あいまいまいんの生物学

あいまいまいんの生物学

生物学が好き。勉強したり遊んだり。

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授業で使えそうな生物学の知識・雑談・小ネタ

などなどを紹介していきたいと思います

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Blenderで周りの人をモデリングして動かしてみた

ある日の朝。

何気なくTwitterを遡っていたら、Ayaneさんのあるツイートを発見しました。

 

Ayaneさんはバイオ系テクニシャンの方です。

仕事に関することを漫画で描いて同人誌として出していらっしゃったり(これがめちゃくちゃわかりやすくて面白い)、

育児に関する記録漫画をツイートやインスタで高頻度で投稿していらっしゃる素晴らしい作家さんです。

仕事と育児と創作を並行できてるのがすごすぎてめちゃくちゃ尊敬しています。

twitter.com

そんなAyaneさんには私が同人誌を出す時含め日頃から大変お世話になっているのですが、アイコンがパンダで表現しやすいこともあり、

私がかつてBlenderを触り始めたときにAyaneさんを作ってみた、という出来事があったんですね。

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かつての私が作りしAyaneさん

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輝くAyaneさんも作った

この作った画像を自分がツイートし、Ayaneさんが気づいてくれたことは覚えていたのですが、

自分が発見したツイートによると、なんとAyaneさんはこの画像を職場のデスクトップにしばらく採用してくださったようなのです!!

 

なんと光栄なことでしょう!!!!!!!!!!!!!!!

ツイートを見つけた瞬間にめちゃくちゃテンションが上がってしまいました。

自分が作ったものを喜んで使ってくれるなんて、なんて嬉しいんだ。Ayaneさんは神か?

 

とはいえ、先にも述べたようにこのAyaneさん立体はかなり初心者の私が作った作品です。

Ayaneさんに感謝の気持ちを伝えるために、この立体をなにかしらパワーアップしたい……

そんな気持ちがむくむくと自分の中に湧いてきました。

 

とはいえどんな方向でパワーアップさせよう?

……どうせなら、ずっと興味あったけどまだできてなかった「動かす」という方向でパワーアップさせよう!!!!!!

ということで、Ayaneさんを動かすことに挑戦する決意をしました。

 

Ayaneさんを動かすぞ~~

とはいえどうすればBlenderで作ったモデルが動くのか知らなかったので、まずはそこから調べてみることにしました。

ちょっと調べた結果、今回のAyaneさん立体が「動く」ように見えるようなアニメーションを作る方法として

  1. モデリングで使っているパーツを手動で位置角度etc動かし、都度キーフレームを打つことで動いている感を出す
  2. ボーンという所謂骨組みをモデリングしたものに入れ、ボーンとモデリングされたパーツを対応付ける。ボーンを動かすとパーツもそれに伴い動くので、都度キーフレームを打つことで動いている感を出す

というものが大雑把にあるらしいということがわかりました。

自分は2の方に挑戦してみようと思い、参考になるサイトを探したところ、良いサイトがあったのでそれに従ってボーンの組み込みとキーフレームを打つ作業を行いました。

styly.cc

styly.cc

サイト内でも説明されていたのですが、ボーンを入れて自動ウェイトでメッシュとボーンの関連付けを行ったところ、最初Ayaneさんのお顔が目や口を取り残して動くので辛い気持ちになりました(つらい)。

でも最後はちゃんともりもり全部思い通りに動くようになり、大変感動しました!しかも案外簡単にできちゃった。

 

そんなこんなで動かしてみたAyaneさんです。


www.youtube.com

これは動画形式でアニメーションをレンダリングしたのですが、最初どうやっても画像形式でしかレンダリングしてくれずかなり焦りました。

下のサイトのおかげでやっとできました。

mukolog.com

検索すればすぐ欲しい情報が手に入るの、本当にありがたいなぁ……色んな叡智を記事にしてネットの海に流してくれて先人たちよありがとう……の気持ちになりました。

 

 

次はヒトの形のものを作ってみたい!

自分が作った立体を動かす、という願望が叶って大変喜んだ自分でしたが、

実はもう一つやりたいことがありました。

それはなにかというと、

Blenderでヒト型のものを錬成したい!

という願望です。

これも前々から一度はやってみたいと思っていたのですが、ただただヒト型のモデリングをしたいというだけで、

どのキャラをやりたいとか、三面図を描き起こそうとか、そういう気力はなかなか沸かず、やれず仕舞いになってしまっていました。

……のですが、Twitterでとってもモデリングしてみたい題材のキャラクターを発見してしまったのです!

それが「研究室の幼女」さんです!!

 

twitter.com

研究室の幼女さんもラボテクニシャンの方で、仕事のあれこれを漫画にしたり素敵な絵を描いたりしてTwitterにあげていらっしゃる方です。

絵がほんわか可愛く、なによりメインのキャラクターである「幼女」が大変魅力的で、私はめちゃくちゃファンなわけです。同人誌が出たら即買いします。

幼女さんにも大変お世話になっており、良くしていただいているので、是非なにか形にしたい!という気持ちがあったんですね。

そこに折りよく(?)幼女さんが「ぐるぐる回る幼女」をTwitterにアップしてくれたので、「これを使えば三面図にできる!」という、まさにモデリングの準備万端な状態だったのです。

しかも、このキャラクターはツインテールに骨が入ってるという設定もあります。

Blenderモデリングして、髪にボーンを入れたら、髪の毛がぐりぐり動きまくる幼女さんが作れるのでは!?!?それは作ってみたい!!!!!!!!!という意欲がどんどん湧いてきました。

幼女さん本人からもモデリングしてよい、という許可を頂いたので、勢いで取り掛かることにしました。

ヒト型モデリングをする際には、立方体から始める方法等色々やりようがあるらしいのですが、一番やり方を丁寧に説明してくれている下のサイトを参考に、まずは作ってみることにしました。

original-game.com

びっくりするほど丁寧に説明してくれています。この記事のボリュームすごいなぁ。感謝……

 

半日格闘してできあがったようじょさんがこちら。

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うーん、横から見た時はかわいい!と思うけど、正面から見た時は顔がちょっと違う……

初めてやったので、面を張りすぎたり、ある点を編集したつもりが別の点も動かしちゃったりとトラブルありまくりだったせいでなめらかな面じゃなくなってしまいました。悲しい。

でも初めて作ったので、記念にぐるぐる回してみました。


www.youtube.com

立体がめり込んだり浮かび上がったりするよぉ!

