あいまいまいんの生物学

あいまいまいんの生物学

生物学が好き。勉強したり遊んだり。

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高校生物学の授業のネタ探し どうやるの・・・?

今回はちょっと長いので目次をつけました。

読み飛ばしたかったら飛ばしてって。

 

まえがき

私は毎週、自分が授業に行っているクラスに対しては

生物雑学を載せた広報を配布するようにしています。

最近ブログにも転載し始めたこれです↓

 

i-my-mine.hatenablog.com

i-my-mine.hatenablog.com

i-my-mine.hatenablog.com

 

 

 

これをやる意義

そもそもなんでこんなもの作って配布しているかと言うと、色々理由はあるんですが

  1. 授業で話せることには限界があるし、口上だとどうしても図がないとか、詳細データがないとか、自分が思い出せないとか生徒が追い切れないとか色々ある。なるべく詳しく、話したいことを余すところなく話すため。
  2. 教科書で学ぶ内容はあくまで素地なので、その素地を活かして色々なことが分かるんだよということを伝えるため。面白さに繋がるし、真面目に考える機会を与えれば基本知識の定着、能力向上にも繋がる。「知識の使い方」つまりは剣の振り方を教えるイメージ。
  3. 生物学は多角的視点から攻めることができるのが、面白いけれど一気には頭に入れられない。だったら色々な世界の入り口を見せるつもりで、興味との出会いの場を生徒に提供したいと考えた。
  4. 自分自身が生物学を勉強している時に、膨大過ぎてどこから何を学べばいいのか・・・とうんざりした。そんなときスッと頭に入ってきたのは、知っている人からの「こんな面白い話があってね・・・」と伝えられる非常に限定されたテーマの話だった。授業でも雑談が受けやすいのは、「唐突で脈絡ないけど一方的に与えられる面白さ」にあるのだと思う。面白いと感じてもらえたらと思って。
  5. 自分の勉強のためにも・・・知識整理したいな&深めたいなと思い。学ぶので最も良い方法は「人に教えること」なので、アウトプットをしたいと思った。

と、まぁざっとこんな感じです。言い足りない感はある。

とにかく色々加味して「まぁやってみるか!」ってノリで一年やってきました。

 

で、実際をお話すると、やっぱり難しいんですよね。

何がって、どのネタを取り上げるか、というところです。

上でも述べたように生物学、ネタの入り口がありすぎて、もう、何を取り上げればいいか分からないし

そもそも自力でうまく出会えないし

どこまでの深さで?とか考え出すと難しかったり・・・

 

割と苦心しながら今までやってきたノウハウを、誰かに活かして貰えたらなと思い、ちょっとメモしてみたいと思います。

 

1.ネタ探し ~ノウハウ~

さて、まずはネタ探しの話からしましょう。

昔、「生物学で面白い話ないかな~雑談でできるような・・・」と思って素直に「生物学 雑談」で調べたら、

こんなの求めてないぞ・・・!!と思うようなサイトばっかりヒットしました。

所謂一癖ある生物の生態の話とかばっかりなんですよね。いや、それはそれで面白いけど、そんなの全生物一匹一匹紹介していったらキリない・・・あ、それはそれでシリーズ物が作れるかもしれない???

とにかく、浅いし、偏りが激しくて、

「高校生物学の授業のこの場面で使える雑学が欲しい!」という欲求にはまぁ正直見合わない。

そして、世の中の先生達はあまり実は雑談まとめてどこかで紹介してくれてない。散在しているし、少ないし・・・

ということで、結局自分でかき集めるしかないのだなぁ。

 

私が基本的にネタを探すときには、以下の入り口を使っています。

大体ざっとこんな感じが基本です。

これらをチェックして、その中からネタになりそうな面白いものを見つけます。ネタになるかわかんなくても取り敢えず面白そうだと思ったら調べてみてもいいと思います。「あ、これ案外深く潜るじゃん?使えるな?」ってなったら使えば良いし。

