あいまいまいんの生物学

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2021年度大学入学共通テスト 生物 所感

遂に実施されたぜ共通テストが!!!!!!!!

 

新傾向だのコロナだのと本当に振り回された一年でした。

記述式があるだのないだの、英語民間を使うだの使わないだの、範囲が変わるだの実施日が変わるだのコロナ対応直前でコロコロ変わるだの。……よくぞ実施までたどり着いたな……感があります。

教員側も大変な一年だったけれど、生徒からしたらもっともっと大変な一年だったろうな。まだ18年も生きていないような人たちが、こんな不安定極まりない中、モチベを維持して勉強し続けねばならない……そんな状況での精神状態は、経験していない人には想像するのすら難しい。

どんな結果だったとしても全ての生徒に「お疲れ様、よく頑張ったね」と言ってあげたいです。心から、お疲れ様。

 

自分も自分で共通テストが実施されるまでかなりヒヤヒヤの状態でした。

というのは、試行調査がかなり難しく、「こんなのが解けるようにするにはどう指導すればいいんだ……?」と頭を抱えていた所で休校やら何やらが重なったからです。真面目に目の前が真っ暗になりました笑

特別時間割で共通テストまでの対策を行うのですが、その時もどうやって、何をやらせるべきか、どういう教材を使うべきで、どういうフォローアップをすればいいのか……等々、かなり迷い考え、結局あまり行動にも移しきれなかったりして、もやもやの多いまま当日を迎える形になりました。

どんな問題が出るだろう、どれくらいの平均点になるだろう、どういう授業が必要だったのだろう……と延々考えて迎えた当日でしたので、問題もいち早く解きたくて、問題がアップロードされるであろうサイトを何十回とリロードしました笑

結局アップされたのが9時くらいからで、例年より遅かったのでかなり待たされましたね……

 

ということで今回は、初めての共通テストを実際解いてみて感じた感想なりを書き留めていこうと思います。

 

ちなみに問題はここら辺から拾えます。是非一度解いてみてください。

www.toshin.com

 

試行調査はここから見れますよ。

www.dnc.ac.jp

www.dnc.ac.jp

 

 

生物基礎

解くのにかかった時間は8分でした。

PDFで解いたので、紙への書き込みやめくりの簡単さがあったらもっと早かったと思う。時間とられたのも基本戸惑いから&書き込めなくてうんうん頭で計算したから、ちょっと遅くなっちゃったな感がある。

例年のセンター試験よりも傾向の変化がみられる?

生物基礎は、試行調査時点で「こういう問題が来そうだな……」と思っていたイメージにかなり近いものだなと個人的には思いました。

既習内容について今まであまり見たことがないような表現方法をとっている画像の処理、

実験組み立ての問、

グラフの「形状」に着目した問、

論理的矛盾がないものはどれ?という視点で選択肢をとる問、

知識について直接問うのではなく正しい知識を使えば解ける捻り問 etc……

まさにこういうのが出そうだと思っていました、という感じでしたね!

知識と思考力のバランス的にもかなり良い問題だったのではないかと思います。

新傾向で出るぞ!と言われていた「実験器具や実験操作の正しい理解」については結局今回は出なかったですね。あとは「この中に当てはまる仮説はありません」と切っていく問題……。

次回の試験では出てくるのでは?と密かに思っていたりする。

 

大問ごとの所感

第1問

お父さんが高校生の頃やっていた教材が部屋から発掘されて「カビやバイ菌って原核生物だったよね~」などと言い始める生物教師にとってはホラーな物語。

こんな人間を世に送り出してはあかんぞよ……!!!!!!!!!!!!!!!!背筋凍っちゃいますね。

そんなホラーな導入からの一問目が「酵母は真核生物だよ♡」というもう何千回と授業で言った内容だったので笑いました。本校生徒は即答してくれてればいいが。ちなみに酵母は菌界の住民なので「菌」ってついてます。原核生物原核生物界細菌類に分類されているから「菌」ってつくよ。日本語だからこうなるだけで英語ならこんな混乱はないんだけどな。

提出されなかった宿題プリントもまぁひっどいですね。授業全然聞いてなかったんだろうなお父さん。でもこの時代の人なのにラン藻じゃなくてシアノバクテリアって書いてる辺り謎の最先端を行っている。

問3のパズルが「見覚えがない」タイプの図でした。でもさー、酸素・二酸化炭素・水の矢印はここじゃなくない?感ないですか?私はちょっと戸惑いました。

後半Bの問題はまぁ普通だね。問4、問6が新傾向かな?という感じだけれども、そこまで酷いものではない。あっさりした問題でした。

 