もうしょうがないね。

 

立体ができたので、当初の目的である「ボーンを入れてぐりぐり動かす」も実現させようとしたのですが、

なぜか全身にボーンを入れようとするとエラーが出て関連付けができませんでした……。

上でも述べたように、色々編集で拙いところがあったので、そのせいで重なった点や意味不明な面とかができているのでしょう。悲しいけれど、どれだけ足掻いてもうまくいかなかったので諦めました……。

 

 

「ちょっと待て、全身だと無理だけど、髪パーツだけ分離した状態でそのメッシュに対してボーンを適用したらもしかして髪は動かせるのでは??」

とふと思い立ち、トライしてみると……

 

で、できた……!!!!!!!!!!!!

ものすごくすんなり自動ウェイトでメッシュとボーンの関連付けが完了し、ツインテールがあっさり動き始めました。すごい!やっぱりツインテールに骨が入ってるんだなぁ。

 

ということで髪がぐりんぐりん動く幼女さんです。


www.youtube.com

 

幼女さんのモデリングによって学ぶことがたくさんあったので、次回のヒト型モデリングはもっとうまく・スマートに・速く作っていけるといいなと思います。

そして是非ボーンを入れたい……!!!ボーン入れを成功させたいです。

どうせなら立方体からヒト型を起こすのもやってみたいです。アニメーションもできることがまだまだたくさんあるようなので、探求したいところ。

色んな表現の仕方を勉強したら、ヒト型じゃなくてもカエル、臓器etc本当に色んなものが作れると思うので、どんどんやっていきたいですね。画面見続けると目や肩が死ぬので、あんまりたくさんはできませんが……。

 

改めて、キャラを使わせてくださったAyaneさんと幼女さん、ありがとうございました!!!!!!!!

言語はな!単語暗記しなきゃ駄目なんよ!!!

こんにちは。

最近Duolingoというアプリで言語学習を始めました。

ja.duolingo.com

 

こちら、なんと無料で言語学習ができ、かつ何ヶ国語でも並行して勉強できちゃうというものです。

選べる言語も、英語はもちろんのこと、中国語、韓国語、ドイツ語、スペイン語、フランス語……ともう盛りだくさんある。すごいアプリですね。

 

TwitterのTLでDuolingoをやっている人を見かけ、そんなにいいのかな?と思い、

ものは試しか、と軽い気持ちでアプリをDLしました。

取り敢えず、自分が一応やってきた中国語を選択してみたところ、なかなか操作性もよくやりやすそうだったので、他の言語もやってみようかなという気持ちになりました。

完全初心者からでも可能!という触れ込みだったので、試してみたかったのもあります。

 

で、

韓国語

フランス語

ロシア語

を選択してみました。

3言語一気には無理かなと思いましたが、触れてみたいとは思っていた言語たちだったので、あまり気負わずにやってみようという勢いです。これプラスで今までやっていた中国語を並走させました。

で、始めて2週間経ったので、やってみてどうだったか所感を書いてみようと思います。

 

Duolingoの基本体系

基本のしくみ

初歩からハイレベルまでどの段階についてもそうなのですが、基本Duolingoは「説明」をしてきません。

クイズを重ねていくごとに、文字、文法、発音、単語etcの知識をつけさせていくスタイルです。

学習者はいろんなデータセットを&何度も繰り返し与えられることで、差に気づいたり、同じだと気づいたり、こう発音するんだ組み合わせるんだと学んでいきます。

 

韓国語はそれがかなりあからさまで、最初の数ステージがすべてハングルになっています。

自分は知識無だったのですが、やっていくうちに「これはただの組み合わせで音が決まるんだな」「この形はこういう意味で、棒が一本増えるとこういう意味だな」とわかってきました。*1

 

とにかく一貫してゲーム、という感じです。正解するとものすごく褒めてくれます。間違えるとがっかりされるけどね。

出てくるクイズの形式は、

和訳

作文

穴埋め

発音記号確認

スピーキング(こちらが喋って、判定される)

リスニング

になります。しかも、大体の問題文etcをしっかり発音してくれます。なので、勝手に音が耳に入り続けます。

色んな能力を試してくれるのはなかなか嬉しいです。何よりスピーキングはなかなかやる場面がないのでありがたい仕組みだと思います。

 

ランキングなど、人と競う構造も搭載されており、より一層ゲーム性が強くなります。その分軽い気持ちで初学の言語でも学ぶことができます。この「軽さ」はとてもいいですね。

軽い分毎日あまり苦痛なく続けられる気がします。

 

Plusと通常版のちがい

Plusについては2週間の無料体験ができるので、私も試してみました。

通常版と違うのは、まず広告が全くなくなること。

通常版だと一つコースをクリアするごとに広告が出ます。割と邪魔に感じます。これが綺麗サッパリ消えるので、Plusは嬉しいです。

また、Plusだと現在の自分の能力を測るテストが受けられたり、今まで間違った問題だけを集めたコースにトライすることができたりします。

 

個人的に一番いいなと思ったのが飛び級制度です。

Duolingoでは、各コース(例えば、中国語の「挨拶1」とか)について、レベルが1~6まであります。そして、そのレベルそれぞれにレッスンが4個とか詰まっていて、通常版だとそのレッスンすべて通り越さないと次のレベルになれません。

ということは、中国語の挨拶1だけで、レッスン4つやってからやっとレベル2、レベル2でもレッスン4つやってやっとレベル3、……みたいな感じで、とってもレベル上げが大変になります。

自分の場合、中国語はそこそこやってきたので、正直簡単すぎて何も意味がないようなレベルやコースがあります。そういうところではこんなちまちま進んでると辛い気持ちになります。

ところがPlusでは飛び級ができます。レベル1の人で、レッスンを受けてなくても、テストに受かればレベル2になれます(レベル1からレベル6に一気に上がる、みたいなことはできません。あくまで1レベルずつです)。

できるところはどんどん進んでいけるのが、個人的にはありがたい制度です。Plusじゃなくなってもこの制度はほしいなぁ……。

 

Duolingoのいいところ

自分が今の所感じたいいところを挙げていこうと思います。

同じことを繰り返しやるので暗記が捗る

単語暗記や文法習得には必ず「繰り返しやってみる」「繰り返し晒される」という過程が重要だと私は思っているのですが、それが勝手にやってもらえるのはありがたいです。

万が一忘れても、すぐチェックできる仕組みも整っているのでそれも良いなと思います。

スピーキングとリスニングが嬉しい、音刺激はありがたい

今まではスピーキングとなるとDMM英会話みたいなサービスに登録したり、ネイティブの人をわざわざ探して会話に付き合ってもらったりする必要があり、これはなかなか初学者の段階では苦痛&ほぼ無理なものでした(自分がグダグダなのに付き合ってもらうのはね……会話もたないし)。