本とかはかなり読みます。ネタ探すには絶対必須。本はいいぞ。

案外、「生物学だから!!」って生物の本とか生物のページばっかり見ててもネタは見つからなかったりします。サイエンス・・・と括ってもちょっと厳しい。実はとっても面白いネタは教科横断的だったりして、世界史とか、文化とか、地理とか、数学とか、物理とか、英語とか・・・そういう所にもあるんです!だから色々食べず嫌いせず食べてみないと駄目です。

(例えば血友病のネタなんかは完全に世界史と生物のコラボですよね・・・)

 

インターネットは、誤った情報が簡単に載ってるので、見極める力が必要です。嘘を発信してはいけないので、そこはかなり注意が要る。でも実は生徒はそういう嘘に踊らされたりしているので、「それは嘘なんだよ!」という主旨でネタにしても案外面白いと思う。

 

 なにをネタにするにせよ、浅滑りで上っ面な一般人が話す雑学ネタレベルでは駄目です。授業で話すなら、圧倒的論拠、データ、論理が必要ですからね。

(私は特に、面白いだけで終わらせず教育的意味も持たせたかったので、そこは譲れない要素でした)

 

ということで、ネタが見つかったら次は調べです。

 

2.ネタの深掘り

実はこっからが正念場です。

だってね、生物学深掘りすると、本当に多方面から攻めることができちゃうんですよ。

分子機構でしょ?

遺伝子発現でしょ?

物理学でしょ?

化学でしょ?

統計でしょ?

実験手法でしょ?

病気にも繋げられたりするし、逆に治療法なんかにも繋げられたりする・・・

生物生態・進化にも繋げられたりする・・・

どこまでいくんや・・・って感じですが、結論、どこまででも行けるやつは行けちゃう。すごく面白いよ、個人的には。

なので好きなところまで取り敢えず掘り下げましょう。

やり方は簡単!検索しまくる!以上!!

キーワードで検索して、ページ見て、学んで、メモして、また検索して・・・の繰り返しです。誤情報には気をつけて。

 

で、大抵これ、日本語だとすぐ行き詰まって、「え~ここが欲しいのに・・・」っていうのが無くなります。

更に日本語で論文は出てないので、裏付けやデータは全部日本語検索のうちは手に入りません。

ので、ひょいと英語で検索するのが吉。

イラストも絶対英語の方が良いもの出てきます。論文という確固たる裏付けも手に入ります。データも入ります。めちゃ深いところまで行けます。最高では!?

 

皆さん、英語をやりましょう。

私はこの過程で何本論文を読んだか分かりません。

でも本当に面白いんだよ~

 

3.まとめていく

さて、これで情報は得られたわけですが、

実際話すとなると、または記事にするとなると、制限が凄い。

どこを取り上げてどこを削るか?これは実は凄く大事で、ちゃんと考えておかないといけないものです。

こういうことせずに雑談をしようとしていこうとするとまぁ失敗します。取り敢えずやってみよう。そうすれば分かる。失敗は糧になる。

 

まとめるときはね、もうこれは主観ですよ。

自分が好きな要素がちゃんと入るように、

それでいてエンターテイメント要素が入って「へぇ~」ってなるように・・・

頑張って考えてやってみて下さい。

ただ、常に「浅くならないように」というのと、「何かに繋がるように」というのは気をつけよう、というのは心に留めています。

 

 

あとがき:取り敢えずやってみればいいんだよ

こういう偉そうなまとめ方をしてみたけど私も始めて1年ですし、

まだまだダメダメ、自分の知識不足に悩まされる毎日です・・・

でも落ち込んでばかりもいられないし、知識がないという現状は知識を得るだけでしか変えられないもんね。

日々こつこつと頑張りたいと思う所存。

自分が得た知識はここでなるべく発信していって、それこそ誰かの助けになるようにしたいな~と思う。(別の方法も模索しているけど、どういうのが一番良いのかなぁ・・・)

教材だの雑学だの、共有すれば早いのになぁ・・・皆シェアしてくれないかな・・・

 

最後はぼやきになってしまいました。

良いアイデアあったら下さいな。