あいまいまいんの生物学

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フレデリックを語る会 前半

先日、「フレデリックを語る会」と第して、音楽グループであるフレデリックの良さや推し曲について私が語り続ける会をツイキャスで開かせていただきました。

聞き手として音声参加してくださった人は3名で、いずれもフレデリックへの知識はあまりないけど興味がある、と言ってくださった方々です(実際は音声トラブルで2名になってしまいました……仕方ないけど残念)。

加えて、何人かの方がツイキャスでずっと聴き続けてくださいました。参加してくださった皆様本当にありがとうございました!

 

本当はツイキャスじゃなくてTwitterのスペースでやりたいのだけれど、Twitterだと歌えないのよね。JASRACと提携してないから……

以前「藤井風を語る会」もやったのですが、そういう都合でツイキャスでやらねばなりませんでした。Twitterで歌えるようになってほしいなぁ。

 

今回の会では私がもう自分勝手に語るし歌う、みたいな感じだったんですけど(それでも辛抱強く聞いてちゃんと会話してくれた聞き手の方々には感謝しかないです)

その語る行為によってフレデリックの良さを自分の中でも改めて形作れた感触があったので、どうせならということでブログでもざっくり語った内容を書き留めておこうかと思います。

 

 

そもそもフレデリックのどの曲を皆聴いてるの?

フレデリック理解度が低い、という人々は、フレデリックのどの曲を知っているのかについて自分は無知だったので、まずはそれを聞き手の方に聞いてみました。

結果、

  • オドループ
  • オンリーワンダー
  • オワラセナイト
  • 愛の迷惑
  • YONA YONA DANCE

が出てきました。いい曲ばっかりだ!

オドループ

オドループは私のイチオシでもあります。2014年リリースとのことで、もう7年も経つわけですが、色褪せないですね。どの世代の人が聴いてもきっと踊りだすのではないでしょうか。PVの二人がまたいいんですよね。


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TikTockでも流行ってますし、Youtube上ではオドループ×新宝島とか、オドループ踊ってみたとか、色々動画が今なお更新されています。

これはすごいことだと思います。

オドループは自分の推し推しの一曲でもあるので、後で改めて語ります。

オンリーワンダー

オンリーワンダーも良い曲です。オンリーワンだし、オンリーなワンダーです(?)


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オンリーワンダーはひたすら元気になる曲ですし、色んなぐしゃぐしゃした感情をかっ飛ばすにはもってこいです。

いい栄養素をもらえる曲だと思います。PVも好き。

オワラセナイト

オワラセナイトは、実はフレデリックをちょっとだけ噛んだ人や、オドループ発売当初を知ってる人だとマイナスイメージを持っている人も多いらしく、曲としてちょっと批難された歴史があります。

というのも、オドループで大ヒットを出して、その次にリリースされたのがオワラセナイトで。オドループに似た中毒性の出し方が、転用だとか、ワンパターンだとか、色々言われたんですよね。

でも私は全くそうは思わなくて、オワラセナイトは超いい曲だと思っています。その中毒性もオドループと「同じ」では全くないですし、フレデリックの全ての曲を聴けばわかることですがオワラセナイトはフレデリックの表現の一つとして普通に成立する「オンリーワン」なのです。後から話しますが、フレデリックはその表現がかなり特徴的です。その特徴を反映しているだけで、全然パクリではないのです。

だからなんと的はずれな批難だろうとちょっと悲しい気持ちになったりします。


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この曲は何かをオワラセナイトいけない時に物凄い効力を発揮しますので、年末の大掃除のときや追い込みの仕事の時に是非かけてみてください。

何よりその「オワラセナイト!」の気持ちが辛さではなく楽しく前向きに出てくるのがフレデリックのすごいところです。基本どの曲も前を向ける、プラスの感情が生まれる曲だと思います。

愛の迷惑

これはオドループを知ってる人からするとちょっと変わった感じの曲だと思うのですが、フレデリックは多彩な表現力を持っているのでこういう曲もあるんですね。


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愛の迷惑はかなり歌詞がいいです。私は歌詞好き人間なので歌詞がいい曲は好きになります。

フレデリックは曲もいいし歌詞もいいしお互いのフィット感もいいので最高です。愛の迷惑はそういうもののうちの一つで、フレデリックが醸せるなんともいえない軽快さとじれったい心の動きがマッチした良い曲だと思います。

YONA YONA DANCE

これは最近リリースされた曲なのですが、フレデリック和田アキ子さんに楽曲提供したものになっています。


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聴いてもらえばわかると思いますがフレデリックを強く感じます。フレデリックなのに、和田アキ子さんです。