でもDuolingoなら気楽に声に出せます。

判定も、変なアプリよりはちゃんとされている気がしますもちろん完璧ではないのですが、そこそこ判定してくれます。これはいいです。

音刺激があるのもとても良いです。紙の教科書ベースで勉強していると、どうしても音がないがしろになります。

リスニングCDとかついてても、うまくリンクさせて使えない人間なので、Duolingoのような文章&音が同時に提示されるのは嬉しいです。

スピーキングすることで更に音への感覚が強まるのもGOOD。

軽い気持ちでゲーム感覚でやり続けられる

Duolingoの軽さは半端なくて、続けやすく、負担がないなぁと思います。

間違えてもいいや、という気持ちでやれます。

スマホをいじっている時間を学習に変えられる、スキマ時間に詰められる

Duolingoがスマホアプリなので、スマホをいじっている時に「あ、こんなことするくらいならDuolingoしよ」という気持ちになれ、今まで無駄なスマホいじりに費やされていた時間が語学に費やされるようになったのは嬉しいです。

私の場合、TwitterがDuolingoになった感じ……。

Twitterのランダム文字列を無駄に長い時間追うより、適度に切り上げてDuolingoしたほうがいいよね。

もっと知りたい、という欲求が刺激される

Duolingoは説明がなく、学習者に合わせて細切りのステップで勉強をさせてくれるので、だんだんもどかしくなってきて、「自分で調べてみよう!」とか、「これ確認してみよう!」とか思えてきます。

受動的にやっていたはずなのに、なんだか能動的になっていくんですね。

私は言語そのものへの興味もかなり刺激されました。

今までやったことない言語でも安直に手が出せる

今までの自分だと、勉強するぞと決意して、ちゃんとした教科書を買って……という乗り越えなければならないハードルがかなりありましたが、

Duolingoの場合はポチ!とボタンを押せばあっという間に新言語の学習が始まるのであっさり言語学習の壁を乗り越えられます。これはすごい。

というより、どの言語も学べるという可能性が自分に対して開けているというだけでかなり嬉しい気持ちになりますよね。

ちょっとDuolingoでやって、本気になったら教科書買ってもいいし、無理だなぁと思ったらやめてもいいし。そういう判定にも使えそうです。

私は今やってる言語がそこそこ落ち着いたらスペイン語ドイツ語もやってみたいと思っています。 

 

Duolingoで足りなかったこと

体系立ったちゃんとした説明が欲しくなる

上で何度も述べてきたように、Duolingoは説明がありません。

文法も文字も基本説明なしです。パターン抽出を自分でしなければならず、これは間違えた抽出を行う可能性もあります。

何よりデータ数を重ねないとパターンがとれないので、ちょっと遠回り感もあります。

そんなわけで、自分は今は東京外国語大学言語学習モジュールを活用して、文法などの基本規則をDuolingoと別で勉強しています。

東外大言語モジュール

これは名前の通り東京外国語大学が無償で提供している学習モジュールなのですが、初学者でも順序立って取り組めるように素晴らしい学習体系が作られています。

出処も安心ですし、性能としても最高で、なんでこんな素晴らしいものが無償提供されてしまっているのか未だに疑問です。変な塾とか行くよりよっぽどいいのではないかな。

こちらもかなり多くの言語を選択でき、嬉しい限りです。

元々中国語の勉強をしていたときも、自分がわからないことを調べると大体このサイトがヒットして、めちゃくちゃ勉強させてもらいました。言語でわからないことがあったら、取り敢えずここを頼ったら間違いないと思います。

これ無駄じゃない?っていう行為も割とある

初学の言語に対してはあまり思わないのですが、自分の場合中国語はそこそこ勉強したせいで、「これ無駄かも」って思う行為が割とあります。

わかりきっている初歩的な質問に答えなければいけないのは、ちょっと時間が惜しい気もします。

とはいえ、自分が初歩的なところを間違えている可能性なんていくらでもあるし、実際自分が覚えてないピンインや文法構造を問題として出されるときもかなりあります。

色んな刺激を常に入れるのが大事か、と思って今は割り切ってやっています。

単語帳が欲しくなる

Duolingoには単語帳そのものが搭載されていないので、ある単語について「なんていうんだっけ?」とふと思っても調べることはできません。

今までのコースで出てきた単語を俯瞰できたらいいのに……

てことで自前で単語帳を作っています。しょがないね。

文字がうまく覚えられず書けない……

アプリでは文字を入力するタイミングがほとんどなく、大抵選択肢から選ぶだけです(フランス語で本当にちょっとだけ入力問題があったくらい?)。

なので普通にやってると選択ゲーになってしまって、いざ無から書こう!と思っても書けないんですよ。スペルがわからんというか。

韓国語ロシア語に至っては文字の形がもはや異形なので、余計に書けません。音で覚えてるけど書けない、単語の選択肢を組み合わせて作文はできるけど無から書き出していけない、という状態になっています。

これはとても良くないので、何かしら解決策を考えねばなりません……。皆はどうしてるんだろう?やっぱりノートに問題を解くという経験は大事ですかね。中国語はそれで覚えていった感があるので。

なにかうまいこと工夫する必要がありそうです。

スピーキングをもっとやりたいけど供給量が少ない

個人的にはスピーキングをもっとやりたいし、問題で出た時も完璧になるまでやりこみたいんですが、

問題で出された文章の半分以上の音が合ってたら正解判定になってしまって、やり直しが効かなくなる仕様です。

いや、やり直したいんよ……完璧になるまで音の確認がしたいんです。あと、たまたま問題で出るまで待つんじゃなくて、自発的にスピーキングだけやりたいときもあるんです。

Duolingoさん、欲張りなのはわかってるんですが、そういうの実装してもらえないですかね……?