第2問

Aはゾウリムシの収縮胞問題でしたが、これ実は私実力テストで出題したんですよね。じかも自分で問題作ったやつ。まさに「色んな濃度の液に突っ込んだ時に収縮胞の収縮回数調べよう!」という問題。綺麗に当たると嬉しいなぁ。

グラフを選ばせるのいいですね。今回は理解しやすかっただろうけれど、読解の方向じゃなくて自分でこういうグラフになるはずだとロジカルに導けるのも大事だな。

Bの免疫は問1で足が引っかけられないか不安ですね。生徒はNK細胞が指令なしで動けること、キラーT細胞が獲得免疫の一連の流れの後で動くこと、そしてそれらがウイルス感染細胞を攻撃することは知っているとは思うのですが……。混乱して前半をマクロファージとか選んでないだろうか。

残りの問題は典型でしたね。

 

第3問

Aはバイオームの問題でしたがまぁ簡単だったのでは、と思います。正直問3は地中海性気候で硬葉樹林ができると知っていれば読解なしで即答できちゃうし。地球温暖化問題も頻出ですよね。

Bは中々面白い題材でした。生態系の繋がりを感じるというか……。適度に考えさせられる良い問題だったと思います。

特に問4については一般の人々でも正答率が低いんじゃないか、と思う所で、ワクチンについての誤解やウイルスについての誤解ってよくあるんですよね。このコロナの時代を生きる人々には、教養として付けていてほしい知識だなぁ……としみじみ思いました。

 

 

生物

解くのにかかった時間は16分でした。

光合成の所で特に行ったり来たりして頭痛くなってしまった。13分くらいで本当は解けるんじゃないか?と個人的には思っています。

思考力偏重、知識はあんまりなくても解けるかな

まずね、試行調査より圧倒的に簡単!!!!!!!!!!!!ここにびっくりでした。試行調査見てびびってたのに……。

とはいえ思考力重視という傾向は反映されていましたね。思考力重視が反映されすぎて、知識がなくても考えたり読み取ったりすれば解けちゃう問題が多かったです。

生物基礎ではそこらへんの知識確認がうまいこと捻って入れてあったのですが、生物はあんまりでした。あったとしても、割とストレートというか、誤答があからさまというか……。素直な出題だった気がします。

でもな、そもそもマーク式、選択式というのが知識確認との相性が悪すぎるんですよね。紛らわしい用語とか間違えやすい認識があれば誤答の選択肢として混ぜやすいんですが、まぁそういうのって大体皆擦り切れるほど使いまくっちゃってるし、「どっかでこの問題見たなぁ」っていうのが多くなりがちなんですよね。演習量こなしてれば解けちゃうから、ひっかけにもならない、そもそもその選択肢で問うたところで本当の理解ができてるかは測れない、みたいになっちゃう。悩ましいところです。

とはいえ思考力だけあれば、読解力だけあればあんまり知識がなくても解けちゃう問題は良くない気がします。バランスよく出題して、受験生の努力が相応に報われる出題にしてほしいなぁ……。

 

という感じに、作問者の産みの苦しみを感じさせられる面もありましたが、題材は楽しいものが多くていいな!と私は思いました。ネタは楽しいよ!

 

大問ごとの所感

第1問

来ましたラクトース分解酵素

ラクトース耐性については、過去に生物広報誌でも扱ったので、読んでくれていた子は有利だったのではないだろうか。

SNPはアツいテーマなので出るかなと思っていましたが、綺麗に進化や遺伝と絡めた問題だったかなと思います。

それにしたって2問目からハーディ・ワインベルグが出るとは。勢いやべぇな。早すぎんか?分野横断だから仕方ないね。


第2問

グリーンアノールとブラウンアノールは実は中間試験に出題したんですよ。いや~、あの論文はいい論文ですからね。

生態系(すみわけ)と進化の分野横断問題として元々の論文の質が高く、各大学でも出題テーマとしてここ数年よく採用されている印象を受けます。岐阜大とか、岡山大とか。岐阜なんか今回の問題まんまじゃなかったかな?

ちなみに論文はこれ↓

science.sciencemag.org

 

「進化のスピード感」がこの題材の一つの面白みですよね。かつて進化はウン千・万年という途方もない時間をかけないと進行しないと思われていましたが、様々な題材を用いた研究により「もっと短い時間で進化は進む」ということがどんどん明らかになってきています。

具体例として大腸菌グッピーショウジョウバエカッコウなど。特に大腸菌の進化については面白い研究ですので、また生物広報誌で配りたい。リチャード・ドーキンスの「進化の存在証明」にもあるし、検索すれば出てくるので興味あれば是非。

進化の存在証明

進化の存在証明

 

 進化の存在証明楽しいよ☆


第3問

生産構造図はただの読み取り訓練ですね……。


第4問

鳥のさえずり学習きた!