フレデリックは音の作り方と歌詞のセンスに特徴がかなりあるので、楽曲提供してもフレデリックになるんだなぁと感動しました。そして相手の個性を消さないところもすごいと思った一曲です。この曲も楽しいですね。

 

ということで、すでにかなり語っている気がしますが、案外色んな曲が知られているんだ、ということをここで初めて知りました。

いやはや、ただのファンなのですが、自分が好きなものがこうやって聴かれていることを知るだけでも、なんだかとっても嬉しいものです。

 

 

フレデリックのなにが「良い」のか

ここからはフレデリックの良さについて、私が感じることをちょっとだけ話します。非常に個人的な感覚なので、世間に迎合するかはわかりません。

フレデリックの良さはこの3つに集約されると思います。

  • リズムやミュージック(演奏)の「音」の良さ
    • サイケ感だけど耳に抵抗感のない音、それでいて心のどこかを刺激する音、情景を正確に描き出す音、ディスコミュージック的な響き
  • 歌詞という「音」の良さ
    • 繰り返し構造、耳に残るフレーズ、韻を踏む・同音異義語を使うなど言葉を徹底的に選ぶ、言葉の「音」で遊ぶ感覚
  • 上の2つをうまく組み合わせた上で、全体的に細かいところまでよく練られている良さ
    • すべての「音」が調整されている、計算されている
    • それによって作り出される絶妙なバランス感覚の音楽
    • 全力の「遊び」 そして「踊り」

フレデリックはそもそも、絵本「フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし」からバンド名が来ています。

この本では、フレデリックというねずみが、寒さに凍えてお腹を空かせた仲間に対し、言葉で心を満たす、勇気を与える―というお話が描かれています。

フレデリックというグループは、その絵本のフレデリックのように、楽曲で人の心を満たしたい、という想いで名前が付いているのです。

絵本のフレデリックがそうであったように、彼らもまた「詩人」であり、言葉というものへのウェイトはかなり高いのではないか、と私は勝手に思っています。

そして、言葉を大事にすると同時に、「音」として、音楽として昇華する―そして人々の心を満たす、それがフレデリックの作る曲なのでしょう。

 

そんなわけで、細部までこだわり抜かれた一曲一曲はどれも「芸術品」と言っても良く、どの曲も全然個性が違うのに全てにフレデリック感を感じられる一品となっています。なので本当は全てを推したい。

加えてフレデリックは、びっくりするほどライブだと印象が変わり、CDを聴くのとライブで聴くのと二度美味しい構造になっています。ライブでしか出せない音、というのにもこだわってるのかな、と勝手に思っています。観客と作り上げる遊び空間、踊り空間というのも意識しているのかな。とにかくすんごいです。

是非、普通の曲とライブ曲を聴き比べて欲しいです。


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自分の一番の推し曲5つを紹介させて欲しい

オドループ

すみません。上でも語りかけてしまったんですが、推し中の推しなのでこちらでも紹介させてください。大抵の人が知りきっているのは知っているんです。知ってるんだろうけど語りたいのよ。動画は上に貼ったので割愛します。

オドループ、フレデリックの曲の中でも最高だと思っています。なぜなら踊ってしまうから。人が無意識に踊ってしまう、踊りたくなってしまう曲ってすごくないですか?しかも老若男女、時代関係なく。強すぎでしょ。

歌詞が意味不明だ、という意見もありますが、オドループは案外歌詞をちゃんと見ると考えさせられるものもあるのです。ああいう軽快な曲で、かつ「踊ってない夜を知らない」なんて繰り返されると、こいつただただ踊りたいのかなって思うと思うんですが、実際はちょっと違うんですよね。ちょっとだけ違う。興味がある人は是非歌詞を見てみてください。

とはいえ、やっぱりオドループは「踊る」曲であり、そしてフレデリックは絶対「踊る」をめちゃくちゃ大事にしています。沢山の曲が「踊る」を大事にしていて、フレデリックにとって「踊る」の意味はすごく大きいんだろうなと毎回思わされます。

私は他に「踊る」をこれだけ押し出してくる音楽グループを知らないので、とにかく聴いていて楽しい。楽しいし、考えるし、心地よいと思うのです。

されどBGM

これは最近出た曲です。タイトルからしていいですよね。タイトルどおり、BGMに関する曲というか、BGMのような曲です。PVもいいぞ~。


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まず考えるべきは、「BGMってなに?」ってところですよね。