 

以上を踏まえて現在の言語学習の形

Duolingoはめちゃくちゃ良いアプリなのですが、それだけでは足りないなという気持ちなので、自分は結局初学のものに関しては

  • Duolingoで話す・聞く・作文する・和訳する。
  • 東京外国語大学言語モジュールで文法を学ぶ。
  • 上の二つで出てきた新単語をSpreadsheetに記録し、AnkiDroidでひたすら単語勉強

という感じでやってます。

AnkiDroidというのは、簡単に言うとものすごくしつこくやってくれるフラッシュカードを作れるアプリ。

play.google.com

AnkiMobile Flashcards

AnkiMobile Flashcards

  • Ankitects Pty Ltd
  • 教育
  • ¥3,060

apps.apple.com

楽に作れて超いいです。

上でも述べたように、そろそろ紙のノートに解く経験も必要になってきたので、それも実装していけたらなという気持ちです。

 

中国語に関しては、上のものでは足りないので、今は「本気で学ぶ中国語」と「誤用から学ぶ中国語」という教科書を併用してやっています。

問題を解くと力がつくので、教科書を読んでは問題をノートにひたすら解いています。あとはNHKの中国語のラジオを聴いたり、spotifyで中国語の歌を聴いたり、HSKの問題を解いたりしている感じかな。しばらく微博は放置してしまっている……。

 

 

色々やって思うのは、結局何よりも単語が大事だ、ということですね。

凄まじく単語大事だなーって痛感しています。

単語を暗記しないと何もできないんですよ……作文もできないし、和訳もできないし、聞き取りもできないし、話すこともできないし。何もコミュニケーションできないんです。

なので相手の国の言葉で、自分が伝えたい物がどういう単語で表現されるのかを暗記しなければ言語って何も始まらないんですね。

それって当たり前のことなんだけど、でも単語暗記って軽く見られがち、疎まれがちじゃないですか?私も色んな言語で違う言い方の単語が出るたびにうげーってなっちゃうんですけど、でも覚えないとどうにもならないんですよね。

てことで、改めて単語を頑張ろう、そのためにDuolingoもうまいこと使っていこう、と思いました。はい。

 

 

なんにせよ、新しい言語を学ぶのは楽しいです。

そろそろ目標を作りたいなぁ。

*1:一応ロシア語だけは特別に文字のコースが別枠で作られていて、ちゃんと説明付きで学べます。ありがたい。

1回目コロナワクチン記録

念願のコロナワクチンを打ってきたよ!!!!!!!!!!!!

もう本当に念願だった。

早く打ちたくてしょうがないのに、クーポンが届かないとか予約がとれないとかでかなり焦って焦って、毎日祈るようにしてやっと得た機会……。

 

本当に嬉しい。

 

自分がこんなにも打ちたいのに全然打てない状況の中で、Twitterで「打ってきました!」報告や「打てる案内来たけどやめとこ」みたいなつぶやきや、「早く打ってください」みたいな督促文を見るのがかなり辛かった。Twitterは情報の選択ができないまま受動的に物を得てしまうから、それが良いときと辛い時がある。

 

ということで、同じ境遇の人のことを考えた上で、敢えてTwitterでは詳細をつぶやかず、こちらのブログに記録をすることとする。ブログなら、敢えて見たい人しか見ないだろうし。

 

 

ワクチンを打つまでにやったこと

ワクチンの予約がとれてから、来た通知書を何度も何度も読み返し、何度も何度も持ち物チェックを行った。

心配すぎて10回くらいは読み返したと思う。

Twitterで「かかりつけの医者じゃないと打てない」みたいなつぶやきを見て大慌てするなどもした。結局これは自治体ごとに違うらしい。

事前に書き込む書類についても10回くらい見直した。

 

持ってる服の中でどれが最適解かも5回くらいクローゼットを見て考えた。

腕が出ていて、前開きができるものが一番好ましいらしいが、自分の手元にはそれを両方満たすものがなかったので、

まぁ前開きじゃなくても気合で脱ごう!と思い、腕ががっつり出せるタイプのトップスを選択した。

ワンピースタイプのものでもっと腕が出せるものがあったけれど、ワンピースは万が一脱ぐ必要があった時困るなと思い、上下別のコーディネートにした。(結局そんな心配はいらなかったが、アナフィラキシーとかになると多分影響するだろうと思う)

 

副作用が酷いという可能性もあるので、ポカリスエット、ただの飲料水、解熱薬、吐いた時用の袋、冷えピタetcも用意した。

 

ワクチン予定日前日は早めにお風呂に入って就寝したが、ワクワクとドキドキでなんだか寝られず、遠足前日の小学生みたいになってしまった。本当に打てるのか不安だったというのもある(ワクチンない、みたいな話になったら困るなと……)

朝起きて、ポカリスエットを握りしめ、いざ、という気持ちで現地に向かう。途中何度もポカリスエットを飲んだ。副作用ひどくなりませんように。

 

当日、現地に着いてから打つまで

ドキドキの気持ちを抱えながら、何度も確認した荷物を携え現場入り。

色んなチェックを抜けていざ直前の体温チェックを受けたところ、なんと37.4度!!!なんで???

おでこでピッと測っただけだから絶対違うはず!家で測った時は36度台だったし……!!!と思ったけれど、やり直しはできず。

そのままお医者さんに回され、「いや~これは危なかったですね、37.5度なら受けれませんでしたよ、ラッキーですね!」と言われる。ある意味ラッキーか、そうなのか……

 

いよいよワクチン接種

ワクチンを打つ個室に促されると、優しそうな方が担当だったのでかなりホッとした。

自分の緊張はピーク。

担当の方も、37.4度の表記を見て「ぎりぎりだね!どうしてこんな高くなっちゃったの?」と笑って聞いてきた。

自分としては緊張で盛り上がってしまった可能性しか考えられないので正直に言うと、「ワクチンでそんなに盛り上がらなくても笑」と更に笑われた。

で、いよいよ注射。

……びっくりするほど一瞬の出来事で、ほとんど痛みはなく、なにかが一瞬刺さった?というレベルだった。

その後じわーっと中に液体が入っていくのを感じたけれど、正直血液中に打つ注射より全然痛くない。

筋注は初めてだったので、素直に感動して「へー、こんな感じなのかぁ」と口をついて言葉が漏れてしまった。するとまた担当の方が笑って、「こんなもんなんだよ~~怖くないでしょ?」と言っていた。

怖いという気持ちはあまりなかったが、なんていうかじわじわと、一回目が無事打てた喜びが湧き上がってきて、よかった~やった~という安心感も湧いてきた。

 

ワクチン後の副作用

ワクチンを打った直後は、打たれたところに違和感を微妙に感じる程度で、ほぼ何も支障はなかった。

その後1時間から2時間程度も何もなく、腕も腫れたり痛くなったりということもなかった。

が、2時間経ったあたりからじわじわと腕があからさまに痛くなってきた。私は激しい痛みを想像していたが、実際は鈍痛に近く、鈍くずくずくと痛い。上に持ち上げられない、というのがかなり正しいということが分かる。

その後も腕の痛みはゆっくり強まっていって、最終的には寝転がると痛い・脇に置いてあるものを取ろうとすると痛い・着替えようとすると痛い という感じの支障が出た。

腫れは最初あまり気づかなかったが、24時間後くらいにふと触ったら「あれ、腫れてる」みたいな感じで気付いた。そんなに大した腫れではなかった。

痛みが全く気にならなくなったのは45時間後くらい。

 