鳥のさえずり学習については授業内で紹介をしました。

授業ではキンカチョウが聴覚はく奪されたり社会的孤立を経験したりすると歌が歌えなくなることをサンプル音声を用いて伝えました。下のリンク先から聴けるので皆さんも是非聴いてみてください。私は割と感動した。

www.brh.co.jp

キンカチョウは学習によってさえずりができるようになる鳥ですが、最近の研究ではそれに関わる脳回路なども解明されてきています。ホットな研究分野です。

対してウグイスなどは学習が不要な鳥で、遺伝的にさえずりがプログラムされています(と言われていますが、年齢とか場所とかで多少変わるともいう)。

最後の問「なぜ近縁種の歌が混じらないのか?」は自身の進化の知識と絡めて理解できる面白い問題でしたね。

京大では最近シジュウカラのさえずりの文法やらの研究結果がばんばん出ていますね。そろそろ東大あたりで問題になるんじゃないか?と睨んでいる。

www.kyoto-u.ac.jp

www.kyoto-u.ac.jp

www.kyoto-u.ac.jp

 

第5問

Aの茎頂分裂組織の問題は単なる読解に近いものでした。

対してBは生徒たちが通常疑問に思うような題材である「根でも光合成できるのか?」を取り上げていて、中々着眼点としては面白いなと思いました。

オーキシンとサイトカイニン、茎と根の話は出るんだろうなと思っていたのでブログでも触れていたのです……。出てくれて嬉しい……笑

実験考える系、どんな実験がいらないか系は絶対一つは出るだろうと思っていましたが、ここで出ましたね。

 

第6問

オタマジャクシの問題は分かりやすく、かつ面白い楽しい題材でした。

オタマジャクシがグロいという声も散見されましたが、2014年度山形大学生物の第2問では「変態を始めたオタマジャクシの尾部に同時期の別のオタマジャクシの眼球を移植して飼育した」という凄まじい実験が取り扱われています。

しかも飼育した結果尾はなくなりますが眼球はそのまま残って、お尻に眼球がくっついているカエルになります(イラスト付き)。

実験から導かれることは面白い問題なのですがイラストの見た目は中々のインパクトです。ということでこんなものは日常茶飯事な気がします。

ちなみに身体中に眼、といえばショウジョウバエのeyeless遺伝子過剰発現体。見たことがないという人は一度eyelessで検索をしてみてはいかがでしょうか(注!中々の画像が出てきます)。

試験の最後でもありましたが「新規にできた眼は機能するのか?」という疑問は非常に素直で良い疑問ですよね。eyeless遺伝子過剰発現体は神経が繋がっているので機能しているらしく、光をあてられた向きが分かるんだって。つょぃ。

自分が一番疑問に感じたのは、「ノーアイはどうやって赤色光と青色光を照射された状況を感じ分けているのか?」というところでした。今回の問題からはそれが分かりません。気になりすぎて論文まで引っ張ってきた(なんでや)。論文見るとノーアイとテイルアイの実物が見れるの嬉しいね(上のリンクで図と説明文がざっくり見れる。下のPDFの方で全文が見れる。)

jeb.biologists.org

https://jeb.biologists.org/content/jexbio/216/6/1031.full.pdf

論文のFig.3にあたる実験が今回のノーアイ照射実験なのですが、研究者たちは「赤と青の光のせいで温度変化は生じてないよ」「だから眼以外の光センサーがきっとあるんだよ」で終わってますね。気になる……どこで感じてるの……?????これ実験できないだろうかね。

 

 

進化が好きなんですか???

今回の共通テストを見返すと、かなり「進化」について積極的に取り入れた考察を行っているなぁという印象です。

進化は現在の生物学でもホットな領域であるため、興味深い論文も沢山出ており、それを反映した結果であると思われます。

 

特に進化について出題される時は、一般的な感覚と少し食い違うようなものを取り上げて考察させるようなものが最近多い気がします。今回の試験でも、「15年で進む」というのは驚くべきポイントですよね。

個人的に思うその最たる例が2019年度東京大学生物の第3問です。東京大学の問題は良問が多く、どれをとってもストーリー性と意外性、あとは学びがある所が私の推しポイントなのですが、こと2019年度東京大学生物第3問は進化について面白い知見を与えてくれます。

ざっくり概略を紹介すると、この問題では「獲得形質って本当に遺伝や進化をしませんか?」ということが最初の問いかけとして設置されており、

・環境条件に応答して表現型を変化させる性質は「表現型可塑性」と呼ばれること

・表現型可塑性はほぼすべての生物に備わること

・表現型可塑性にも環境応答の様式に変異があり、そこに選択がかかることで可塑性そのものが進化する事例があること

が紹介されています。つまりは、「どんな状況にどういう応答をするか」というその応答性を作る遺伝的回路中の因子に変異が生じた場合、そこに自然選択が発生し、環境に対する応答様式が変化する方へドライブされることがありますよ-その結果として獲得形質が遺伝・進化をするように見えることがありますよ、ということです。

この後続く問題が非常に面白く、新たな視点を与えてくれるものばかりなので、是非一度は解いてみてほしい題材です。4月までなら下のリンク先から解けるはずなので……どうぞ……

www.u-tokyo.ac.jp

 

 

で、結局対策ってどうするの?

