あいまいまいんの生物学

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2026年度大学入試共通テスト 生物基礎 所感

今年も遂に来ましたね共通テスト!!!受験生の皆さんはお疲れ様でした!!

……というか気づいたら前回の共通テスト以降ほぼ更新してない……?1年の振り返りもやってない内に年が変わっている!サボりまくってますね。すみませんでした。新しい仕事が忙しすぎてね……。

 

でもどれだけサボっても共通テストはやっていく!!!

まずは生物基礎から行こうと思います!!!!

 

ただし!

今年から内容を具体的にSNSにアップすることは禁止されているので、問題の具体的な中身にはあまり触れずに行きます!ご了承ください(この内容でもだめだったらどうしよう……)。*1

 

問題と答えはここで見ることができます↓

kaisoku.kawai-juku.ac.jp

 

 

第1問

A 光合成をやめた植物(細胞・代謝)

え!!!!!!!!!!!!!ラン!!!!!!!!!!!ランと菌の話出てますよ!!!!!!!!!!!!!アチすぎ!!!!!!!!!!!!!

元々ランが菌根菌と共生してる話はまぁ鉄板でアツいんですが、その上で光合成をやめた寄生性のランの話を出してくるとは!!!!やるな……!!!!!!

我が家にもこの本、ありますよ!!!!!!!!光合成やめた植物のことは、この本を読もうね!!!!!!!!読みやすいよ!!!!!!!!!!!!末次先生をチェックするんだよ!!!!!!X(旧Twitter)で論文が出るたびに最高の説明をつけてくれる先生だよ!!!!!!!!!!!↓

ということで最高です。これを調べて、こういう結果が出た時、何を考えられるか?(逆に考えられないことはなにか?)という資料読み取りの問題なのも良いですね。拡大解釈や妄想はやめよう!資料をそのまま読み取ってそこから得られる事実をつなげて知識に結びつけよう!みたいな。よきよき。

 

B 半保存的複製の証明を生きた生物を用いずやろう(DNA)

半保存的複製の証明といえば、勿論メセルソンとスタールの大腸菌実験ですよね。今回の問題は、「生きた生物を用いない実験で確認」するんですよ。でも……

そこで終わり!!!!?!?!?!??!?!?

ってとこで終わっちゃう。ちょっと、なんていうかその、これだけじゃ最初の提案である「生きた生物を用いない実験で半保存的複製を確認する」ということの意味が受験生の大半には伝わらないんじゃないですか????せめて最後にこう、なにか説明がありませんか??問題解いて唐突に終わる感じちょっとどうかと思う!!!!!!!!!

私も正直はっきりわかっておらず……恐らく「生きた生物を用いない実験で半保存的複製を確認する」というのは、PCR法みたいなものを想定しているとは思うのですが(PCR法で1回だけ複製ってなんだよという感じはするけれど)。問題で言われている「標識」というものが一体どういう性質の標識なのかわからないせいで、標識済みDNA本数がわかったところでそれらをどう検出しようと考えているのかよくわからない……。

例えばこの標識が15Nならまぁ密度勾配遠心でバンドを見るんでしょうが、ラジオアイソトープだったらどうするんだ?標識のことだけでももうちょっと説明してほしいし、実際こういう検証実験がされているのかも気になる……もうちょっと情報をください!!!私不勉強なのでわかりません!!!!!!!!(知ってる人いたら教えて下さい!!!)

 

総評

Aの題材も問題も最高でした。Bも着眼点というか、会話の運びはとても良いと思うし、計算問題(?)もさせていいよねと思う。だけど上で書いたようにちょっと丁寧さが欠けてる気がします!!!!受験生、「なんだったんだ?」ってなっちゃうんじゃないの!!!!!!