私の副作用はそこまで酷いものではなく、体調自体はかなり良くて、だるさとかも全然なかった。

しかし何故か微熱がずっと出続けた。

ワクチンを打った直後、自宅で測定した体温が36.1度だった(やっぱり37.4度なんて嘘じゃん!)のだが、

その後じわじわと上がっていって、しばらく37度~37.4度をずっと行ったり来たりした。

体調は全然悪くないのだがその微熱が気持ち悪いのでひたすら寝た。それでも全く下がる気配がない。

しまいには30時間後くらいに急にぐわっと上がり、37.8度まで到達した。その時はさすがと寒気が微妙にし始め、これはやばいと思ってやはり寝た。

ちょうどその熱が上がった時くらいから、肩から首、頭、目にかけて耐えられない痛みが走るようになった。自分は元々ストレートネックで、変な寝方をし続けるとこれが出るのだが、今回も寝続けたせいで出てきてしまった。

もしかしたらあれも副作用だったのかもしれないが、凄まじい肩・首・頭・目の痛みとそれに伴う吐き気に必死に抗いながら、色んな体勢を試して寝ようと努めた。

今回のワクチン後の出来事の中で一番耐え難い辛さが正直これだった。

熱のために用意した冷えピタも、このときの頭痛のために使った。

 

なんとか努力の甲斐あって首etcの痛みから解放されたときには、既に熱もピークを過ぎたようで、37度より上をまたふらふらと彷徨っていた。

 

結局解熱剤は使わなかった。

 

最終的に熱は3日間くらい維持された後、普通に落ち着いていった。よかったよかった。

腕が痒くなる、赤くなる、みたいな話も聞いていたが、一週間以上経っても自分は出なかった。筋注時の出血跡がしばらく残ったくらい。

副作用が出すぎても怖いしでなくても怖かったので、ほどほどのものが出てくれて個人的には安心した。あ~、ちゃんと打てたんだなという気持ちになった。

2回目はこんなもんでは済まないらしいので、今から割と身構えている。

 

早く打ちたい!!!!!

質問箱への質問回答

ブログに設置している質問箱に投稿がきたので回答します。

 

「“M5StickC”を使った心拍数…マルツ秋葉原本店に設置、店頭デモ」のネット記事を見た。マルツで、M5stackGrayと心拍センサ(max30100)を買った。
M5のプログラムはUIFLOWのBlockly言語。実際はmax30100の記事か
HEART_exanple.m5f。
Arduinoは未使用。 環境はUIFLOW-Desktop-IDE
実際は指をかざしても心拍、血中酸素共に0のままでガッカリ!
マルツオンラインに問い合わせたところ
「M5StickCのデモは、UIFLOWのファームを本体に書き込むと初めからHEARTのサンプルが入っており、それを起動しただけで、arduinoは使っていません」との回答。私もそうしたつもりなのに。
以上何かヒント、アドバイス頂ければありがたいです。なお文書簡潔のため「である調」です。 

 

すいません、私ではわかんないです。違うところで聞いてもらった方がいいと思います。

そもそもご購入されたのがM5stackGrayとのことで、

M5StackGrayとM5StickCとは異なる仕様の部分もあるのでは?とも思います。

Heart Unitの仕様ページ等を開いてみたり、他の方の実行記事を参考にして頂くのをおすすめします。

 

力不足ですみません!

AlphaFold2を素人がさわってみた

AlphaFold2が発表されて、Twitterがめちゃくちゃに盛り上がり、様々な記事が乱立されて一段落つきましたね。

発表を見たときから「え~興味あるな~使ってみたーい」と思っていたのですが、中々一歩が踏み出せず、やれないままのんびりと日々を過ごす形となってしまいました。

 

だいぶ落ち着いてきたなーというのを肌で感じつつ、

「ここまで落ち着いたら素人が触ってみてもなんとかなるのでは!?」

「きっと知見もかなり溜まっているし、いけるはず……!」

と思い、やっとこさAlphaFold2を触ってみることにしました。

 

!CAUTION!

この記事はAlphaFold2を純粋に触ってみたい(遊んでみたい)だけの記事なので、内容は雑です。 

 

AlphaFold2ってなに

AlphaFold2を物凄く雑に説明すると、アミノ酸配列を入れるだけでタンパク質の立体構造を予測してくれる、しかも従来あったものよりも遥かに素晴らしい精度で予測してくれる という代物です。

2021年7月15日、Natureで論文が出、誰もがAlphaFold2を使える状態になりました。すごいね。

www.nature.com

 

タンパク質の立体構造がアミノ酸配列から予測できる ということがそんなにすごいの?と思う人も多いかもしれませんが、これはかなりすごいことです(だから生物学界隈が大盛りあがりしたわけで)。

その理由は色んな記事などに書いてるので詳しくは触れませんが、これまたざっくり説明すると

  • そもそもアミノ酸配列だけからタンパク質の立体構造(色んな結合や相互作用やを反映したもの)を予測したり想像したりするのは、影響要素や考えることが多すぎてかなり難しい
  • タンパク質の立体構造が分かると生体内での振る舞い(何と結合する、どういう機能をもつ)がわかるので研究者としては大変うれしく、喉から手が出るほど欲しい。これは薬理などでも同様(薬はタンパク質と相互作用するものを設計したりするので、タンパク質の構造がわかるととってもうれしい)
  • 従来タンパク質の立体構造を得るためには回収(精製)、結晶化、様々な手法の構造解析……といった多くのステップが必要で、かつそのどれもが絶妙な難しさを兼ね備えているため、1ステップ進むのにものすごい時間やお金、労力が費やされることが多い(精製や結晶化の条件検討だけでも凄まじい)。

というような要因が挙げられます。詳しく知りたい人は色んな記事を見てみてください。

 

ちなみに自分は研究室選択のとき、タンパク質構造解析のラボを選ぼうとして断念したという過去があります。

ラボ見学に行った時様々な小さい結晶を「これはこういう困難があって……やっと結晶化できて……」みたいに話してくださる先生の姿を見て、本当に結晶化は大変な作業だなぁ……とひしひし感じさせられました。

加えて、「これ一個の結晶化に5年かかって」みたいな話を聞いた時、これは卒業研究ではやりきれないなと驚愕したという記憶もあります。

結晶化って大変なんだね。

 

AlphaFold2はCASPという、タンパク質の構造予測をするアルゴリズムの精度を競う大会で好成績を出してきたAlphaFoldというものが発端となったものです。

CASPという大会があるという事実からも、生物学でいかにタンパク質構造予測が重要かが分かるかと思います。

 

AlphaFold2使うぞー!

