前回の更新からだいぶ時間が経ってしまいました…
色々あってちょっと忙しかったのと、精神的にちょっと厳しい事件があった&それに関連して一気に日常生活が変わったのとで更新できず。
案外自分が疲れていたことと、疲れたままで色んなことをやるのが如何に愚かなことかに気付いたので、だいぶ抑えめなペースで療養している感じの日々でした。
さて話は変わって。
有名な科学読本の一つに、「What If?」というのがあります。
日本語版が出ていますが、元々は英語で書かれている本でして。
What If?: Serious Scientific Answers to Absurd Hypothetical Questions
- 作者: Randall Munroe
- 出版社/メーカー: John Murray Publishers Ltd
- 発売日: 2015/09/24
- メディア: ペーパーバック
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で、どうせなら英語で元のニュアンスのままで読みたいなー!と思っていたんですが、これが中々値がはるので、どうしたものかと思っていました。
そんな所でたまたま、メルカリで300円で出ていまして…即決して買い、自分の手元にやってきたのがこの本です。
買ったのは夏休みくらいなのですが、ずっと中々読むタイミングがないまま過ごし、
10月頭くらいからちょこちょこ、空いた時間に1エピソードずつぐらいのペースで読み始めていました。
読み始めるとこれがまた結構面白くて、ほぼ毎日ちょこちょこと読み進め、先日ついに読み終わることができました!
読み終わった時は案外喪失感が凄くて悲しくなりました(笑)。
さて、この本はざっくり言うと、所謂空想科学読本みたいなもので
「こうなったらどうなるの?」という質問に対し作者が答えていく読み物です。
大雑把なれど計算を真面目にやっていったり、物質の性質や制約に目を向けて推論していこうという姿勢がとてもよい。
「◯◯になりますよ!」で終わりだと、なんの疑問も持てないでそっかー、と面白みもなく終わってしまうところですが
この本は仮定などもちゃんと書いてあって「△△だとすると□□の条件で◯◯になる」というふうな書き方をしてあるので、「じゃあこの仮定を変えたら?」とか、「本当にそうかな?」とか、「へーそんな制約があるんだ」とか、中々勉強にもなるし自分の頭も使う訓練になります。
受け身で読むだけで終わるのではなく、トピックに対して興味が湧く、っていうのが良いと思う。
また、随所に散りばめてあるユーモアがまた良くてですね…
これは、英語で表現してあっても分かるものと、どうしても分からないものと両方あって、後者については本当にもやっとしたままになってしまうんですが
分かると大変うれしい&面白い。
英語の勉強にも勿論なります!
めちゃわかり易い英語で書かれていると思う。
恥ずかしながら私は語彙力がないので、自分で単語を調べながら読みましたが、十分読むことができました。
最悪日本語版の本で答え合わせができます!(笑)
今どきネットの翻訳でも答え合わせできるしね。
でも、そうやって英語で読んだからこそ分かるニュアンスもあるはずなので、個人的には英語で読んでよかったなと思っている。
以下、特に個人的に気に入ったトピックを紹介。
Q. What would happen if the Earth and all terrestrial objects suddenly stopped spinning, but the atmosphere retained its velocity?
最初のトピックだったのでインパクト抜群でした。なんじゃこりゃ!って感じでしたね。
自分で一回考えてみて、答えに移ってみたんですがまさに想像どおりでした。
でも最後の方の話の展開は予想外のところまで行ったので、へぇ…感があった…
Q. What would happen if you made a periodic table out of cube-shaped bricks, where each brick was made of the corresponding element?
これは個人的におそらく一番好き。
まず挿絵のセンスが半端ない。これは一回見てみて欲しい…
ユーモアが一番好きなやつです。最初から最後までユーモアが利いててすごくいい…
Q. From what height would you need to drop a steak for it to be cooked when it hit the ground?
この質問のくだらなさよ…発想が好き。見た瞬間めっちゃ笑った。
Q. This may be a bit gruesome, but... if someone's DNA suddenly vanished, how long would that person last?
これは案外ホラー回だった。怖い。
勉強になったけど。いや想像もできたけど。
オチもうまいんだけど…怖い。
Q. How much Force power can Yoda output?
これはオチに完全に持っていかれたやつでしたね。
これは英語でしか分からないオチだと思う。
…さっきからオチがいいやつばっかり言ってないか?
Q. How quickly would the oceans drain if a circular portal 10 meters in radius leading into space were created at the bottom of Challenger Deep, the deepest spot in the ocean? How would the Earth change as the water was being drained?
これは単純に面白かったです。そっかそっか、って割と納得した。
他にも沢山推しのトピックはあるんですが…というかほとんどのトピックが勉強になって、へーってなったので、全部挙げていると真面目にキリがない…
逆にあんまりだったやつを挙げた方が早いけどそれはそれでどうなの感があるからね…
個人的には全部読んで欲しいですね!
そう持ってくの!?みたいな持ってき方で面白いのも沢山あったし(世界のみんなが一箇所に集まってジャンプしたら?とか、太陽なくなったらどうなるの?とか、みんなでライトを当てたら月は照らせるの?とか)
素直に勉強になってなるほどね~ってなったのも沢山あったし(放射性物質が入ったプールで泳ぐ話とか、中性子星と同じ密度の弾丸に触る話とか、色んな惑星で飛行機飛ばす話とか…)
とにかくめちゃくちゃ楽しめた本でした!!!おすすめです!!!!
読み終わっちゃったものだから、これからどうしていこうか…という感じなんですが、
How To: Absurd Scientific Advice for Common Real-World Problems
- 作者: Randall Munroe
- 出版社/メーカー: Riverhead Books
- 発売日: 2019/09/03
- メディア: ペーパーバック
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なんか新しいの出てるんじゃん!!!!!(教えてもらいました)
これは読みたい…
あと個人的に今はなぜか病理学の本を読んでいるので、取り敢えずそれは読破したいですね。
病理学やばい。中々に勉強になる(そして自分という存在が頼りなく朧気になっていく…)
本当は他にもブログ書きたいことは山積みなんですが
(事件の話とか
(合成生物学の話とか
(テストができなくて大泣きする生徒の姿に刺激された話とか
隙きを見てまた更新していきたいね…
色んなことを、記録しないと忘れていってしまってだめ…かなしい…
また生物のトピックもおいおい再開します~取り敢えず今日はこれくらいで。