BGMって、BackGroundMusicなので、あくまで裏方なんですよ。

なんですけど、自分がBGM選びをする中で気づくのは、「BGMってめちゃくちゃ大事だな」ってことなんです。BGMって物凄いこだわりがないと、中々良いBGMになってくれないんですよね。

実はBGMはただのBackではない。「たかがBGM」と思われても、「されどBGM」なんです。そういうBGMへのリスペクトがあると、余計この曲は楽しいです。

この曲自体もBGMの意識が少しあるのか、控えめで、そっと添えられるようなボリューム感があります。が、私達のBGMとして、アップテンポで元気にしてくれる。とはいえ、やっぱりちょっと踊りだしたくなるのは私だけなのでしょうか笑

言葉も含めた細かい音を「音楽」として拾うフレデリックだからこその、様々な種類の音楽へのリスペクトがあるような曲に思えて、自分の中では一層好き度が高まりました。

シンセンス 

案外知られてないんですが、シンセンスはめちゃくちゃはちゃめちゃかっこいい曲です。入りが落ち着き気味だからあまり知られていないのだろうか。サビで絶対に気持ちが盛り上がっちゃうと思うんだけどな。


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シンセンスという言葉は、new(新)なセンスでもあり、fresh(新鮮)なセンスでもあると勝手に思ってるんですが。

センスっていうものが常になんだかこちらを規定してくるというか、囲ってくるというか、なんやかんやセンスって結局定められるものじゃん、自分から自由に、新たに、フレッシュに、生まれてくるものであることが常ではないじゃん、みたいなところってたぶん多くの人が感じたことあると思うんですよ。しかも変わってくんだよね。センスいいねって言葉って、一定じゃないわけ。

じゃあ自分はそういう時代とか世界に対してどうやって向き合っていったらいいの?って時に、この曲を聴くと超~~~~~いいですよ。

こうありたい、の理想を具現化したようなエネルギー感。きっと奮起させてくれるはず。

言葉の力強さがまた良いんですよね。一回目もいいのに、2回目のサビで更に言葉の強さが上がるのは最高だなと思います。限界を超えてくるというか。満足を打ち破ってくるというか。こういう「2回目で更にレベルを上げてくる」戦法はよくフレデリックが仕掛けてくるわけですが、言葉のセンスがすごすぎるな、と毎回思います。

音楽という名前の服

これは今まで紹介したものとちょっと毛色が違うと思うのですが、良い曲なので是非一度聴いてみて欲しい曲です。が、Youtubeにないんだよな。リンクを貼れずすみません。

この曲はフレデリックの意思表明というか、フレデリックというグループが音楽に対してどういう価値観を持っているのかを考える良い材料にもなると思います。

僕を着て強くなれるなら いくらでも着こなしちゃってよ 音楽という名前の服は 簡単に汚れない

という歌詞からもわかるように、彼らにとって音楽は「服」のようなもの、相手が好ましいと思えば着こなせ、それによって飾ることや強くなることができるものであると思っている。

私はこの考え方に出会った時、とてもおもしろいと思いましたし、今では大変好きな考え方でもあります。音楽は服なのです。自分の力にできるものである。

気分によって着たい服は変わるわけですが、音楽も同じく聴きたい音楽が変わる。でもそれでいい、という自由を与えてくれます。同時に、使えるなら使ったらいいという許しも与えてくれる。音楽は「使える」んだ、堂々使って良いんだ、という気持ちになれる素敵な曲です。

というより、服くらい身近で、手の届くものである、という感覚もまた良いなと個人的には思うんですよね。高尚にしすぎない。そういうのも大切なのかなと思います。

トウメイニンゲン

自分が5曲と言い出したからには5曲を守らねばならないわけですが、この最後の一枠はめちゃくちゃ悩みました。悩んだ末にトウメイニンゲンです。


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上でも述べましたが、自分は歌詞大好き人間なので、トウメイニンゲンの歌詞はめちゃくちゃ大好きです。皆さんも是非見てみてください。

教育的というか、大事よねと思う。語る会では「教科書に載せたい」という言葉も出ましたが、本当にそのとおりだなと思います。

音楽グループもある意味「人に伝える」職業ですよね。だから余計言葉の重みも違うのかもしれない。でもフレデリックはそれをこの軽快さで、前向きに伝えてくれる。言葉、伝えなきゃ、トウメイニンゲンになっちゃダメだって前向きに思わせてくれる。

素敵な音楽だと思います。

 

さて、ここまで話したのはあくまで推し推しの推しだけなのですが、もう字数がすごいことになってきました。Youtubeを逐一貼るのもあって、ながーくなってしまいましたね。

後半戦は次のブログに分けたいと思います。興味あれば後半も読んでください。