ということで、AlphaFold2をさくっと「使ってみたい」という欲求のためだけに使ってみることにしました。

素人なので、実装とか何も見ていません。本当に使ってみるだけです。

知見ないかなーと思い調べてみると、いきなり素晴らしいページがありました。

qiita.com

なるほど、噂には聞いていたけれどGoogle Colab上で動かせちゃうのね。

自分の手元には超ハイスペックPC環境はないので、Google Colab版を使用してみることにしました。

上記のページ内で紹介されているこちらのリンクをクリック。

colab.research.google.com

使い方についても、上記ページに詳しく書いてあるのでそれに従うだけです。凄く楽。

 

ちなみに、「アミノ酸配列ってどこからとってくるの?」と思われる方もいるかもしれないので、参考になるページを挙げておきます。

togotv.dbcls.jp

こちらのTOGO TVで説明されているように、NCBIを使って引っ張ってくるのが一つの手です。

噂によると膜タンパク質はあまり精度がよくないらしいので、私はmyoglobinを選択してみました。有名だし、単サブユニットだし、構造もわかってるし(変異型のものだけど)いいんじゃないかなと。

Myoglobin [Homo sapiens] - Protein - NCBI

こちらのアミノ酸配列を入れて、手順に従って「すべてのセルを実行」を押して、あとは待つだけ!

色々やってたらいつの間にか終わってました。10分かかってないくらいか?

 

その結果の3Dモデルがこちら。

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よさげじゃない???

 

これ、グリグリいじれるので、いじって方向を変えてみます。

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こちらがX線結晶構造解析の結果から得られた3Dモデル。是非上の結果と見比べてみてください。

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

ほぼほぼ同じでは……???

すごいね。

 

素人でもあっさりAlphaFold2が試せることと、

その精度はすごいということを体験することができました。

実際はGoogle Colabのものは簡易版らしいので、精度的には落ちるらしいのですが、

落ちてもこれだけぴったりなものを予測してくるのはパワーを感じますね。

 

AlphaFold2と結晶構造解析

AlphaFold2ははちゃめちゃ強力なのですが、やはり苦手なタンパク質もあり、例えば膜タンパク質なんかはうまく予測できないなんてことが言われています。

そういう風にあらゆるタンパク質に対応していないとしても、一部だけでもかなり精度良く構造を予測するというだけで物凄い発明だと思いますし、

今後きっとブラッシュアップされていってより良いものになっていくのだろうとも思います。

 

また、上でも述べたようにAlphaFold2があることで、構造解析が間に合っていない未知のタンパク質に対しても様々なアプローチを立て、研究することができるようになるでしょう。

これは素晴らしい貢献だと思います。

 

とはいえ、AlphaFold2はあくまで予測であり、実際のタンパク質の形を必ず反映しているとも限りません。

AlphaFold2の予測に更に、結晶構造解析の結果が加わることで、その構造の確からしさも増すでしょうし、結晶構造解析は今後も必ず必要なものであり続けると個人的には思っています。あくまで素人意見ですが……

 

なんにせよAlphaFold2って素晴らしい!と思いました(どういう頭脳の運営をしてたらこういうものを作れるようになるんだろうね)

なにを守ればDNAが描けるのか!?

絵を描くって難しいですね。

例えば生物の模写でも、素人がなんとなく形を捉えて描いたつもりが、

「いやこれは歯の形が違う」「歯の数が違う」「○○歯の数が違う」etcと

専門家視点(というかちょっと詳しい人目線?)でいった時に踏まえるべきポイントが踏まえれてなくて、しょんもりすることがあります。ありませんか?

お絵描きという行為は純粋に楽しいからやるわけで、そんな細かい学問なんか知るかいなという気持ちになるかもしれませんが、

学問を真面目にやっている人からすると譲れないところというのがあるもので、そういう人にとっては「その絵でそのものとしてくれるな!」という気持ちになってしまうんですよね。悲しい衝突ですね。

 

 

そういう事例の中でも最も多く見かける事例、それがDNAです。

DNAを描いた、DNAをデザインした、そういうものが出るたびに、割と高頻度で「これはDNAじゃない!」議論が紛糾します。なぜ。

勝手な推察ですがDNAは、

  • 文理関係なく一般的に知られている物質であり、誰もが安直に描きかねない題材であること
  • 「DNAってかんたんな構造だな」とパッと見思われがちで、ざっくりとした印象だけで描かれることが多いこと(らせんだな、線があるな、etc)
  • DNAを描けばなんとなくサイエンスっぽい雰囲気を醸せるので世間一般にサイエンス感を訴えるにはもってこいの題材なこと

などの理由で雑に描かれやすく、同時に

  • 広ーく生物学系の人であればこだわりがある一品であること(生物学の中での分野や専門生物に関係なく、皆が知識を持っている)=許せない!の声が大きくなっちゃう
  • DNAはれっきとした化学物質であり構造がかなり厳密に定義されるものであること
  • DNAは割と大事なものなので雑に扱われたくない!という「真のDNA信仰」みたいな気持ちが生物学徒のどこかにあること(?)

などの理由で叩かれやすいのだと思われます。これらは本当に個人的な想像ですが。

雑にまとめるならば、「侮られやすいけど実際は侮るなかれ」なものがDNAなわけです。たぶん。

 

 

最近そういう議論を眺めていて、

もうこれ、どこを守れば(踏まえれば)「DNA」として認められるモチーフが描けるのか、生物学の人目線での基準を決めたらいいんじゃない?

という気持ちになってきました。なってきませんか?

だってね、そもそもDNAをちゃんと学んでいない&日常的にも形なんてどうでもいいっていう人にとっては、後からぎゃんぎゃん言われたらつらくなっちゃいますよ。

私だって、例えば軽い気持ちで埴輪とか描いて、「これは埴輪ではないです!許されん!!」とかキレられたらちょっとたまらないな。もう怖くて二度と描けなくなっちゃう。トラウマものですよ。

生物学の人サイドだと、「描く前に一度ちゃんと学んだらいいんだよ!物をしっかり見ながら描けば間違えないよ!」って言う人もいるんですけど、それってかなり難しいことだと思うんですよね。

恐らく、DNAをパッと見てみて、どこが大事か、なにが大事か、どこがDNAをDNAたらしめるクリティカルな構造・特徴かなんて、見抜けないと思うんです。

 

だからね、決めよう。

なにを守ればDNAが描けるのか決めようよ。

取り敢えず今まで見た批判事由を基に考察しよう。何を守ればいいのかを。

ということでやっていきます。恐らく多くの人が譲れないものをなるべく上位に持ってこようと思います。

※あくまで雑なモチーフとして「DNA」を描く、という体でいきます。

 