そんなわけで、共通テスト第1回が終わったわけですが、これを踏まえて次からの対策指導を考えていかねばならんわけです。どうしようね。

取り敢えず基本やりことは今までとあんまり変わらないと思うんですよね。

基礎知識の確実な定着

やはり知識は大事。基礎知識および現象の流れをしっかり定着させることは必須です。授業では正しい理解ができるような説明やアクティビティを作っていくことが今後も引き続き重要かと。

事例を収集させる

今までもやっていることですが、色んな題材になりそうなネタを提供していくことは生徒の興味関心のためにも大事ですね。とにかく色んなテーマに触れ合える機会を作っていくのは続けたいと思いました(問題演習なり、広報誌なり、授業の雑談なり)。全部の知識をちゃんと記憶するのはそうそうないとは思いますが、「見たことある気がする!」ってだけでも解くときの印象が違うだろうし。

教科書のコラムや図説のコラムを積極的に引用するのもそうですが、教員自身が興味を持って新しい論文なり問題の題材なりを引っ張ってくるのも大事かなと思います。大変だけどやるしかないよね~。

グラフ・資料の読み取りは最初丁寧に指導する

グラフや資料の読み取りは肝要なので、授業内で生物学のスキルとしてしっかり磨かせるのは大事でしょう。「勝手に放っておけばできるだろ」は禁物です。

グラフは最初に縦と横を見るのだよ、という指導から始めて、授業内で出てくる様々な典型グラフを生徒に読ませるトレーニングをすべき。

 

これらの従来の指導をやっていけばいいかなと思うのですが、「今までもやってきたけど一層気合を入れてやっていきたいこと」もあるかなと思います。

分野横断的な思考をさせる、分野間の繋がりを作る

今までも生徒になるべく思考させる・知識を使わせる機会を作ってはきました。ある題材を提示して問いかけをしたり、グループで話合わせたり、調べさせたり。しかし、今後は一層そういう機会は大事になるかと思います。

加えて取り上げる内容についても、分野横断的な題材を提供できるといいですよね。どうやってうまく思考させるか、その仕掛けをしっかり作っていくことが必要かと思いますが……。過去に学んだことと今習ったことを横断する題材を提示し、毎回分野間のつながりを意識させるのが良いと思います。

素直な疑問を取り上げる

生徒が普段感じる素直な疑問が出題題材になっていくのではないかと思います。素直な疑問を拾ってシェアしていくのは大事かも。「どうやったらその疑問解決できるかな?」「どういう実験をしたらいいかな?」とワークテーマに変えてしまってもいいかな。

実験器具・操作の本質理解をさせる

今までだと、実験は授業で学んだことを実体験する場であったり、新たな発見をする場であったりしたわけですが、より器具や操作に関する本質的理解ができるようなワークを考えるべきかなと思います。それがどうやったらできるかはまた考えねばならないところ……。「自分で実験を立てる」とかだと、統率立てにくくて運営が難しいので、うまい導入なり誘導を考えねばならぬ。

授業で実験について説明する場合も、理解に繋がる問を立てていけたらいいなと。

 

こんなところかなぁ。

問題演習については、色んな会社が頑張って模擬試験なり対策問題集なり作っているので、それらとセンター過去問を活用すればいいのかなという気がします。生物基礎も生物も、二次の問題で良さそうな難易度のものがあれば活用していくとより良いかなという感じ。

ちなみに本校では対策として、ベネッセラーンズの直前演習と数研のチェック&演習を主に使っていましたが、色々新傾向問題のことを考えて作問しているなぁ……という作問者の苦労を感じました(泣)

何がどう出るか分からないのに作問した方々、本当にお疲れ様でした……皆本当の「新傾向問題」が分からず、アイデア大賞みたいになっていたのが個人的には楽しかった笑

 

私も生徒のために「新傾向問題」作問できるように頑張らねば……(今の所スキルが無)

 

 

ということで、共通テストの振り返りでした!

 

 

追記:

「知識がなくても生物の共通テスト解けたのでは?」という疑問解消のため、

本校の物理選択の子に解いてもらった所、80点とれました。

勿論生物の知識はほぼ皆無のはずの子です(論理的思考はできる子です)。

……やっぱりな!