 

 

第2問

A 深部体温の実験(体内環境)

基本は体内環境の基礎知識の確認なんですが、最後一問だけ実験が出てきます。深部体温の変化を知るために複数の実験をするんですね。で、その結果を読み取るんですが、なんかその……これも消化不良感があって、「だからなに?」が結構強い。ただの読み取りだよ……?知識ほぼ関係ないよ……?(誤答を一個見つけるためくらい?でもそれ知識なくてもわかりそうだし……)

 

B 免疫

最初は普通の知識問題……なんだけど、B細胞の抗原提示能って昔教えられなかった気がするよねぇ……。免疫の経路、昔からかなり変わってきている気がします。私だけ?昔からちゃんと教わってたのに私が忘れているのか???

後半の問いでは新型コロナウイルスの話が!オミクロン株にワクチンがどう影響したかを読み取るものですが、顕著に結果が出てますね。これ自体は面白いけど、答えの選択肢はあんまり面白くないな……。なんかもうちょっと「どうして接種してた人はオミクロン株にかかりにくかったのか?」とか、仕組みの可能性を考える方に突っ込んでほしかったな。

 

総評

ただの知識問題が大半で、実験が出てきても知識なく解ける単なる資料読み取りというのがちょっとな……という印象でした。題材は結構面白いもの持ってきてるのにねぇ。

 

 

第3問

A 富士山南側のカラマツ林の遷移と2種のマメ科植物について(遷移)

へ~そんな話があるんだ!と純粋に面白かったですね!問題に出てくる2種のマメ科植物ってなんだろう、と思って軽く調べてみたんですが、あまりうまく調べられず……。下のリンク先の資料は図1そっくりでなにか関係あるかも?でも100ページ近くあるからちょっと読みきれてないです。

https://www.tosyokan.pref.shizuoka.jp/data/open/cnt/3/36/1/fuji001.pdf

いい塩梅で考える問題になってるし、資料や知識を組み合わせて考える問題になっていていいんじゃないでしょうか!問1や問3は簡単すぎるかもしれないけど。

 

B ツチガエルとウシガエルとある魚類の関係(生態系)

在来のツチガエルが生き残る数と、ウシガエルや魚類といった別の生物との関係性を調べる実験が題材になっています。外来種だけ取り除けば元通りの生態系に戻る!という単純で危険な思想、ありがちですよねぇ。それに対して「本当にそうかな?」と立ち止まらせる、良い問題だと思います。池の水全部抜いて外来種全部なくしたらいいわけじゃないんだよな本当に。ああいうの良くないよ。生態系の予想のつかなさを我々はちゃんと理解したほうがいいし、その上で慎重に、大変慎重に生態系や生物と向き合っていかなければならないと私は思う。

 

総評

良い問題でした!!!!題材も面白いし、実験も面白いし、考察も面白いし。最後の問題の締め感もいいですね。文系でも理系でも、これから世界を担っていく、生態系に関わっていく人間には必ず知っておいてほしいことだもの。いや、勿論欲を言うなら生物基礎の内容全てを全人類が知っていてほしいと思う。でも、それは無理な話だもの。忘れていってしまうことが多い中でも、特にこれだけは……というメッセージ性を感じます。

 

 

完走の感想

中身の雰囲気は例年並みで、なんなら題材だけ考えたら例年より良い品揃えだなという印象でした。でも難易度は下がってるんじゃないかな?第2問があまりにも単純だったから、易化傾向なんじゃないかなぁ。特に難しい問題もなかったし。共通テスト生物基礎の品質管理は本当にすごいですね。毎年よくこんなバランス感覚でいい塩梅の問題たちを新規題材で作ってこれるなと思っています。本当にすごいんだよこれは……。めちゃくちゃ難しい問題を作れることが素晴らしいことじゃない、必要とされる難易度や要件を完璧に満たした問題をしっかり作ってこれることが素晴らしい能力なんですよ。ね!

とはいえ、題材は新規でも使う知識は見事に教科書範囲内なわけで。やっぱりちゃんと勉強していれば、理解していればちゃんと解ける問題になっているなぁと思いますね。

毎回ひとつは「ん???怪しくない??」と思う所もあったけど、今年はそういうところはなかったかな……。もっと情報くれ!!!ってところはあったけど(半保存的複製のところとかね)。

なんにせよ楽しませてもらいました!!!!!!良問をありがとう!!!!!!!!

 

次は生物を書くぞ!!!!!!!!!