①巻きの向きが左だとウッてなる

これは一番よく見る事例です。DNAを左巻きで描いてあるやつ、ウッてなります。

ちょっとDNAのこと知ってる人だと「DNAでも左巻きverありますよ!」という援護射撃もありますが、中々難しいところです。

 

まず、DNAは右巻きも左巻きも構造として存在はします。

しますが、それらは条件が異なる環境下での構造であったり、出現頻度が全然違う構造であったりします。ので、「DNA」を最も一般的な条件下の構造として描き表そうとするならば、B-DNA(B型DNA)という右巻きタイプを描くのが無難だというのが個人的な見解です。

ちなみにざっくり一般論を紹介すると、

A-DNA(A型DNA)が脱水した時の構造(右巻き)

Z-DNA(Z型DNA)が幾つかの条件が揃った時だけ部分的に出現する構造(左巻き) になります。

そんなわけで、ここからの話は基本、DNAはDNAでも「B-DNAを描く」ために守ることの話になります。

「いやいやDNAはDNAなんだから左巻きでもよくない!?」とか言われると、じゃあ3重らせんのもの見せてこれDNAですよって言うんですか、4重らせんでもOKですか、みたいな話になってくるので、やめましょう*1

 

……ちなみに、「右巻き」ってどういう状態かすぐ想像できますか??

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どっちが右巻きだ?

上の絵だと、左側の絵が右巻きで右側の絵が左巻きです(この文章酷いな……)。

右巻きと左巻きの見分けが難しい人は、こっそり聞いてください。そしたらこっそり自己流のものを教えます。公に言うとつっこまれるかもしれないので、安直に言えないのだな……。

 

②2重らせん構造がある方がいい

DNAの見せ方は色々あるので、2重らせんではなくいわゆるはしごみたいな図を描く場合もあるのでなんとも言えないのですが、シンボルとしてDNAを描く場合は2重らせん構造にするべきかなぁと思います。

2本線を描いて、くるくる右巻きにするわけです。

 

③2本線の間は塩基対を作ってくれ

2本の線がくるくるーっと描いてあるだけだとただのリボンみたいなので、2本の線を橋渡しする横棒が欲しいです(まさにはしごですね、はしごの足場がほしいのです)。

本来のDNAでいう塩基対の部分を表現します。

B-DNAの場合、らせん1回転につき10塩基対が等間隔で配置されています。ので、この対の数も守れると大変よく描けている!ってなる気がします。

ちなみに、A-DNAだと11、Z-DNAだと12という風にらせん1回転あたりの塩基対数は変化します。つまり10という数を守って塩基対を表現するとこれは納得感があるわけです。

 

④無理してヌクレオチドは描かなくていいよ

デフォルメの場合はヌクレオチドを描き込む必要はない気がします。あくまで2本の「線」を長くらせんで描いて、その間を直線で橋渡しするみたいな。それで多分納得されます。

ヌクレオチドを描き始めると今度はヌクレオチドにも色々こだわりポイントがあるので大変だという気持ちもあります。

 

⑤塩基対はAとT, GとCで作っていることを色か形で表現できたらすごい

DNAにおいては基本的に4種類の塩基が塩基対形成に関与します(勿論例外もありますが、今は一般的な話なので)。

AはT、GはCと対を作ります。

色で表現するなら、Aを赤、Tを青、Gを黄、Cを緑とか……そういう風に割り振るとして、塩基対を描き込んで行く際に必ず赤-青、黄-緑をセットにして塗っていけばいいかと思われます。

文章でうまく表現ができないのですが、はしごの足場を真ん中ではんぶんこして、

片方は赤、なら片方は必ず青 という風に配色していくのです。これは伝わるんだろうか!

色ではなく形でも表現できます。はしごの足場の真ん中を切る時に、切り口を変えるのです。

Aの切り口が=> ならTの切り口を>= にすれば A=>>=T ではまります、みたいな……。

ちょっとこれ文章だと難しいな。

でも多分、④までのことを守ってたら、塩基対のところはただの黒い線でも許される気がします。

 

⑥major grooveとminor grooveを意識してらせんを描いてると感動!

A-DNAとB-DNAでは特に顕著な構造として、主溝(major groove)と副溝(minor groove)があります。

らせんを描いた時の溝の幅が違う、ということなんですが……絵で見たほうが早いので、雑な波線を組み合わせただけの雑な説明を作りました。

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おわかり頂けましたでしょうか。

 

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こういうことです(文章での表現を諦めた)。

 

 

なんで主溝と副溝ができるのかetc、今まで挙げたものについて「なぜ?」と気になる人は調べましょう。今回はあくまで「描き方」の話なので詳しく仕組みは話しません。

 

 

ということでまとめます。

DNAを描くとき守るといいところ(優先順位も兼ねる)

  1. 右巻き
  2. 二重らせん
  3. 塩基対を1回転につき10対、等間隔で配置
  4. ヌクレオチドを描かなくていい
  5. A-T、G-Cの対を表現
  6. major grooveとminor grooveを意識する

とはいえ、これが絶対ではなく、1,2,4,6だけ守ってもいい感じにDNAぽくなるよという声もあります!あくまで個人的な意見としてお納めくださいませ。

 

また、他にも「こういう点を押さえるといいよ!」etc、意見あればコメントでください!

*1:DNAの構造のシンポジウムとかなら有りな気がする……けど一般的なシンボルとしてのDNAに相応しいかという話なので。あとZ-DNAならジグザグさせようよ!って気持ちもある。ちょっとだけ。

書きたいことが山ほどあったはずなのにいざ書こうとすると何も書けなくなる is 何

タイトルの通りです。

お久しぶりです。めっちゃ久しくブログを書くよ!

 

ここ最近素敵なニュースや喋りたい話題が山ほど出てきました。

上皇様のハゼ論文については勿論のこと、

人体の細胞がなぜ38兆個なの?みたいな話が出て原著論文案外知られてないのか、と思ったり、

ダーウィンが来た!やマツコの知らない世界でサメが取り上げられて大興奮したり……

中国語のことも色々変化があったし、

編み物を始めたことも報告したいし、

ゆるふわ生物学に協力して動画編集を始めたこともシェアしたいし、

元生徒から面白い報告が続々と来たし、

精神関係でも色々発見があったし、

改めて思うと周囲の人強い人ばっかりすぎんか??ってなって謎の哲学を展開したし、

とにかく色々あったと思うんですよね。

ブログに書きたいーーーー!!!!!!!!って気持ちがどれもこれも昂ぶってて、早く書きたいなーーーーーー!!!って思ってた。

 

思ってたはずだけど、書こうとすると何故か書けない。

なんでや。

 

やっぱりネタは鮮度が大事ですね。

書きたいと思ったら早めに概要だけでもアウトプットしておいたほうがいいなぁと改めて思いました。

 

 

ここから上でちょい出しした話題に触れてもなんか興ざめだと思うので、

今日は雑な話をしようと思います。(なんで?)

