ニュートン8月号より 小脳について
・小脳は理想の挙動との「差」を認識する
・小脳は行動の要素抽出(単純化)に長けている
小脳といえば、「バランス感覚を司る」「手続き記憶に関わる」という特徴を教科書でピックアップします。
しかし、他にも小脳は特筆すべき特徴が幾つかあります。
大脳は10種の細胞で6層の層構造を持ちますが、小脳は5種の細胞でたった3層しかないこともその一つ・・・
更に、その細胞数は脳全体の大半を占めるというのも非常に面白い特徴です。
脊椎動物初期の頃からほとんど構造が変わらず保たれる小脳ですが
小脳が「手続き記憶」を作る時には、行動要素を最小限化して抽出しているという話が出ていました。
これは面白い。
そして、そのクリティカルなポイントにより理想の行動を構築し、実際の行動と「差」を見出し、「次はもっとこう動かすべき」という感じで行動を制御するのだとか。
行動を繰り返せば、その分差が縮まり、理想的な行動をアウトプットできるようになっていくというのです。これが上達の仕組みだと。
他にも、「自信がついた状態の脳をいつでも再現させる方法」も載っていました。
とても面白い内容です。
http://www.newtonpress.co.jp/newton.html
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0311/cerebellum.html
構造色についても特集がされていました。細かく動物ごとに分かれています。
モルフォの鱗粉が段のようになっているのは驚きでした。
松くい虫とカミキリムシが松を枯らす仕組み
松くい虫はカミキリムシの寄生虫ですが、カミキリムシが松の枝を切るときに
気門から出てきて松に感染する。
そして松の中で増え、道管に穴を空けることで、松が水を吸い上げられなくなり枯れる。
枯れると松くい虫もカミキリムシも利を得られるのだとか・・・
http://www.ffpri-skk.affrc.go.jp/matu/qmatu_matukare.html