植物はすごい、という本を拝読しました。
怒涛の化学物質名ラッシュで、大変ワクワクしたのですが覚えきれません。
まとめてみることにしました。
・アロエの苦み「アロイン」
・イラクサ(漢名:蕁麻)の遂げにはアセチルコリンやヒスタミンが含まれ、蕁麻疹を起こす
・クリの渋みは「タンニン」
・カキの渋みもタンニン。アセトアルデヒドとタンニンが反応すると不溶性タンニンになるため渋みが消える(黒ゴマみたいな斑点)。渋を抜くには呼吸をさせないこと。①お湯につける②ヘタにアルコールをつけてポリ袋に密封③ドライアイスと一緒に袋に入れる④皮を剥いて干す
・タデの辛味は「タデオナール」
・ダイコンの辛味は「アリルイソチオシアネート」
・ワサビの辛味は「アリルイソチオシアネート」。シニグリンとミロシナーゼがすりおろしにより結合してできる。「スルフィニル」も本ワサビにはあり。
・カラシナの辛味は「アリルイソチオシアネート」。
・コショウは「ピペリン」「シャビシン」。
・ショウガは「ジンゲロール」「ショウガオール」。
・サンショウは「サンショウオール」。
・ゴーヤーの苦味は「ククルビタシン」「モモルディシン」「チャランチン」。
・タケノコのえぐみは「ホモゲンチジン酸」。
・カタバミは「シュウ酸」。
・ヤマイモのねばりは「ムチン」。
・イチジクの液に含まれるのは「フィシン」、タンパク質分解酵素。
・パイナップルの果汁に含まれるのは「ブロメライン」、「ブロメリン」、「パパイン」。
・キウイには「アクチニジン」。
・メロンには「ククミシン」。
・ヒノキには「ヒノキチオール」。
・植物の葉や幹から放出される香りはフィトンチッドという。フィトン:植物、チッド:殺すもの。
・クスノキには「ショウノウ」。
・桜の葉には「クマリン」。
・シャクナゲには「ロードトキシン」。有毒。
・トリカブトには「アコニチン」。有毒。
・ベラドンナには「アトロピン」。点眼すると瞳孔が開き美しく見える。イタリアで女性に使用された。
・キョウチクトウには「オレアンドリン」。有毒。
・オモトには「ロデキシン」。有毒。
・ユーカリには「青酸」。有毒。
・ナンテンには「ナンジニン」。防腐効果。「ドメスチン」は咳止め。
・ヒガンバナには「リコリン」。有毒。球根は水に晒せば毒が抜けて食べられるらしく、飢餓を救う?
・ソテツには「サイカシン」。種にある有毒成分。
・ギンナンには「ギンゴトキシン」。有毒。
・モロヘイヤの種には「ストロフェチジン」。有毒。
・シロインゲンマメには「レクチン」。十分加熱しないと下痢。
・スイセンには「リコリン」。葉にもある。
・フクジュソウには「アドニン」。有毒。
・チョウセンアサガオには「アトロピン」、「スコポラミン」。有毒。
・カロライナジャスミンは「ゲルセミン」。有毒。
・マンゴーには「マンゴール」。ウルシオールに似ている。
・ワラビには「アノイリナーゼ」、「プタキロサイト」。有毒。灰汁抜きしなければいけない。
・ドクダミの匂いは「デカノイルアルデヒド」。「クエルシトリン」が動脈硬化予防。
すべて覚えきってしまいたいですね・・・!!
植物はすごい、の中身、他にも面白い話でいっぱいでした。
何より、表面的にさらった内容ではなく、深く突っ込んで
化学物質名しかり歴史しかり事件しかり、非常に詳しく書いてあることが知的欲求を満たしてくれます。
植物って本当にすごい!
わくわくする一冊でした。