上でちょい出しした話題はいつかまた触れよう。きっと。多分。

 

評価って役に立つのと立たないのがありますよね。

ここでいう評価とは、自分の経験でいうと「授業アンケート」とかです。

私の授業どうですか~?って聞くやつですね。

あと最近だと動画のGOODとBADとか。

あの類、あからさまに役に立つのと役に立たないのがあるよなって前々からずっと思ってます。

 

良い評価と悪い評価に分けて話をします。

まず良い評価は、「良い!」って言ってもらえるだけでめちゃくちゃ励みになります。

うわー!がんばろ!!って気持ちになれます。だから、良い評価は「良い!」って表明するだけで、GOODボタンを押すだけで十分価値があると思います。

そこに更に文章を付けてもらえたらもはや狂喜乱舞です。本当に嬉しいですよね。

 

特に、「どういうところが良いか」というのが明確に表記してもらえると、こちらとしては今後アップデートしていくときに大変参考になります。私も授業アンケートをとったときには、そういう意見は大事に保存しています。

作り手は、正直どこが良くてどこが改善の余地ありなのかわからない状態なんですよ。

授業なんかだと自分でそうそう見れないし。

自分がこだわってるところや、採用している手法が、変えるべきものか変えないべきものなのか分かりません。細かい話になりますが、それこそ「授業中に例を挙げる行為は生徒たちにとって良いのか悪いのか?」「授業で黒板の代わりにパワーポイントを使うのは是か非か?」すらわからない、手探り状態です。

なので、「例を挙げてくれるのがすごくいいです!」とか、「パワーポイントを使ってくれるの分かりやすいです!」とか言われると、おぉーじゃあ保持していこう!と思うわけですね。

そういう声がない場合は、「変えてもいいかもしれないなー変えてみるか」という気持ちで変えてしまう可能性があります。

ですので、受け手は受け手で変えてほしくない!というところについては、強く作り手に発信していくのが望ましいと個人的には思っています。

こういうところがいいよ!好きだよ!っていう、超具体的な好みをなるべく開示してほしいんですね。

でも最初にも言ったように、とにかく良い評価については「良い!」と言うだけで十分力を与えられます。手探りの自分に「良い!」と言ってもらえたときの元気づけられ方といったら……。

本当にありがたいです。

 

 

一方悪い評価については、「悪い!」って付けられるだけだと激萎えします。

だって何が悪いのか全然分からないからです。改善したくてもできません。だって何が悪いか分からないもん。

何をどうすればいいのかわからないのに、自分の作ったものや提供しているものが「悪い」ということだけは分かる……これって辛くないですか?

何が悪いか本当に分からないので、全てが否定されているような気がして、物凄く落ち込みます。

99個良い評価があっても、1個悪い評価がつくとめちゃくちゃ心に響くんです。

なにを直せばいいか分からないので、次も出したくなくなります。

「悪い」の評価だけをつけるという行為は、下手すると相手の活動を完全に止めかねないものだなぁと思っています。

 

「悪い」の評価の時こそ具体が欲しいですよね。

授業全体の雰囲気?私の仕草?例え方?話し方?パワポで提示する方法?話し合わせる行為?私そのものが人間的に嫌い?それともただの嫌がらせ?

数多の「悪い因子」候補の中で、本当は何が駄目だと思ったのか、何が良くないのか。

それを詳細に書いてもらえたら、こちらも対処できて改善できます。すると作り手も良いものに近づけた気持ちになるし、受け手も悪いと思わなくなるしWin-Winじゃないですか?

最初から完璧に良いものを仕上げられる人なんてそうそういないので、全ては試行錯誤、改善の繰り返しだと思うんですよ。

その過程で「悪い」の具体的な指摘は大変重要だと思うんですよね。そういう意味で、「悪い」の評価は必ず具体(何が悪いと思っているのか)と一緒に出してほしいなぁと思っています。私はこれも大事にファイリングしています。

 

 

「良い」「悪い」に加えて「無反応」もあると思うんですが……(授業アンケートだと「普通」って答えるやつ)

無反応の場合は、見たときの心境によって及ぼす効果が違う気がします。

良い評価ばかり続いた後にみたら、まぁ問題ないんだろうな、と……所謂「声が出ないのは賛成の証拠」みたいに受け取れますが、

悪い評価ばかり続いた後にみたら、きっと良くないと思ってるんだろうな、良くないから「良い」じゃなくて「普通」にしたんだろうな、と思います。ちょっと凹みます。

「普通」「無反応」という回答は、そんな感じで揺れるのです。一言文章で「何も問題ありません。」と書いてくれれば安心しますが。

個人的には、少しでも良いと思うなら「良い」、思う所があるなら「悪い」+文章で回答して欲しいと思いますね。

 

 

まとめると、

良い:評価だけでやる気UP。具体もつくとそこは保持しようという気持ちになる(変えてほしくない所は申し出よう!)

悪い:評価だけだと凶器に近い。具体を必ずつけて改善の手立てを与えてほしい。

普通:心境で捉え方が変わる。どちらかというと良いか悪いに振ってもらったほうが良い。

というのが個人的見解です。

 

とはいえ、万人受けするものなんて作り手からすればできっこないし、

「嫌だなー悪いなー」と具体抜きに思うものもあるでしょう。

自分が改善を期待するもの(今後も付き合っていきたい・いかざるを得ないコンテンツ)に対しては上で言ったように悪いの評価+具体を提示していくのがベストだと思いますが、

もはや離れた方が早い・これは自分が関わりたいコンテンツではない、とか、諦めよう割り切ろう、と思うような相手なのだとしたら、「悪い」評価なんてつけずに去るのが一番良いのではないかなと思ったりします。時と場合によりますが。

 

あと、改善点について文章で書いてもらうことに関しては、

絶対直すべき(MUST) と

直したら良いかも(BETTER、SUGGESTION) で分けて貰うと一層ありがたいですね。

貰った側としては気持ちが楽です。

 

 

ということで、つらつら書いてきましたが要するに

良いものは良いと 伝えられるうちに伝えよう!

ということです。そしてお互いWin-Winになるようなお付き合いが作り手と受け手の間で(指導する側、される側もそう)できたらいいよね。