How Does An Owl's Hearing Work? - Super Powered Owls - BBC
Experiment! How Does An Owl Fly So Silently? - Super Powered Owls - BBC
とりあえずこれを見てほしい。
フクロウって本当に素晴らしい身体の構造を持っている。この洗練された暗殺者のようなフクロウが心から好き。
生物の身体の構造や仕組みについて、どれだけ学んでも学びきれていないことばかりで、
知らないことがたくさんたくさん出てくる。
もっと昔から勉強していればよかった、と思うけれど
そもそも私は別に「生き物が好き」だから生物学に入ったわけではないので今更悔やんでも仕方ないなぁと思っている。
私がぐっと心つかまれたのは紛れもなく「セントラルドグマ」なのだ。
DNAとRNAとタンパク質、そしてそれらを美しく結びつける何の無駄も見られない塩基の水素結合を活用したシステム…「生物ってこんなにシンプルで美しいものだけで皆寸分たがわずできているんだ!」というあの時の感動は今でも忘れない。
生物学を教えるようになってから、やっと生身の生物を勉強し始めたけれど
進化によって適応放散している生物は多様な生き方の解を示して当然なので
本当に突拍子もない特徴、チートにしか見えない性質、
普通に考えたら思いつかないような仕組み などをなんやかんやで皆それぞれ獲得してしまっている。
収束進化まで入ってくるともう「似ているけど違う」なんて困ってしまう。
近似値なのに詳しく掘ると違って、ここを代用品に替えてもうまく回るというのは面白いなと思う反面、学びきれずに辛い。
そんな思いを抱えて現在ついている担任に心情を吐露した。
自分は生物の先生をかたりながら生物のことを何も分かっていない。
たった一つの生物のことすらわかりきっていないのが情けない・・・
すると担任はきょとんとして、
「ある生物の専門の研究者ですら、その生物のこと1つわかってないのに?先生がわかるわけないでしょ。欲しがりすぎだよ」
と・・・。
あぁ、なるほどそりゃそうだなと思った。
傲慢だったかもしれないなと反省した。
自分がほとんど何も知らないという事実は良い事だとは思わない。
むしろ自分でその状況は情けないし許せないなと思う。
もっと勉強しなければと。
だけども、同時にこの世界には見えることだけでも茫洋に、
見えないことも含めてしまったらもはや人間ひとりじゃまったく手に負えるわけもない知識の海になっていることは自覚すべきだとも思う。
かつて恩師も言っていた。
「知らないことばかりだから学ぶ。それだけ。
すべて知れるなんて思っていない。知れる分最大限知る。それだけ。」
私もそういう姿勢で毎日謙虚に学びたい。