません。

 

 

ここで本題です。

 

トリプトファンをなるべく多く脳内に送りセロトニンを作ってもらうには

➀ タンパク質のみ多量に摂取する(つまり焼肉だけ!)
➁ タンパク質と炭水化物を同時に摂取する(焼肉+白米!)
どちらの方がよいのでしょうか???

 

~ 考えてみて・・・ ~

 

 

大抵の人が➀ に一票入れると思いますが、

実は研究の結果、➁ の「タンパク質と炭水化物を同時に摂取する」方が脳でのトリプトファンおよび合成されたセロトニンの割合が上昇することがわかっています。

なぜなのでしょう。

 

これは、炭水化物を摂ることによって体内で分泌される「インスリン」という物質がキーになっています。

 

そもそも、先ほどトリプトファン血液脳関門を介して脳に届く、ということを言いましたが、実際には血液中には他のアミノ酸が存在しています。

タンパク質を多く取り過ぎると、その分血液中のトリプトファン以外のアミノ酸も増加します。

すると、血液脳関門を通るのは誰か、という風に競合という現象が起きてしまいます。

競合が起きると、その分他のアミノ酸に道を譲った結果、トリプトファンの取り込まれる量は逆に少なくなってしまうんですね。

炭水化物を摂った時分泌されるインスリンは、この競合を解消する能力があります。

普通血中のアミノ酸は、各細胞でタンパク質合成や呼吸のための有機物として取り込まれて使われています。

インスリントリプトファンと競合する他のアミノ酸に対し、その経路を促進する能力があるのです。

細胞に使わせた分他のアミノ酸血中濃度はかなり低下し、結果、血液中にはトリプトファンが多く残る。

だから、より多くのトリプトファンを脳に届けることができるんですね!

 

ということは、焼肉を食べる時に肉だけではなく白米を一緒に食べることが、

実は自身の生活の安定性を生むセロトニンをより多く作ることに繋がっていた、ということになります。

私なんかはそういう知識もない内に、無意識に焼肉に白米を必ずセットで食べていましたが、

それはもしかしたら身体が「タンパク質と炭水化物をセットで食べるといいぞ!」と知っていて、それに自意識が影響されていたのかもしれません・・・?

 

この内容は以下のリンクでどうぞ。

Recent research on the behavioral effects of tryptophan and carbohydrate.
URL: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/6400041

 

 

✿食事の話ついでに「6番目の味」の紹介も

ヒトが受容できる味は5種類ある、というのを聞いたことがありますか?

甘味、塩味、酸味、苦味、そしてうま味です。

「辛味は??」という人がいるかもしれませんが、辛味は実は「痛い」という刺激の受容により生じる感覚で、味ではありません。

 

味覚というのは、細胞表面にある受容体というタンパク質に、液体中の化学物質がくっつくことよって生じます。

今までは5種類の味しかないと思われていたのですが、

最近新しく6番目の味として「脂味」が提唱されました。

だから焼肉は「霜降り」の方がおいしいのかなぁ・・・??

 

まだまだ新しい知見で研究段階ですが、将来教科書が変わるかもしれません。

味覚の分野も面白いので、興味があったら調べてみてね!

 

これについては下のリンクをどうぞ。

Oleogustus: The Unique Taste of Fat
URL: https://academic.oup.com/chemse/article/40/7/507/400784

頑張らなきゃ自分じゃない、の呪い

我が校に来た専門の新人君、頑張りすぎちゃって最近パンクしそうなくらい仕事を背負っちゃっていて、最近見ていてとても心配である。

しかもその状態からでも投げられる仕事を断らず引き受けちゃって、本当に辛そうな状況になっている。

 

いつも笑顔の眩しい彼だけど、あからさまに「頑張らなきゃいけない」の呪いにかかってるなって思う。

 

「新人なんだから全部背負う、じゃなくて、

新人だからこそ自分ができる量の仕事を引き受けて他はできる人に任せておけばいいんだし、

ライフワークバランスとか自分の精神と身体の健康とかの方が仕事よりも大事なんだよ?」

と諭しても、

ちょっと考えてから苦しそうな笑顔で

「でも、自分が頑張ればできるはずのことなので!

頑張りが足りないだけなんで!」

と受け答える。

 

残業するし、飲みにも付き合うし、机には書類山積みだし、

常にいっぱいいっぱいの顔をしている。

 

これは「頑張らなきゃいけない」の呪いだ。

自分が自分で在り続けるには、頑張る以外に休むも楽しむも必要なんだよ。

確かに頑張れば沢山のことが同じ時間でやれるかもしれない。

でも必ず何かを成すにはコストがかかっていることを忘れてはいけない。

今自分ができるキャパ以上の無理を抱えて頑張った時、

そこで払っている対価・コストはなんだろう?

健康、精神の安定、余裕と新しい興味の拡張の機会、

若い肉体を使える時間、睡眠時間、築かれるはずだった人間関係…

色んなものを費やして、「仕事で頑張る自分」を召喚している、それは本当にそこまでしてやる価値のあるものだろうか?

 

若さには価値がある、とよく言われる。

若さには絶対価値がある、それは私もそう思うが、その若さが持つ価値は「限界を超えて仕事を頑張れる」ためのものだろうか?

私は違うと思う。

そもそも仕事は人生の全てじゃない。

人生は仕事を含むけど、うたた寝する時間や、ゲームで友人と盛り上がる時間や、ドラマで感動して涙を流す時間や、ショッピングで楽しむ時間や、好きな人とご飯を食べて幸せになる時間や、子供の成長のために一生懸命になる時間や…

そういうものを全部含めて人生なんだ。

今生きているのは人生のため、今から後の人生のためでもあり、

今の生き方をどうするかで、これからの人生が構築されていく。

今無理して身体を壊したら?

今無理して精神を壊したら?

今仕事だけやっていて外に目を向けていなかったら?

これからの人生はどうなるんだ。

 

何に価値を置くか、何に対価を払っていくかはもちろん個人の自由で

自分は仕事で頑張りたいからそれ以外何もないというのであれば仕事で頑張ればいいと思う。

限界を超えた頑張りをして他者を追い抜きいち早く成長したい、それもいい。

けれど、先の人生を考えた時「仕事」だけじゃないのなら…

仕事だけに頑張って無理をして若さを無駄にしていくのは、一度考えた方がいいんじゃないかな、なんて思う。

あくまで個人的意見だけど。

 

新しいことをやる時は、ただでさえ自分に知らずしらず負担がかかるもの。

そういうことを考慮して行動していけるのもまた、大人だと私は思うのだ。

 

「頑張らなければ自分じゃない」

「どんなときでも頑張らなければいけない」

「眠たいと思った時に眠るのに罪悪感がある」

 

そういう呪いから、彼が早く解き放たれてくれたらな、と思うんだけど。